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第 3 章 は、 日本国憲法 が 定めた 国 の 政治 の しくみ = 三権分立 (さんけんぶんりつ) を 学びます。
国 の 政治 は 3 つ の 大きな しごと に 分かれて います。 「法 を つくる (立法)・政策 を 行う (行政)・法 を 守る (司法)」。 これ を 3 つ の ちがう 機関 に 持たせて、 1 つ の 場所 に 力 が 集まら ない よう に して いる の が 三権分立 です。
大事: 三権分立 は、 「1 つ の 人 や グループ が 全部 を 決める と 危険」 と いう 考え から つくられました。 学校 で 言う なら、 「ルール を 決める 人」 「ルール で 動く 人」 「ルール を 守らせる 人」 を 別々 に する のと 同じ です。
| 三権 | 漢字 の 意味 | 役割 | 機関 |
|---|---|---|---|
| **[[立法 | りっぽう]]** (りっぽう) | 法 を 「立てる」 = つくる | 法律 を 決める |
| **[[行政 | ぎょうせい]]** (ぎょうせい) | 行い (政治) を する | 政策 を 行う |
| **[[司法 | しほう]]** (しほう) | 法 を 「司る」 = 守る | [[裁判 |
3 つ の 機関 は 別々 の 場所 に あり、 互いに チェック し 合います。
| 関係 | くわしく |
|---|---|
| [[国会 | こっかい]] → [[内閣 |
| [[内閣 | ないかく]] → [[国会 |
| [[国会 | こっかい]] → [[裁判所 |
| [[裁判所 | さいばんしょ]] → [[国会 |
| [[裁判所 | さいばんしょ]] → [[内閣 |
| [[内閣 | ないかく]] → [[裁判所 |
| [[国民 | こくみん]] → 三権 |
中心 に 「国民」 が いて、 三権 を 取り 囲んで います。
大事: 三権 の 真 ん 中 に いる の は 国民 です。 国民 が 選挙 や 投票 で 三権 を 動かして いる の が、 民主主義 の しくみ です。
国会 (こっかい) は、 国民 が 選んだ 議員 が 法律 を 決める 場所 です。 日本国憲法 で は、 「国権 の 最高機関 (さいこうきかん)、 国の唯一の立法機関」 と 定められて います (第 41 条)。
国会 は 2 つ の 議院 で 構成 されて います。 これ を 二院制 と 言います。
| 項目 | 衆議院 | 参議院 | |---|---|---| | 議員数 | 465 人 | 248 人 | | 任期 | 4 年 (解散 あり) | 6 年 (3 年 ごと に 半数改選) | | 立候補年齢 | 25 歳 以上 | 30 歳 以上 | | 解散 | あり (内閣 が 決定) | なし |
| 理由 | くわしく |
|---|---|
| ① 慎重 な 議論 | 1 つ の [[議院 |
| ② 多様 な 意見 | 任期 や 選挙区 が ちがう ので 多様 な 意見 を 反映 |
| ③ 急 な 動き を 防ぐ | 1 つ の 党 が 圧勝 して も、 もう 1 院 で チェック |
| しごと | くわしく |
|---|---|
| 法律 を つくる | [[内閣 |
| **[[予算 | よさん]] を 決める** |
| **[[条約 | じょうやく]] の 承認** |
| **[[内閣 | ないかく]]総理大臣 を 指名** |
| 弾劾裁判 | 重大 な 過ち の あった 裁判官 を 罷免 |
| 段階 | くわしく |
|---|---|
| ① 提案 | [[内閣 |
| ② 委員会 で 審議 | 専門 の 委員会 で 細かく 議論 |
| ③ 本会議 で 議決 | [[衆議院 |
| ④ 成立 | 両院 で 可決 さ れる と 法律 が 成立 |
| ⑤ 公布 | 天皇 が 公布 する (国事行為) |
ポイント: 衆議院 と 参議院 で 意見 が ちがう と き、 一定 の 場合 は 衆議院 の 議決 が 優先 さ れ ます (例: 予算・内閣総理大臣 の 指名)。 これ を 衆議院の優越 と 言います。
内閣 (ないかく) は、 法律 や 予算 に 従って 政策 を 行う 場所 です。 「行政」 を 担当 します。
内閣 は 内閣総理大臣 (ないかくそうりだいじん。 通称 「総理大臣」 「首相」) と、 国務大臣 (財務大臣・外務大臣 な ど) で 構成 されます。
| 段階 | くわしく |
|---|---|
| ① [[国会 | こっかい]] が 指名 |
| ② 天皇 が 任命 | 天皇 が 国事行為 と して 任命 |
| ③ 大臣 を 任命 | 総理大臣 が [[国務大臣 |
| ④ [[内閣 | ないかく]]発足 |
| しごと | くわしく |
|---|---|
| 法律 の 執行 | [[国会 |
| [[予算 | よさん]] の 作成 |
| [[条約 | じょうやく]] の 締結 |
| 政令 の 制定 | 法律 を 行う ため の 細かい ルール |
| 役所 の 監督 | 国 の 役所 (省庁) を まとめる |
| 外国 と の 外交 | 外国 と 話し合い を する |
内閣 の 下 に は、 仕事 を 専門別 に 担当 する 省庁 が あります。
