文の きまり(主語・述語・修飾語・丁寧語)
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はじめに
この章では、文を組み立てるきまり を学びます。1 年生で「は・を・へ」 のつかい方を学びました。2 年生では、もう一歩進んで 主語と述語、修飾語、丁寧語 を学びます。
この章がおわるころには、つぎのことができるようになっています。
- 文の中の 主語 と 述語 が見つけられる
- 修飾語 が何をくわしくしているかわかる
- 丁寧語(〜です・〜ます)と普通の言葉を使い分けられる
- こそあど言葉(これ・それ・あれ・どれ)がわかる
ポイント:文のきまりがわかると、自分の言いたいことを はっきり伝える ことができるようになります。読書も作文もぐっと楽になります。
1. 主語 と 述語
文をよく見ると、たいてい 2 つの大切な部分があります。
- 「だれが」「何が」 にあたる部分 = 主語
- 「どうする」「どんなだ」「何だ」 にあたる部分 = 述語
例を見てみましょう。
| 文 | 主語 | 述語 |
|---|---|---|
| 犬が はしる。 | 犬が | はしる |
| 花が さく。 | 花が | さく |
| ぼくは 2 年生だ。 | ぼくは | 2 年生だ |
| 空が 青い。 | 空が | 青い |
述語は 3 つのしゅるい があります。
- うごき をあらわす(はしる・たべる・あそぶ)
- ようす をあらわす(青い・大きい・うれしい)
- 何か をあらわす(2 年生だ・先生だ)
やってみよう: つぎの文の主語と述語を見つけよう。
①「お母さんがごはんを作る。」 ②「ぼくのカメはとてもかわいい。」
こたえ: ① 主語 = お母さんが/述語 = 作る。 ② 主語 = カメは/述語 = かわいい。
主語が省かれることもある
日本語では、話の中でだれのことかわかるとき、主語を言わないことがよくあります。
「きのう動物園に行ったよ。とても楽しかった。」
この文には「ぼくは」 や「わたしは」 という主語がありませんが、話している人のことだとわかります。これは日本語の特ちょうです。
2. 述語 が文の終わりにくる
日本語の大きなきまりは、述語がふつう文のおわりにくる ことです。英語とはちがいます。
| 言語 | 例 |
|---|---|
| 日本語 | ぼくはねこが すきだ。 |
| 英語 | I like cats. (ねこがすきという「like」 が前にくる) |
「主語 → ものごと → 述語」 のじゅんばんで文がならびます。文のおしまいに「だ・です・ます・る・い」 などでおわることばがきたら、それが述語です。
注意:主語と述語が うまくそろっているか気をつけて書きましょう。「ぼくのすきなものはサッカーです」 は OK ですが、「ぼくのすきなものはサッカーがすき」 だと主語と述語が二重になってへんです。
3. 修飾語 — もっとくわしくする言葉
主語と述語だけでも文になりますが、もっとくわしくしたいときに 修飾語 をつかいます。
| 文 | 修飾語が何をくわしくしているか |
|---|---|
| 花がさく。 | (何もくわしくしていない、 ふつうの文) |
| 赤い花がさく。 | 「赤い」 が「花」 をくわしくしている |
| 花が きれいに さく。 | 「きれいに」 が「さく」 をくわしくしている |
| 春に、赤い花が たくさん さく。 | 「春に」「赤い」「たくさん」 がそれぞれくわしくしている |
修飾語を上手につかうと、絵のように様子がうかぶ文が書けます。
やってみよう: 「鳥が鳴く。」 という文に、修飾語を入れてくわしくしてみよう。
例:「朝、小さな鳥がきれいに鳴く。」「公園で、白い鳥が楽しそうに鳴く。」
4. 丁寧語 と普通の言葉
人と話すときや文を書くとき、相手や場所に合わせて 言葉を使い分ける ことがあります。
| 普通の言葉 | 丁寧な言葉(丁寧語) |
|---|---|
| 行く | 行きます |
| 食べる | 食べます |
| ある | あります |
| する | します |
| 大きい | 大きいです |
| ねこだ | ねこです |
「〜ます」「〜です」 をつかった言い方を 丁寧語 といいます。先生や知らない人と話すとき、目上の人に手紙を書くときにつかいます。
