用語集
言説げんせつ
ある時代・社会で 「語りうること」 と 「語りえないこと」 を規定する言葉の体系。 フーコーが提示した概念。
国語
言説(discourse)とは、ある時代・社会で「語りうること」と「語りえないこと」を規定している言葉の体系のことです。哲学者フーコーが論じた概念で、ばらばらの発言ではなく、それらを成り立たせている枠組みを指します。
| 素朴な見方 | 言説論の見方 |
|---|---|
| 対象がまずあり、言葉で写し取る | 言葉(言説)が対象を作り出す |
| 「狂気」は客観的に存在する | 何を「狂気」と呼ぶかは時代の言説が決める |
たとえば「正常/異常」の線引きは、自然に決まっているのではなく、その時代の医療や制度が用いる言説によって作られます。だからこそ時代が変われば、かつて「病」とされたものが病でなくなることもあります。
ポイント 「言葉は現実を映す鏡」ではなく「言葉が現実を形づくる」という発想が核心です。評論では「科学的言説」「医療言説」など、権力と結びついた言葉の働きを問う文脈で登場します。