この章で学ぶこと
中1 の 平面図形 を学びます。 作図の意味、 図形を動かす 3 つの移動、 円の一部である おうぎ形 の計算が中心です。
- 基本の作図 (垂直二等分線・角の二等分線・垂線)
- 図形の移動 (平行移動・回転移動・対称移動)
- おうぎ形の弧の長さと面積
ポイント: おうぎ形は 「円の一部」 です。 中心角が 360° のうちのどれだけかという わりあい (360°中心角) を、 円全体の弧や面積にかけるのが基本です。
1. 基本の作図
作図とは、 じょうぎ (目もりは使わない) とコンパスだけ で図をかくことです。 おもな作図は 3 つ。
| 作図 | できるもの |
|---|
| 垂直二等分線 | 線分を 2 等分し、 垂直に交わる直線。 2 点から等しいきょりの点が並ぶ |
| 角の二等分線 | 角を半分に分ける直線。 2 辺から等しいきょりの点が並ぶ |
| 垂線 | ある点を通り、 直線に垂直な直線 |
大事: 垂直二等分線上の点は、 線分の 両はしから等しいきょり にあります。 この性質は、 2 点から等しいきょりにある点をさがすときに使えます。
2. 図形の移動
図形を形や大きさを変えずに動かすことを 移動 といい、 3 種類あります。
| 移動 | 動かし方 |
|---|
| 平行移動 | 一定の向きに、 一定のきょりだけずらす |
| 回転移動 | ある点 (回転の中心) のまわりに、 一定の角度だけ回す |
| 対称移動 | ある直線 (対称の軸) を折り目にして折り返す |
180° の回転移動を、 とくに 点対称移動 といいます。
3. おうぎ形
円を 2 本の半径で切り取った形を おうぎ形 といい、 2 本の半径がつくる角を 中心角 といいます。 半径r、 中心角a° のおうぎ形では、
弧の長さ=2πr×360a,面積=πr2×360a
例題: 半径6 cm、 中心角 60° のおうぎ形の弧の長さと面積を求めよ (円周率は π とする)。
中心角は全体の 36060=61。
弧の長さ=2π×6×61=2π (cm)
面積=π×62×61=π×36×61=6π (cm2)
検算: 半径6 の円全体の周は 2π×6=12π、 その 61 は 2π (∘)。 円全体の面積は 36π、 その 61 は 6π (∘)。 どちらも合う。
ポイント: 弧の長さも面積も、 まず 「中心角は 360° のうちのどれだけか」 (360a) を求め、 円全体の周や面積にかければよいです。 半径の使い方 (周は 2πr、 面積は πr2) を混同しないように。
どう問われるか
- 一次では 「半径r、 中心角a° のおうぎ形の弧の長さ・面積」 の計算が定番です。
- 作図の問題や、 「ある図形を何の移動で重ねられるか」 を答える問題も出ます。
- 二次では、 おうぎ形と三角形を組み合わせた図形の面積や、 作図の手順を説明する問題が出ます。
まとめ
- 作図はじょうぎとコンパスだけ。 垂直二等分線・角の二等分線・垂線が基本
- 移動は平行移動・回転移動・対称移動の 3 つ
- おうぎ形は円全体に 360°中心角 をかける
- 弧の長さ =2πr×360a、 面積=πr2×360a
次章では、 立体をあつかう 空間図形 を学びます。