国語 2年生|むかしばなし と ことばあそび
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はじめに
この章 では、 むかし から 日本 で つたえられて きた お話 と、 ことば の おもしろい あそび に ふれます。
学ぶ こと は つぎ の 2 つ。
- 昔話 — むかし の 人 が 大切 に つたえて きた お話 2 編
- ことばあそび — なぞなぞ・しりとり・早口言葉・回文・いろはうた
ポイント:昔話 は、 むかし の 人 の 知恵 や 心 を おしえて くれます。 ことばあそび は、 ことば の 音 の おもしろ さ に 気付かせて くれます。 どちら も 日本 の 文化 です。
注: この 章 の 昔話 は、 ふるく から つたえられて きた お話 を、 Studia が 自分 の 言葉 で 書きなおした「再話」 です。 教科書 や 本 に ある そ の まま の 文章 と は ちがいます。
1. むかしばなし って 何 だろう
むかしばなし は、 むかし の 人 が 口 で 語って つたえた お話 です。 だれ が 最初 に 作った の か は わからない こと が 多く、 何百年 も 前 から 語り つがれて きました。
日本 の 昔話 に は、 つぎ の よう な 特ちょう が あります。
- 「むかしむかし、 ある ところ に」 で はじまる こと が 多い
- 動物 が 人 の よう に 話す
- やさしい 心 を 持つ 人 が しあわせ に なる
- 悪い こと を した 人 は こらしめられる
世界中 に も 似た お話 が あって、 国 ごと に 少し ずつ 違う の が おもしろい です。
2. むかしばなし ① — 「ねずみ の よめいり」
むかしむかし、 ある ところ に、 1 ぴき の 小さな ねずみ の 女 の 子 が いました。
ねずみ の お父さん と お母さん は、 娘 が 大き く なる の を 見て、 こう 思いました。
「ねずみ の 中 で 一番 すばらしい お婿 さん を むかえて あげたい。」
お父さん は、 世界 で 一番 えらい もの を 探し に 出ました。
まず、 空 を 見上げました。「太陽 さま、 あなた が 一番 えらい お方 です ね。」
すると 太陽 が 答えました。「いえ いえ、 わたし より えらい もの が います。 雲 です。 雲 が 出る と わたし は かくれて しまいます。」
お父さん は 雲 の ところ へ 行きました。「雲 さま、 あなた が 一番 えらい の です ね。」
雲 は 言いました。「いえ いえ、 風 が 一番 えらい の です。 風 が ふけば わたし は 飛ばされて しまいます。」
つぎ に 風 を たずねました。 風 は 言いました。「わたし より えらい の は、 壁 です。 壁 は どんな に わたし が ふいて も びく と も しません。」
お父さん は 壁 の ところ へ。 壁 は こう 答えました。「わたし より えらい の は、 ねずみ です。 ねずみ は わたし の 中 を かじって 穴 を 開けて しまいます。」
お父さん は はっと しました。「世界 で 一番 えらい の は、 やっぱり ねずみ だった の だ!」
お父さん は 家 に 帰り、 隣 の 家 の りっぱ な ねずみ の 男 の 子 に 娘 を よめ に やる こと に しました。
ねずみ の 結婚式 は たいそう にぎやか で、 みんな しあわせ に くらしました。
※ Studia 再話。 古く から つたわる 民話 を もと に。
この 話 の おしえ
「自分 の そば に ある もの が、 じつ は 一番大切 だった」 と いう こと を おしえて くれます。 遠く ば かり 見て、 近く に ある よさ を 見落とさない よう に、 と いう メッセージ です。
やってみよう: あなた の 「身近 で 大切 な もの」 を 3 つ あげて みよう。 家族・ペット・友 だち、 何 でも OK です。
3. むかしばなし ② — 「したきり すずめ」
