この章で学ぶこと
整数を 「わり切れる・わり切れない」 で見ていく単元です。 約数 と 倍数 をしっかり区別し、 2つの数に共通するものを見つけられるようにします。
- 約数と倍数の意味
- 公約数と最大公約数
- 公倍数と最小公倍数
- 偶数と奇数
ポイント: 約数は 「その数をわり切る数」、 倍数は 「その数を何倍かした数」 です。 言葉が似ているので、 どちらの話か注意しましょう。
1. 約数
ある整数を わり切ることのできる整数 を、 その数の 約数 といいます。
例題: 12 の約数をすべて書きましょう。
12 をわり切れる数を小さい順にさがします。
1, 2, 3, 4, 6, 12
検算: 12÷1=12、 12÷2=6、 12÷3=4、 12÷4=3、 12÷6=2、 12÷12=1。 どれもわり切れるので正しい。 5 や 7 などはわり切れないので約数ではありません。
大事: 1 と、 その数自身 (ここでは 12) は、 かならず約数になります。 約数をさがすときは 「かけて 12 になる2つの数の組」 (1×12, 2×6, 3×4) を考えると、 もれなく見つかります。
2. 公約数と最大公約数
2つの整数に 共通する約数 を 公約数、 その中でいちばん大きいものを 最大公約数 といいます。
例題: 12 と 18 の公約数と最大公約数を求めましょう。
- 12 の約数 … 1,2,3,4,6,12
- 18 の約数 … 1,2,3,6,9,18
両方に出てくる数 (公約数) は 1,2,3,6。 いちばん大きいのは 6。
公約数=1, 2, 3, 6最大公約数=6
検算: 12÷6=2、 18÷6=3 で、 どちらもわり切れます。 正しい。
ポイント: 最大公約数は、 分数の約分でも使います。 大きい数の約数のうち、 小さいほうの数もわり切れるものをさがすと早く見つかります。
3. 公倍数と最小公倍数
ある数を 1倍、 2倍、 3倍… した数を 倍数 といいます。 2つの整数に 共通する倍数 を 公倍数、 その中でいちばん小さいものを 最小公倍数 といいます。
例題: 4 と 6 の最小公倍数を求めましょう。
- 4 の倍数 … 4,8,12,16,20,24,…
- 6 の倍数 … 6,12,18,24,…
両方に出てくる数 (公倍数) は 12,24,…。 いちばん小さいのは 12。
最小公倍数=12
検算: 12÷4=3、 12÷6=2 で、 どちらもわり切れます。 12 より小さい共通の倍数はないので正しい。
大事: 公倍数は、 最小公倍数の倍数 (12,24,36,…) になっています。 大きいほうの数 (6) の倍数を順に書き、 小さいほうの数 (4) でもわり切れる最初のものをさがすと早いです。
4. 偶数と奇数
2 でわり切れる整数を 偶数 (0,2,4,6,…)、 わり切れない整数を 奇数 (1,3,5,7,…) といいます。
ポイント: 0 は偶数です。 一の位が 0,2,4,6,8 なら偶数、 1,3,5,7,9 なら奇数と、 一の位だけで見分けられます。
どう問われるか
- 「24 の約数をすべて書きなさい」 のような 約数の列挙 が出ます。
- 「8 と 12 の最小公倍数を求めなさい」 「18 と 24 の最大公約数を求めなさい」 が定番です。
- 文章題では 「たて 4 cm、 横6 cm のタイルをすき間なく並べて正方形を作る、 いちばん小さい正方形の一辺」 (最小公倍数) のように出ます。
まとめ
- 約数 = その数をわり切る整数、 倍数 = その数を何倍かした数
- 公約数の中で最大のものが最大公約数
- 公倍数の中で最小のものが最小公倍数
- 2 でわり切れるのが偶数 (0 もふくむ)、 わり切れないのが奇数
次章では、 分数のたし算・ひき算 を学びます。