数検5級とは — 出題範囲・合格基準・対策の進め方
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この章で学ぶこと
数検5級 (実用数学技能検定 5級) は、 中学校 1年程度 の数学の力をはかる検定です。 中学に入って最初に学ぶ内容が中心で、 これから先の数学の土台になります。
- 5級の出題範囲を知る (中1 の数学全般)
- 一次 (計算技能) と 二次 (数理技能) のちがいを理解する
- 合格のめやすを知る
- どんな順番で勉強すればよいかをつかむ
ポイント: 5級は 「中1 の数学をひと通り使えるか」 をためす検定です。 正負の数・文字式・一次方程式・比例と反比例・図形・データが中心になります。
1. 試験の構成
数検は 1 日で 一次 と 二次 の両方を受け、 それぞれの基準をこえると合格です。
| 区分 | 内容 | 問題数 | 合格のめやす |
|---|---|---|---|
| 一次 (計算技能) | 計算中心 (正負の数・文字式・方程式など) | 30問 | 全体の約 70% |
| 二次 (数理技能) | 文章題・図形の応用など | 20問 | 全体の約 60% |
大事: 一次と二次で合格の基準がちがいます。 一次は 「速く正確な計算」、 二次は 「文章を読んで立式する力」 が問われます。 (基準の数値は級・回によって変わることがあるため、 受検前に公式情報を確認しましょう。)
2. 出題範囲 (中1)
5級は中学1年で学ぶ数学が中心です。 整理するとつぎのようになります。
| 分野 | おもな内容 |
|---|---|
| 数と式 | 正負の数、 文字式、 一次方程式 |
| 関数 | 比例と反比例、 座標、 グラフ |
| 図形 | 平面図形 (作図・移動・おうぎ形)、 空間図形 (体積・表面積) |
| データ | 度数分布、 代表値、 相対度数 |
このほか、 小学校で学んだ割合や速さを使う文章題も、 二次でよく出ます。
3. この教材の進め方
この教材はつぎの順番で並んでいます。 計算の土台をかためてから、 関数・図形・応用へ進みます。
| 章 | テーマ |
|---|---|
| 第2章 | 正負の数 |
| 第3章 | 文字式 (文字と式) |
| 第4章 | 一次方程式 |
| 第5章 | 比例と反比例 |
| 第6章 | 平面図形 |
| 第7章 | 空間図形 |
| 第8章 | データの活用 |
| 第9章 | 二次 (数理技能) 対策・文章題 |
ポイント: まず第2〜4章の計算 (正負の数・文字式・一次方程式) を確実にできるようにすると、 一次で点をとりやすくなります。 二次対策は第9章を中心に、 文章題の練習をしましょう。
よくまちがえるところ
5級では、 中学の書き方に変わったところでつまずきます。 とくに一次と二次で求められる答案のちがいに注意します。
| まちがい | 例 | 直し方 |
|---|---|---|
| 円周率の指定を読まない | 円周率は π と指定されているのに 3.14 で計算する | π のまま答える。 6π のように書く |
| 単位を書き忘れる | 円柱の体積を 45π とだけ書く | 45π cm³ と単位まで書く |
| 二次で式を書かずに答えだけ書く | x = 7 とだけ書く | 何を x とおいたか、 どんな式を立てたかを残す |
| 一次で見直しの時間を残さない | 最後の問題を解いて終わりにする | 符号と計算だけでも一度たどり直す |
いちばん多いのは 円周率を 3.14 に直してしまう ミスです。 中学からは円周率を π という文字で表し、 答えも 6π や 45π のように π を残した形で書きます。 小学校のくせで 3.14 をかけると、 数が合わなくなるだけでなく、 答えの形もちがってしまいます。 問題文の 「円周率は π とする」 という一文を必ず確かめましょう。
見直しの手順
一次は時間との勝負ですが、 つぎの 5 つだけなら短時間で確認できます。
| 順番 | 見ること |
|---|---|
| 1 | マイナスの数の計算で、 符号が合っているか |
| 2 | かっこをはずしたところで、 後ろの項の符号も変わっているか |
| 3 | 分数を払ったとき、 すべての項に同じ数をかけたか |
| 4 | 方程式なら、 求めた解をもとの式に代入して左辺と右辺が一致するか |
| 5 | 単位と答えの形 (π のままか、 小数か、 分数か) |
とくに 4 は強力です。 方程式は代入すれば必ず正誤が決まるので、 自分で確かめられます。 「解けたら代入する」 を習慣にしておくと、 一次の得点が安定します。 二次では、 答えだけでなく途中の式も見られます。 「道のりを x m とする」 のように、 何を x とおいたかを最初の 1 行に書いてから式を立てましょう。
自分でチェック
- 一次 (計算技能) と二次 (数理技能) のちがいを説明できる
- 円周率は π のまま答えると知っている
- 答えに単位をつける習慣がある
- 方程式を解いたら代入して確かめられる
- 二次では、 何を x とおいたかを書き残せる
まとめ
- 5級は 中1 程度、 一次 (計算) と二次 (数理) の 2 部構成
- 範囲は中1 の数学全般 (正負の数・文字式・一次方程式・比例反比例・図形・データ)
- まず計算をかため、 つぎに関数・図形・応用へ
- 二次では小学校で学んだ割合・速さも使う
次章では、 中学数学のはじめの一歩 正負の数 を学びます。
※ 「数検」「実用数学技能検定」 は公益財団法人日本数学検定協会の登録商標です。 この教材は非公式の学習教材であり、 合格を保証するものではありません。
学習ロードマップ(9件)
知識を定着させよう
正負の数一問一答
正負の数の四則計算・絶対値・大小を確認する一問一答です。
文字と式一問一答
文字式の表し方・代入・1次式の計算を確認する一問一答です。
一次方程式一問一答
一次方程式の解き方・移項・文章題を確認する一問一答です。
比例と反比例一問一答
比例と反比例の式・座標・グラフを確認する一問一答です。
平面図形一問一答
作図・図形の移動・おうぎ形を確認する一問一答です。
空間図形一問一答
立体の体積・表面積・投影図を確認する一問一答です。
データの活用一問一答
代表値・度数分布・相対度数を確認する一問一答です。
文章題・規則性一問一答
速さ・割合・規則性などの文章題を確認する一問一答です。
数検5級総合問題集
数検5級レベル(中学1年程度)の全範囲を本試験形式でまとめて確認する総合問題集です。一次(計算技能)相当20問と二次(数理技能)相当20問の計40問で力だめし。