むかしむかし、 ある ところ に やさしい おじいさん と、 い じわる な おばあさん が いました。
おじいさん は、 山 で けが を した 1 ぴき の すずめ を 見つけ、 家 に 連れて 帰って 大切 に 育てました。 すずめ は おじいさん に なつき、 ぴょん ぴょん と 後 を ついて まわる ように なりました。
ある 日、 おじいさん が 出かけて いる あいだ に、 すずめ は おばあさん の 大切 な のり を 食べて しまいました。
おばあさん は 大 おこり。「この とり! 二度 と 鳴け ない よう に して やる!」
なんと、 はさみ で すずめ の 舌 を 切って しまった の です。
すずめ は 痛 さ に 泣きながら、 山 の おく へ 飛んで 行って しまいました。
帰って きた おじいさん は、 すずめ が いない の を 知って 悲しみました。「すずめ や、 どこ へ 行った の だ。」
おじいさん は 山 を のぼって、 すずめ を 探し 続けました。 つかれ きった ころ、 ようやく 竹 やぶ の 中 に 大き な すずめ の 家 を 見つけました。
すずめ たち は おじいさん を 大歓迎 し、 ごちそう を たくさん 出して くれました。 帰る とき、 すずめ は 言いました。「お礼 に、 つづら を ひとつ 持って 帰って ください。 大き い の と 小さい の が あります。」
おじいさん は「年寄り な ので、 軽い 小さい ほう を いただきます」 と 小さい つづら を 選びました。
家 で 開けて みると、 中 は きん や ぎん で あふれて いました。 おじいさん は 大喜び。
その 話 を 聞いた おばあさん は、 ひと り で 山 に 入り、 大き い ほう の つづら を むり やり もらって 来ました。
ところ が、 大き い つづら を 開けて みる と、 中 から は おばけ や 虫 が ぞろ ぞろ と 出て きて、 おばあさん は びっくり して にげ出しました。
おじいさん の やさしさ は、 きん と ぎん に なって 返って きた の です。
※ Studia 再話。 古く から つたわる 民話 を もと に。
この 話 の おしえ
「やさしい 心 で 動物 や 人 に せっした 人 は、 しあわせ に なる」「よく ばり や いじわる は 自分 に 返って くる」 と いう こと を つたえます。
ポイント:昔話 に は、 「やさしさ が 大切」「正直 で あれ」「よく ばり は ダメ」 と いう メッセージ が こめられて いる こと が 多い。 自分 の 行動 と 比べて 考えて みましょう。
4. ことばあそび ① — なぞなぞ
なぞなぞ は、 ヒント から 答え を 当てる ことば の あそび です。
Studia オリジナル なぞなぞ 5 問
- 食べる と 元気 に なる、 黄色い 細長い くだもの は 何?
- 朝 は 4 本足、 昼 は 2 本足、 夜 は 3 本足。 これ は 何?(少し むずかしい かも)
- はい色 で、 大き な 耳 と 長い 鼻 を 持つ 動物 は 何?
- 目 は 見えない けれど、 字 を 読める。 これ は 何?
- 上 は 大水、 下 は 大火事。 これ は 何?
こたえ:
- バナナ
- 人間(赤ちゃん は 4 つん 這い、 大人 は 2 本足、 老人 は つえ を 使う)
- ぞう
- 点字 や 録音 の 本(ちょっと むずかしい かな?)
- お風呂(上 に お湯、 下 に 火)
やってみよう:自分 で なぞなぞ を 1 問作って、 家族 や 友 だち に 出して みよう。 食べもの・動物・道具・季節 など、 テーマ を 決める と 作りやすい よ。
5. ことばあそび ② — しりとり
しりとり は、 前 の 人 の 言葉 の 最後 の 文字 から、 つぎ の 言葉 を はじめる あそび です。 「ん」 が ついたら 負け が ルール。
しりとり の 例
りんご → ごりら → ライオン → ん で 終わって しまった!
