はじめに
この章では、 文章を書くときにかならずつかう 4 つのきまり 「送りがな」「改行」「句読点」「かぎかっこ」 を、 2 年生までの内容をおさらいしながら応用まで学びます。
この章がおわるころには、 つぎのことができるようになっています。
- 「走る/走らない/走ります」 のように 送りがな を正しくつけられる
- 段落のはじめで一字下げる、 会話文で 改行 するなど改行のきまりがわかる
- 読点(、) を打つ場所を判断できる
- かぎ「」 を会話と 引用 の両方でつかえる
1. 送りがなのきまり
送りがな とは、 漢字のあとにつくひらがなのこと。 「走る」 の 「る」、 「走ります」 の 「ります」、 「走らない」 の 「らない」 が送りがなです。
基本 — 「動く部分」 を送る
漢字の部分は形が変わらない。 変わる部分をひらがなで書く、 がルールです。
| もとの形 | 変わる形 |
|---|
| 走る | 走らない・走ります・走った |
| 食べる | 食べない・食べます・食べた |
| 明るい | 明るく・明るかった |
| 楽しい | 楽しく・楽しかった |
よくあるまちがい
| ✕ | ◯ |
|---|
| 行なう | 行う |
| 明い | 明るい |
| 楽い | 楽しい |
| 起る | 起こる |
| 落す | 落とす |
ポイント: まよったときは 「形が変わる部分はどこか」 を 考えるとわかります。
2. 改行のきまり
改行 とは、 行を変えること。 正しくつかうと文章が読みやすくなります。
- 段落のはじめは一字下げる — どこで話題がかわったのかがひと目でわかる
- 会話文で改行する — 人が話す部分は行を変えてかぎ「」 でくくる
- 場面や時が大きく変わるときも改行 — 「3 日後…」「いっぽう…」 など
例:
きょう、 学校から帰ると、 母が玄関でわたしをむかえてくれた。
「おかえり。 今日のテストはどうだった?」
「百点だったよ!」
わたしは大きな声でこたえた。
3. 読点(、) の打ち方
文のおわりにつける 「。」 は 句点、 とちゅうにつける 「、」 は 読点 と言います。 読点は打つ場所で文の意味が変わるので、 注意がひつようです。
読点を打つ場所
- 主語のあと — 「今日は、 朝から雨だ。」
- つなぎ言葉のあと — 「だから、 試合は中止だ。」
- 並列の語のあと — 「春、 夏、 秋、 冬。」
- 意味のかたまりの切れ目 — 「公園で遊んだあと、 図書館 へ行った。」
読点の位置で意味が変わる例(自作)
| 文 | 意味 |
|---|
| ぼくはかれと父の話をした。 | 「かれの父」 の話をした |
| ぼくは、 かれと父の話をした。 | 「かれと父」 と話をした |
| ぼくはかれと、 父の話をした。 | かれと 2 人で 「父の話」 をした |
ポイント:声に出して読んでみて、 息つぎする場所が目安です。
4. かぎ「」 — 会話と引用
かぎ「」 には 2 つの使い方があります。
使い方 1 — 会話文
「ありがとう」 と弟が言った。
使い方 2 — 引用
本や文章からことばをそのまま取り出して使うときに「」 を使います。 これを 引用 といいます。
ことわざ に 「ちりもつもれば山となる」 とあるように、 小さな努力もつみ重ねれば大きな力になる。
かぎの中でかぎ — 二重かぎ『』
かぎの中でさらにかぎを使うときは二重かぎ『』 にします。
友達が 「『この本はおもしろい』 と先生が言っていた」 とおしえてくれた。
5. まとめ
- 送りがな は 形が変わる部分 をひらがなで書く
- 改行 は段落と会話文で行を変える
- 読点 は意味のかたまりの切れ目に打つ
- かぎ「」 は会話と 引用 の 2 通りに使う
次の章では、 3 年生で必ず学ぶ ローマ字 を学びます。