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第 3 章は、 1 年間 ずっと使う 「地図 の読み方」 をしっかり学びます。 第 1・2 章で出てきた 方位 や 公共施設 の場所 が、 地図 でどう表されるかをしらべます。
ポイント: 地図 は 「上から見たまち」 を紙に表したものです。 大きさは小さく、 立体を平らに、 いろいろな物を 記号 に直して表します。 この 「縮尺・記号・方位」 が 地図 の 3 つのきまりです。
方位 とは 「向き」 のことです。 まず基本 の 4 方位 をおぼえましょう。
| 方位 | 場所 (ふつうの 地図) |
|---|---|
| 北 | 上 |
| 南 | 下 |
| 東 | 右 |
| 西 | 左 |
時計まわりに「きた・ひがし・みなみ・にし」
上 → 右 → 下 → 左の順番 で、 4 方位をぐるりとおぼえます。
| 時間 | 太陽 がある方位 |
|---|---|
| 朝 (6 時ごろ) | 東 からのぼる |
| お昼 (12 時ごろ) | 南 あたり (真上に近い) |
| 夕方 (18 時ごろ) | 西 にしずむ |
方位磁針 は、 中の針が 必ず 北 をさす 道具です。 赤い針 がさす方が 北、 反対 が 南、 赤い針と同じ向きに立つと右が 東、 左が 西 です。
大事: 方位磁針 は 金ぞくや電気 が近くにあると針がくるいます。 鉄ぼうのそばではなく、 開けた場所 で使いましょう。
4 方位 だけだと、 「あのお店は 北のちょっと右」 というふうに、 うまく言えないことがあります。 そこで 8 方位 を使います。
4 方位 の間に、 4 つの 「中間 の方位」 を入れます。
| 方位 | 場所 |
|---|---|
| 北 | 真上 |
| 北東 | 上 + 右 (右ななめ上) |
| 東 | 右 |
| 南東 | 下 + 右 (右ななめ下) |
| 南 | 真下 |
| 南西 | 下 + 左 (左ななめ下) |
| 西 | 左 |
| 北西 | 上 + 左 (左ななめ上) |
「北・南」 が先、 「東・西」 があと — 「北東」「南東」「南西」「北西」 と言い、 「東北」「東南」 とは言いません (※ 地域名の 「東北地方」 は別)。
「学校から見て、 市役所 は 北東」 というふうに、 「○○ から見て、 △△ は ○○ の方向」 と言えるようになりましょう。
地図 の中には、 学校や神社などが文字 ではなく 記号 でかかれています。 これを 地図記号 といい、 国土地理院 (こくどちりいん) が決めています。
記号 のすがたは 上の図 でたしかめましょう。 ここではそれぞれが 何を表すか と、 記号 の 由来 (どうしてその形になったか) をまとめます。
| 何を表すか | 記号 の由来 |
|---|---|
| 学校 (小学校・中学校) | 「文」 の字をかたどる |
| 市役所 | 古い地方 のしるし |
| 町村役場 | 市役所と区別した形 |
| 郵便局 | 「〒」 のマークを丸で囲む |
| 寺 (てら) | 仏教のしるし (卍) |
| 神社 | 鳥居 のすがた |
| 消防署 | 昔の火消し道具 「さすまた」 |
| 警察署 | 警棒 (けいぼう) を交さして丸で囲う |
| 病院 | 昔の軍隊の衛生隊のしるし |
| 図書館 | 本を開いた形 |
| 博物館 | 建物 の屋根 の形 |
| 工場 | 歯車 のすがた |
| 温泉 | 湯けむりの形 |
| 田 | 稲を切ったあと |
| 畑 | 双葉 (ふたば) の形 |
| 果樹園 | 果物の実の形 |
| 広葉樹林 | 葉が広い木の形 |
| 針葉樹林 | 葉がとがる木の形 |
| 灯台 | 光が海をてらす形 |
| 交番 | 警棒 を交さした形 |
大事: 地図 を見たら、 まず 凡例 と書かれた場所 を見ます。 そこに 「この 地図 で使っている記号」 が書かれています。 同じ記号 でも古い 地図 と新しい 地図 でちがうことがあります。
縮尺 とは、 本当 の大きさをどれぐらい小さくして 地図 にかいたか を表した数です。
| 縮尺 | 1 cm が実際 の何 m か | 用途 |
|---|---|---|
| 1 / 2 万 5 千 | 1 cm = 250 m | 山・自然 をよく見る |
| 1 / 5 万 | 1 cm = 500 m | 広い範囲 を見る |
| 1 / 1 万 | 1 cm = 100 m | 学校のまわりを見る |
| 1 / 2 千 5 百 | 1 cm = 25 m | とてもくわしい |
「1 / 2 万 5 千」 とは?
