はじめに
この章では、 文の中の言葉のつながりと、 文と文のつながりを学びます。 2 年生の 「主語と述語」 を、 「修飾と被修飾・こそあど・つなぎ・敬体常体」 へ発展させます。
この章でできるようになること:
- 修飾 と 被修飾 がわかる
- こそあど言葉 がさすものを見つけられる
- つなぎ言葉 を正しく使える
- 敬体 と 常体 を場面で使い分けられる
1. 修飾と被修飾
「犬が走る。」 と 「白い犬が はやく走る。」 をくらべると、 後者のほうがどんな犬か、 どう走ったかがわかります。 くわしくする言葉を 修飾語、 くわしくされる言葉を 被修飾語 と言います。
| 文の部分 | くわしくする言葉(修飾語) | くわしくされる言葉(被修飾語) |
|---|
| 名詞をくわしく | 白い | 犬 |
| 動詞をくわしく | はやく | 走る |
つまり「白い犬がはやく走る。」 では、 「白い」→「犬」 と 「はやく」→「走る」 の 2 つのつながりがあるということです。
やってみよう: 「青い空に大きな鳥がゆっくりとんでいる。」 の修飾語と被修飾語を書き出してみよう。
2. こそあど言葉
こそあど言葉(指示語) は、 ものや場所をさす言葉です。
| グループ | 近 | 中 | 遠 | 不明 |
|---|
| もの | これ | それ | あれ | どれ |
| 場所 | ここ | そこ | あそこ | どこ |
| 様子 | こんな | そんな | あんな | どんな |
例: 「黄色いボールをひろった。 それ を友達に見せた。」 の 「それ」 は 「黄色いボール」 をさしています。 こそあどが出てきたら前の文でたしかめましょう。
3. つなぎ言葉
つなぎ言葉(接続語) は、 文と文の関係をはっきりさせます。
| はたらき | つなぎ言葉 | 例 |
|---|
| 順に | だから | 雨だ。 だから中止だ。 |
| 反対に | しかし | 朝は寒い。 しかし昼は暖かい。 |
| 付け加える | また・そして | 本を読み、 またまとめた。 |
| 言いかえる | つまり | 雨と雪。 つまり天気が悪い。 |
| 例をあげる | たとえば | 春の花、 たとえば桜。 |
「だから」 と 「しかし」 をまちがえると意味が反対になるので注意。
4. 敬体と常体
文のおわり方には 2 種類あります。
| 種類 | 文末 | 例 |
|---|
| 敬体(ですます体) | 〜です・〜ます | 学校に行きます。 |
| 常体(だ・である体) | 〜だ・〜である | 学校に行く。 |
手紙・お知らせ → 敬体、 日記・物語 → 常体。 1 つの文章でまぜずそろえます。
5. 言葉の働き — 考えや思いを表すちから
言葉はただ 「ものの名前」 を表すだけではありません。 3 年生からは、 言葉が 考え や思いを表す働き をもっていることに気付きましょう。
言葉の 3 つの大切な働き
- 事物の内容を表す (リンゴ・時計・学校など、 物やことを名づける) — 1-2 年で学んだこと
- 経験したことを伝える (きのう公園で遊んだなど、 出来事を伝える) — 1-2 年で学んだこと
- 考えたことや思ったことを表す (きれいだと思った・これはおかしいなど、 心の中を言葉にする) — 3 年生から大切
「考えや思い」 を言葉にする練習
| 場面 | 考え・思いを表す言葉 |
|---|
| 友だちが親切をしてくれた | 「ありがとう、 うれしい」 |
| 失敗してしまった | 「次は気をつけよう」 |
| 本を読みおわった | 「主人公みたいになりたい」 |
| 自然の美しさを見た | 「すごい、 こんな色があるのだ」 |
考えたことや思ったことを言葉にすると、 自分の気持ちが はっきり し、 ほかの人にもつたわりやすくなります。
なぜ大切?
- 自分の気持ちがわかる — 言葉にするまでは自分でもわからないことがある
- 友だちと話し合える — 思ったことを共有する第一歩
- 書く・読む力のもと — 物語や説明文を書くとき、 自分の考えをことばにする練習になる
やってみよう:今日一日の中で 「いちばん心が動いたこと」 を 1 つ思い出して、 短い文 (15-30 字) で書いてみよう。
6. まとめ
- 修飾語 はほかの言葉をくわしくする
- こそあど言葉 がさすものは前の文でたしかめる
- つなぎ言葉 は文と文の関係をはっきりさせる
- 敬体 と 常体 は場面で使い分け、 そろえる
次章では、 送りがな・改行・句読点・かぎ「」 を学びます。