別 の 例:
さくら → らっぱ → ぱんだ → だるま → まくら → らじお → おに → にじ → じてんしゃ → やま →(ここ で「ま」 から 続ける)まり → りす → すいか → かに → にわとり → ……
長く 続く ほど 楽しい です ね。
注意: 「ん」 で 終わる 言葉(みかん・ぞうきん・ぱん)は しりとり で は 使え ません。 一度出た 言葉 も 二度 と 使え ない、 と いう ルール を 入れる と もっと むずかし く なります。
6. ことばあそび ③ — 早口言葉
早く 言う と、 舌 が もつれて 言いにくい 言葉 を 早口言葉 と いいます。 むかし から つたわる 早口言葉 は、 発音 の 練習 に も なります。
有名 な 早口言葉
- なまむぎ・なまごめ・なまたまご
- とうきょう・とっきょ・きょかきょく
- すもも も もも も もも の うち
- あか まきがみ・あお まきがみ・きまきがみ
- 坊主 が びょうぶ に 上手 に 坊主 の 絵 を かいた
やってみよう: 「なまむぎ なまごめ なまたまご」 を 5 回続けて 言って みよう。 上手 に 言えれば 発音 が じょうず に なって いる しょうこ です。
これ ら は ぜんぶ むかし から ある 言葉 な ので、 だれ でも 自由 に 使えます。
7. ことばあそび ④ — 回文
回文 と は、 前 から 読んで も うしろ から 読んで も 同じ に なる ことば の あそび です。
短い 回文
- たけやぶやけた(竹やぶ 焼けた)
- しんぶんし(新聞紙)
- トマト
- ダンス が すんだ
- なつ まで まつ な
- わ た し まけ ま した わ
「右 から 読む」 と 「左 から 読む」 で 同じ 字 が ならぶ の が おもしろい ですね。
やってみよう:自分 で 回文 を 作って みよう。 短い もの から はじめる と できる よ。 「ね こ ね」「は は」 など。
8. ことばあそび ⑤ — いろはうた
いろはうた は、 1000 年 ぐらい 前 に 作られた 古い うた で、 すべて の ひらがな を 1 回 ずつ使った ものすごく 工夫 された 詩 です。
いろは に ほへ と ちりぬるを わ か よ た れ そ つねならむ うゐ の おく やま け ふ こえ て あさ き ゆめ み し ゑひ も せす
ひらがな の 順番 を おぼえる の に も 使われた と いいます。 同じ 字 が 1 度 も くりかえされ ない の が、 とても すごい こと です。
意味 は、 「色 や 香り は うつろい やすい もの。 この 世 で だれ が ずっと 変わら ない だろう か。 深い 山 を こえて、 浅い 夢 を 見ない、 酔わ ない で 生きよう」 と いう、 むずかしい 内容 です。 小 2 で は 「ぜんぶ の ひらがな が 1 回 ずつ」 と いう こと だけ おぼえれば 十分。
ポイント: いろはうた は パブリック ドメイン(だれ の もの でも ない)の 古典 です。 みんな で 自由 に 楽しめます。
9. ことば の 力 を のばす
昔話 と ことばあそび、 どちら も ことば の おもしろ さ を 教えて くれます。
- 昔話 から は、 むかし の 人 の 知恵 と 心 を 学ぶ
- ことばあそび から は、 音 の リズム や、 ひらがな の おもしろ さ を 知る
家 で、 おじいさん や おばあさん から むかし の お話 を 聞いて みる の も、 すてき な 国語 の 学習 に なります。
やってみよう:家族 に「子供 の とき に 知って いた 昔話 を 教えて」 と お願い して みよう。 「ももたろう」「うらしまたろう」「かちかちやま」 など、 いろいろ な お話 が 出て くる かも しれません。
まとめ
この 章 で 学んだ こと を ふりかえりましょう。
- 昔話 は むかし の 人 が つたえた お話。 やさしさ・正直 など の 大切 さ を 教える
- 「ねずみ の よめいり」 — 身近 な もの の 大切 さ
- 「したきり すずめ」 — やさしい 心 が しあわせ を 呼ぶ
- ことばあそび に は なぞなぞ・しりとり・早口言葉・回文・いろはうた が ある
- ことば の 音 の おもしろ さ や、 ひらがな の すばらし さ を 楽しめる
これ で、 小学 2 年生 の 国語 の 全 10 章 が おわりました。 1 年 で たくさん の こと を 学びました ね。 おつかれさま でした!
3 年生 で は、 ローマ字、 修飾語 の くわしい きまり、 もっと むずかしい 説明文 や 物語 が 出て きます。 楽しみ に して いて ください。
まとめ — むかしばなし と ことばあそび を 3 行 で
- 昔話 は むかし の 人 が 口 から 口 へ つたえた お話 で、やさしさ や 正直 さ など 大切 な 心 を 教えて くれる。
- ことばあそび に は なぞなぞ・しりとり・早口言葉・回文・いろはうた が あり、音 と 文字 の 楽し さ を 知れる。
- 家族 と いっしょ に 声 に 出して 楽しむ と、ことば の リズム や ひらがな の おもしろ さ が もっと よく わかる。