本当 の大きさを 2 万 5 千分の 1 に小さくした、 という意味 です。 つまり、 地図上の 1 cm は 2 万 5 千 cm = 250 m になります。
地図上で学校から駅までが 3 cm だったとします。 縮尺 が 1 / 2 万 5 千 だと、 本当 の距離 はつぎのように計算できます。
| 手順 | 計算 | 答え |
|---|---|---|
| ① 地図の 1 cm は何 m か | 1 cm → 250 m | 250 m |
| ② 3 cm 分を計算 | 250 m × 3 | 750 m |
つまり、 学校から駅までは 750 m。 大人 の足で約 10 分ぐらいだと分かります。
地図 のはしに 横に細長い棒 = スケールバー がかかれ、 「この棒の長さが何 m」 と書かれていれば、 そのまま距離 が分かります。
平らな紙で 山の高さ や くぼみ を表すために使うのが 等高線 です。
「同じ高さの場所 をつないだ線」 です。 1 段ずつ高くなるピラミッドケーキを真上から見ると、 段ごとに わっか が見えます。 このわっかが 等高線 です。
| 線のようす | 何がわかるか |
|---|---|
| 線がこんでいる | 高さが急に変わる = 急な斜面 (がけのよう) |
| 線がゆるい | なだらかな斜面 |
| 線が円になる (中が高い) | 山の頂上 |
| 線が円になる (中が低い) | くぼみ (盆地 や火口) |
等高線 には 何 m かを表す 数字 が書かれています。 「100」「200」「300」 などと書かれていれば、 その場所 が 海の高さから何 m かが分かります。
ポイント: 等高線 は 5 m おき や 10 m おき や 50 m おき と、 地図 の 縮尺 によってちがいます。 まずは 凡例 で 「何 m おきか」 を確かめましょう。
世の中には、 用途 に合わせたいろいろな 地図 があります。
| 地図 の名前 | 何がわかるか | 使う人 |
|---|---|---|
| 地形図 (国土地理院) | 山・川・等高線 — 自然 がくわしい | 登山・しらべ学習 |
| 住宅地図 | 1 軒 1 軒の家の名前まで | 配達・引っこし |
| 道路地図 | 道の名前とつながり | 車で走るとき |
| 観光地図 | お寺・お城・温泉 — 楽しむ場所 | 旅行客 |
| 案内図 | 駅の中、 デパートの中 | お客さん |
| 防災地図 (ハザードマップ) | 川があふれそうな場所、 がけくずれの場所 | 災害 に備える |
国土地理院 は、 国が日本中の 地図 を作っている役所で、 ここの 地形図 が学校でよく使う 地図 の元です。
大事: ハザードマップ は、 自分 の家のまわりで 「どんな災害 がおこりそうか」 を知る大切な 地図 です。 市役所 のホームページで見られます。
この章で学んだことをふりかえりましょう。
次の章: 第 4 章では、 この章でおぼえた 地図記号 の 「田」「畑」 とつながる、 農家 のしごと を学びます。 1 年を通したお米や野菜作り、 道具、 自然 との戦いをしらべます。