この章で学ぶこと
中学で最初に学ぶ 正負の数 です。 小学校では 0 より大きい数だけでしたが、 中学では 0 より小さい 負の数 (−3 など) も使います。 すべての計算の土台になります。
- 正の数・負の数と数直線
- 絶対値の意味
- たし算・ひき算・かけ算・わり算 (四則)
- 累乗と計算の順序
ポイント: いちばんの注意点は 符号 (+ と −) です。 とくに 「マイナスをかける」 「カッコをはずす」 ときに符号をまちがえやすいので、 ていねいに進めましょう。
1. 正の数・負の数と数直線
0 より大きい数を 正の数 (+5、 ふつうは 5 と書く)、 0 より小さい数を 負の数 (−5) といいます。 数直線では、 0 を真ん中にして右に進むほど大きく、 左に進むほど小さくなります。
←小さい 大きい→
-3 -2 -1 0 1 2 3
大事: 負の数では、 数直線で 左にあるほど小さい です。 −5 と −2 では、 −5 のほうが左にあるので −5<−2。 「数が大きく見えても、 マイナスがつくと小さい」 ことに注意します。
2. 絶対値
ある数の 絶対値 とは、 数直線上で 0 からその数までの きょり のことです。 符号 (+ や −) を取りのぞいた数と考えてよいです。
| 数 | 絶対値 |
|---|
| +7 | 7 |
| −7 | 7 |
| 0 | 0 |
大事: +7 と −7 は、 符号はちがっても絶対値はどちらも 7 です。 絶対値はきょりなので、 けっして負にはなりません。
3. たし算・ひき算
- 同じ符号どうし → 絶対値を たして もとの符号
- ちがう符号どうし → 絶対値の 差 をとり、 絶対値の大きいほうの符号
例:
(−7)+(−5)=−12,(−7)+5=−2
ひき算は 「ひく数の符号を変えてたす」 と考えます。
3−(−4)=3+4=7
例題: (−6)+9−4 を計算せよ。
(−6)+9−4=3−4=−1
検算: (−6)+9=3、 3−4=−1。 正しい。
大事: 3−(−4) のように 「マイナスをひく」 ときは、 +4 をたすのと同じです。 −(−4)=+4。 ここをまちがえやすいので注意します。
4. かけ算・わり算
- 符号が 同じ → 答えは +
- 符号が ちがう → 答えは −
(−3)×(−4)=12,(−20)÷4=−5
例題: (−2)×3×(−5) を計算せよ。
マイナスが 2 回 (偶数回) なので、 答えは +。
(−2)×3×(−5)=30
検算: (−2)×3=−6、 (−6)×(−5)=30。 正しい。
ポイント: かけ算では、 マイナスの個数が偶数なら +、 奇数なら − になります。 さきに符号を決めてから、 数の計算をすると速いです。
5. 累乗と計算の順序
同じ数を何回もかけることを 累乗 といい、 2×2×2=23 のように書きます。 計算は 「累乗 → かけ算・わり算 → たし算・ひき算」 の順、 カッコがあれば先に。
例題: −32 と (−3)2 のちがいに注意して計算せよ。
| 式 | 意味 | 答え |
|---|
| −32 | −(3×3) | −9 |
| (−3)2 | (−3)×(−3) | 9 |
例題: 12−4×(−2) を計算せよ。
12−4×(−2)=12−(−8)=12+8=20
検算: 4×(−2)=−8、 12−(−8)=20。 正しい。
大事: −32=−9 です。 マイナスは 2 乗の 「外」 にあると考えます。 符号がついた数を 2 乗したいときは、 (−3)2 のようにカッコでくくります。
どう問われるか
- 一次では 「−52+(−3)2 を計算せよ」 のような 符号と累乗 の計算がねらわれます。
- 「8+(−3)×2」 のように、 計算の順序 を問う問題もよく出ます。
- 二次では、 正負の数を使って 「基準より高い・低い」 を表す問題 (気温・得点など) が出ます。
まとめ
- 数直線では左ほど小さい (−5<−2)
- 絶対値は 0 からのきょり、 けっして負にならない
- かけ算はマイナスの個数が偶数なら +、 奇数なら −
- −32=−9、 (−3)2=9 のちがいに注意
次章では、 文字を使って数を表す 文字式 を学びます。