数検5級
空間図形 — 投影図・表面積・体積
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この章で学ぶこと
中1 の 空間図形 (立体) を学びます。 立体の見方 (投影図) と、 体積・表面積の求め方が中心です。
- 投影図 (立体を真正面・真上から見た図)
- 角柱・円柱の体積と表面積
- 角錐・円錐の体積
- 球の体積と表面積
ポイント: 体積は 「柱は底面積×高さ、 錐 (とがった形) はその 31」 が基本。 表面積は 「展開図にして、 すべての面の面積をたす」 と考えるとまちがえません。
1. 投影図
立体を、 真正面から見た図 (立面図) と真上から見た図 (平面図) で表したものを 投影図 といいます。 立面図が長方形・平面図が円なら 円柱、 立面図が三角形・平面図が円なら 円錐 とわかります。
2. 角柱・円柱
底面が 2 つあり、 側面が長方形 (または曲面) でできた立体です。
体積=底面積×高さ
表面積=底面積×2+側面積
例題: 底面の半径3 cm、 高さ 5 cm の円柱の体積を求めよ (円周率は π)。
底面積は π×32=9π。
体積=9π×5=45π (cm3)
検算: 底面積9π、 高さ 5、 9π×5=45π。 正しい。
例題: 上と同じ円柱の表面積を求めよ。
側面を開くと、 たての長さが高さ 5、 横の長さが底面の円周2π×3=6π の長方形になる。 側面積=5×6π=30π。 底面 2 つで 9π×2=18π。
表面積=18π+30π=48π (cm2)
検算: 底面9π×2=18π、 側面30π、 合計48π。 正しい。
大事: 円柱の側面を開くと長方形になり、 その 横の長さは底面の円周 (2πr) と等しくなります。 ここが表面積でいちばん大事なポイントです。
3. 角錐・円錐
底面が 1 つで、 1 点に向かってとがった立体です。 体積は同じ底面・高さの柱の 31 です。
体積=31×底面積×高さ
例題: 底面の半径3 cm、 高さ 4 cm の円錐の体積を求めよ (円周率は π)。
底面積は π×32=9π。
体積=31×9π×4=12π (cm3)
検算: 同じ底面・高さの円柱なら 9π×4=36π、 その 31 は 12π。 正しい。
4. 球
半径r の球について、 つぎの公式があります。
体積=34πr3,表面積=4πr2
例題: 半径3 cm の球の体積と表面積を求めよ (円周率は π)。
体積=34π×33=34π×27=36π (cm3)
表面積=4π×32=4π×9=36π (cm2)
検算: 33=27、 34×27=36 なので体積36π。 32=9、 4×9=36 なので表面積36π。 どちらも正しい。
ポイント: 球の公式は覚えにくいので、 「体積は 34πr3、 表面積は 4πr2」 とセットで暗記しましょう。 「身 (34) のうえに半径 (r3)」 などの語呂で覚える人もいます。
どう問われるか
- 一次では 「円柱・円錐・球の体積や表面積」 の計算が定番です。
- 投影図から立体を読みとる問題も出ます。
- 二次では、 複数の立体を組み合わせた体積や、 容器に水を入れる問題などが出ます。
よくまちがえるところ
空間図形では、 錐の 1/3 と、 体積・表面積の取りちがえが二大ミスです。
| まちがい | 例 | 直し方 |
|---|
| 錐の体積で 1/3 をかけ忘れる | 底面積 9π・高さ 4 の円錐を 36π とする | 1/3 をかけて 12π |
| 体積を聞かれて表面積を求める | 円柱の体積を 48π と答える | 体積は 底面積 × 高さ = 45π |
| 円柱の側面の横の長さを直径にする | 半径 3・高さ 5 の側面積を 5 × 6 = 30 とする | 横は底面の円周 6π。 側面積 30π |
| 球の 2 つの公式を取りちがえる | 半径 2 の球の体積を 4π × 2² = 16π とする | 体積は (4/3)π × 8 = 32π/3 |
いちばん多いのは 錐の体積で 1/3 をかけ忘れる ミスです。 とがった立体は、 同じ底面・同じ高さの柱の 3 分の 1 の量しか入りません。 底面積 × 高さ を計算した時点でいったん止まり、 「これは柱の体積。 錐なら 3 でわる」 と口に出して確かめると防げます。 答えが柱とちょうど同じになっていたら、 かけ忘れです。
体積と表面積を使い分ける
求めるものと公式、 単位をセットで覚えます。
| 求めるもの | 意味 | 公式 | 単位 |
|---|
| 柱の体積 | 中に入るかさ | 底面積 × 高さ | cm³ |
| 錐の体積 | 中に入るかさ | 底面積 × 高さ × 1/3 | cm³ |
| 球の体積 | 中に入るかさ | (4/3)πr³ | cm³ |
| 柱の表面積 | 外側の面の広さ | 底面積 × 2 + 側面積 | cm² |
| 球の表面積 | 外側の面の広さ | 4πr² | cm² |
表面積は 「展開図にして、 見える面をすべてたす」 と考えます。 円柱なら底面の円が 2 つと、 側面の長方形が 1 つ。 その長方形の横の長さは底面の円周 2πr で、 たての長さは柱の高さです。 半径 3・高さ 5 の円柱なら、 側面積は 5 × 6π = 30π、 底面 2 つで 18π、 合わせて 48π cm² となります。
自分でチェック
- 柱の体積 = 底面積 × 高さ、 錐はその 1/3 だと言える
- 体積 (cm³) と表面積 (cm²) を単位で区別できる
- 円柱の側面の横の長さが底面の円周だと説明できる
- 球の体積 (4/3)πr³ と表面積 4πr² を書き分けられる
- 投影図から、 円柱か円錐かを読み取れる
まとめ
- 柱の体積 =底面積×高さ、 錐はその 31
- 円柱の側面を開くと横が底面の円周 (2πr) の長方形
- 球の体積 =34πr3、 表面積 =4πr2
- 表面積は展開図にして全部の面をたす
次章では、 データの活用 (度数分布・代表値・相対度数) を学びます。