| 省庁 | 担当 |
|---|---|
| 文部科学省 | 教育・科学・スポーツ |
| 厚生労働省 | 健康・福祉・労働 |
| 外務省 | 外国 と の 関係 |
| 財務省 | 国 の お金・税 |
| 防衛省 | [[自衛隊 |
| 環境省 | 環境・[[地球温暖化 |
| こ ど も 家庭庁 | 子 ども と 家庭 の 政策 |
大事: 内閣 は 国会 に 対 して 責任 を 負って います。 国会 が 「内閣 を 信用 でき ない」 (内閣不信任決議) と 決めた と き、 内閣 は 総辞職 か 衆議院解散 の どちら か を 選ばなければ なりません。 これ を 議院内閣制 と 言います。
裁判所 (さいばんしょ) は、 法 を 守って 争い を 解決 し、 法律 が 憲法違反 か どう か を 判断 する 場所 です。 「司法」 を 担当 します。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 民事裁判 | お金 の 貸し借り、 土地 の 争い な ど 個人 と 個人 の 争い |
| 刑事裁判 | 罪 を 犯した 人 を 裁く 裁判 |
裁判所 は 3 つ の 段階 に 分かれて います。 1 つ の 事件 に ついて 最大 3 回 裁判 が 受け られる しくみ を 三審制 と 言います。
| 段階 | 名前 | 内容 |
|---|---|---|
| 第 1 審 | 地方裁判所 な ど | はじめ の 裁判 |
| 第 2 審 | 高等裁判所 | 第 1 審 に 不服 な ら 受け られる ([[控訴 |
| 第 3 審 | **[[最高裁判所 | さいこうさいばんしょ]]** |
| 理由 | くわしく |
|---|---|
| ① 間違い を 防ぐ | 人 が 行う 裁判 な ので、 慎重 に 確かめる |
| ② 公平 に 守る | 1 回 で 不服 な 人 を 救う |
| ③ 信頼 を 高める | 3 回受け られる こと で 国民 が 安心 できる |
最高裁判所 は 司法 の 最高機関 で、 東京 に 1 つ だけ あります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 東京 (1 か所) |
| 裁判官 | 長官 1 人 + 裁判官 14 人 (計 15 人) |
| 大事 な しごと | **[[違憲審査 |
| [[国民 | こくみん]] と の つながり |
2009 年 から、 国民 が 裁判 に 直接参加 する 裁判員制度 が 始まりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 重大 な 刑事裁判 (殺人・強盗 な ど) の 第 1 審 |
| 裁判員 | 18 歳以上 の [[国民 |
| 構成 | 裁判員 6 人 + 裁判官 3 人 で 1 つ の 裁判 を 行う |
| しごと | 有罪 か 無罪 か、 刑罰 は どう する か を 議論 |
ポイント: 裁判員制度 は、 国民 の 感覚 を 裁判 に 反映 させ る ため の しくみ です。 18 歳 に なる と、 あなた も 裁判員 に 選ばれる かも しれません。
| 年齢 | できる こと |
|---|---|
| 18 歳以上 | **[[選挙権 |
| 18 歳以上 | 裁判員 に 選ばれる 可能性 |
| 25 歳以上 | [[衆議院 |
| 30 歳以上 | [[参議院 |
選挙 で 投票 する 人 の わり 合い を 投票率 と 言います。 日本 の 投票率 は ほか の 国 に 比 べて 低い と 言われ ます。
| 投票率 が 低い と 起こる こと | くわしく | |---|---| | 多様 な 意見 が 反映 され にくい | 投票 しない 人 の 意見 は 政治 に 届か ない | | 一部 の 人 で 政治 が 決まる | 一部 の 立場 だけ が 強く なる |
「主権者教育」 と は、 「国民 が 主権者 と し て 政治 に 参加 する 力 を 育てる」 教育 で す。 6 年生 で 政治 を 学ぶ の は、 そ の 第一歩 で す。
| 大事 な 力 | くわしく |
|---|---|
| ① 情報 を 集める 力 | 政策 を 自分 で 比 べ ら れ る |
| ② ちが う 意見 を 聞 く 力 | 同 じ 問題 を 多面的 に 見 る |
| ③ 自分 の 考 え を 持 つ 力 | だ れ か の 意見 の 受 け 売 り で な く |
| ④ 行動 す る 力 | 投票・意見表明・ボ ラ ン テ ィ ア |
大事: 政治 は 「えらい 人 が や る も の」 で は な く、 「自分 た ち が 動 か す も の」 で す。 6 年生 で 学 ん だ こ と を 土台 に、 18 歳 に な っ た ら ぜ ひ 選挙 に 行 き ま し ょ う。
この 章 で 学んだ こと を ふりかえりましょう。
政治 を 学 ぶ こ と は、 将来 あ な た が 主権者 と し て 政治 に 参加 す る た め の 準備 で す。
次 の 章: 第 4 章 か ら は 6 年生 の 学習 の 中心、 歴史 の 学習 が 始 ま り ま す。 ま ず は 文字 が ま だ な か っ た 縄文時代・弥生時代・古墳時代 か ら 。