家での会話や友だちとの会話では、ふつうの言葉で話します。場面によって使い分けるといいですね。
注意:学校での発表、図書室やスーパーの人と話すときは 丁寧語をつかう とやさしい気持ちが伝わります。家族や友だちとはふつうの言葉で OK です。
文を書くときの 「ですます」 と 「だ」
文章を書くときも、丁寧語をつかうか、普通の言葉をつかうかを決めます。
- ですます調: 「ぼくは学校へ行きます。」(手紙・お知らせ・発表でよくつかう)
- だ調: 「ぼくは学校へ行く。」(日記・物語でよくつかう)
ひとつの文章の中で ごちゃまぜ にしないことが大切です。
ポイント: この教材はですます調(〜です・〜ます)で書いてあります。みなさんが読みやすいように、という気持ちをこめています。
5. こそあど言葉 — 何をさしているか
物をさすことばに「これ・それ・あれ・どれ」 があります。これを こそあど言葉 といいます。
| グループ | 近くにあるとき | 少しはなれているとき | 遠くにあるとき | わからないとき |
|---|---|---|---|---|
| もの | これ | それ | あれ | どれ |
| ばしょ | ここ | そこ | あそこ | どこ |
| ほうこう | こちら | そちら | あちら | どちら |
たとえば自分の手に持っている本は「この本」、相手が持っている本は「その本」、はなれた場所にある本は「あの本」 です。
やってみよう: へやの中を見回して、「これ」「それ」「あれ」 を 1 つずつさがしてみよう。「これはえんぴつ。」「それはノート。」「あれはカレンダー。」 のように。
6. 文を組み立ててみよう
ここまでで学んだことをつかって、文を 1 つ作ってみましょう。
ステップ 1: 主語を決める(「ぼくは」「犬が」 など) ステップ 2: 述語を決める(「行く」「うれしい」 など) ステップ 3: 修飾語をつけてくわしくする(いつ・どこで・どんなふうに) ステップ 4: 丁寧語か普通の言葉か決める
例:
- ステップ 1: 「ぼくは」
- ステップ 2: 「行く」
- ステップ 3: 「きょう・公園へ・友だちと」
- ステップ 4: 丁寧語
→ 「ぼくはきょう、公園へ友だちと行きます。」
これで 1 つの文ができあがりです。 ぜひ自分でもやってみてください。
7. ことばをふやそう — 類義語 と 対義語
おなじような意味の言葉(類義語)や、 はんたいの意味の言葉(対義語)を知ると、 つかえる言葉がぐっとふえます。
類義語 (おなじような意味)
| 言葉 | 類義語 |
|---|---|
| うれしい | たのしい・しあわせ・喜ばしい |
| はやい | すばやい・速度 がある・迅速 |
| 大きい | 巨大 な・でかい・広い |
| 言う | 話す・語る・述べる |
対義語 (はんたいの意味)
| 言葉 | 対義語 |
|---|---|
| 暑い | 寒い |
| 明るい | 暗い |
| 高い | 低い |
| 強い | 弱い |
| 上る | 下りる |
意味でつながる言葉のまとまり
なかまの言葉をまとめて知ると、 おぼえやすくなります。
- 気持ちの言葉: うれしい・かなしい・楽しい・くやしい・おどろく
- 天気 の言葉: 晴れ・曇り・雨・雪・風
- 時 の言葉: 朝・昼・夕方・夜・明日・今日・昨日
やってみよう: あなたのすきなくだものを 5 つあげてみよう。 「食べもの」 という大きなまとまりの中の、 「くだもの」 のなかまを知ることができます。
まとめ
この章で学んだことをふりかえりましょう。
- 主語(だれが・何が)と 述語(どうする・どんなだ・何だ)が文の中心
- 述語はふつう文のおわりにくる
- 修飾語 をつかうと文がもっとくわしくなる
- 丁寧語(〜です・〜ます)と普通の言葉を場面で使い分ける
- こそあど言葉 はさす物がどこにあるかで変わる
つぎの章では、句点・読点・かぎ「」 の使い方をくわしく学びます。書いた文を読みやすくする工夫です。
まとめ — 文のきまりを 3 行で
- 主語(だれが・何が)と 述語(どうする・どんなだ・何だ)が文の中心。述語はたいてい文のおわりにくる。
- 修飾語 をつけ足すと、いつ・どこで・どんなふうにがはっきりして、文がもっとくわしくなる。
- 相手や場面にあわせて 丁寧語(〜です・〜ます)とふつうの言葉を使い分けよう。