二次(数理技能)対策 — 速さ・割合の文章題と規則性
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この章で学ぶこと
仕上げとして、 二次 (数理技能) で出る 文章題 と、 数検でよく出る 規則性 の問題を練習します。 計算そのものより 「文章から式をつくる力」 が問われます。
- 速さの文章題
- 割合の文章題
- 規則性 (数や図形のならび)
- 立式と検算の進め方
ポイント: 二次の問題は 「わからないものを とおく → 関係を式にする → 解く → 答えが条件に合うか確認」 の 4 ステップ。 答えに単位をつけることも忘れずに。
1. 速さの文章題
速さの関係はつぎの 3 つ。
例題: 家から学校まで、 行きは分速 m、 帰りは同じ道を分速 m で進んだ。 帰りは行きより 分短くかかった。 家から学校までの道のりを求めよ。
道のりを m とおく。 行きは 分、 帰りは 分。 帰りが 分短いので、
両辺を 倍して
道のりは m。
検算: 行き 分、 帰り 分、 差は 分。 条件に合う。 正しい。
大事: 速さの問題は 単位をそろえる ことが命。 分速を使うなら時間も 「分」 に。 速さ・道のり・時間のどれを とおくかで、 立てやすい式が変わります。
2. 割合の文章題
割合の基本は 。 は 、 割は で計算します。
例題: ある品物を定価の 割引きで買ったところ、 代金が 円だった。 定価を求めよ。
定価を 円とおく。 割引きは定価の 倍なので、
定価は 円。
検算: 円の 割は 円、 円。 条件に合う。 正しい。
大事: 「割引き」 は をかけるのではなく、 残りの をかけます。 「いくら引くか」 と 「いくら残るか」 を混同しないこと。
3. 規則性
数や図形があるきまりで並ぶとき、 番目を式で表す問題です。 数検でよく出るタイプ。
例題: マッチ棒で正方形を横につなげて作る。 正方形を 個作るのに 本、 個で 本、 個で 本 ……。 正方形を 個作るのに必要なマッチ棒の本数を の式で表せ。
| 正方形の数 | ||||
|---|---|---|---|---|
| マッチ棒 |
個ふえるごとに 本ずつふえているので、
検算: で ()、 で ()、 で ()。 すべて表と一致。 正しい。
ポイント: 規則性は 「いくつずつふえるか (差)」 を見つける のが第一歩。 差が一定なら の形になります。 必ず小さい で検算しましょう。
4. 仕上げ — 二次で点をとるコツ
- わからない量を とはっきりおく
- 「単位」 と 「条件」 を式に反映する (単位をそろえる)
- 解いたあと、 もとの文章にもどして 答えが自然か を確認する
- 長さ・人数・個数などは 負や小数が答えにならない ことが多い
大事: 二次は部分点が大切。 答えだけでなく、 を何とおいたか、 どんな式を立てたかをていねいに書くと、 とちゅうまででも評価されやすくなります。
どう問われるか
- 速さ・割合・個数の文章題は二次の定番。 立式ができれば計算は第4章の一次方程式の力で解けます。
- 規則性は 「番目の値」 「番目はいくつか」 のように一般化を求められます。
- どの問題も 「立式 → 計算 → 検算」 をていねいに進めるのが合格への近道です。
よくまちがえるところ
二次の文章題では、 立式のもとになる読み取りでつまずきます。 多いのはつぎの 4 つです。
| まちがい | 例 | 直し方 |
|---|---|---|
| 割引きの割合をそのままかける | 定価 x 円の 2 割引きを 0.2x とする | 残るのは 0.8 倍なので 0.8x |
| 速さの問題で単位をそろえない | 分速 60 m と 2 時間 をそのまま使う | 2 時間 = 120 分にそろえる |
| 規則性で最初の 1 個分を数え落とす | マッチ棒を 3n とする | 4 + 3(n - 1) = 3n + 1 |
| 聞かれた量とちがうものを答える | 道のりを聞かれて時間の 4 分を答える | x が何を表すかを見て、 聞かれた量を答える |
いちばん多いのは 割引き・増量の割合の取りちがえ です。 「2 割引き」 は 2 割を引いた 残り を表すので、 定価の 0.8 倍。 「2 割増し」 なら 1.2 倍です。 「いくら引くか」 と 「いくら残るか」 は別の量なので、 式を立てる前に 「残りは何倍か」 を先に書き出しておくと安全です。 消費税や割合の増減も同じ考え方で処理できます。
文章題の手順
つぎの 5 ステップで進めます。 例は 「家から学校まで、 行きは分速 60 m、 帰りは分速 100 m。 帰りは行きより 4 分短い。 道のりを求める」 です。
| 順番 | すること | このときの内容 |
|---|---|---|
| 1 | 何を聞かれているかに印をつける | 道のり |
| 2 | それを x とおき、 単位も決める | 道のりを x m とする |
| 3 | ことばか表で関係を整理する | 行きは x/60 分、 帰りは x/100 分 |
| 4 | 等しい関係を式にする | x/60 - x/100 = 4 |
| 5 | 解いて、 問題文にもどして確かめる | x = 600、 10 分と 6 分で差は 4 分 |
規則性の問題も同じ流れです。 まず表をかいて 「いくつずつふえるか」 を見つけ、 差が一定なら (差) × n に調整の数をたす形にします。 式ができたら n = 1 と n = 3 くらいを入れて、 表の値と合うかを必ず確かめましょう。 ここまでやれば、 一般の n でもまず安心です。
自分でチェック
- 2 割引きが 0.8 倍、 2 割増しが 1.2 倍だと言える
- 速さの問題で、 分と時間・m と km の単位をそろえられる
- 道のり・速さ・時間の 3 つの関係を書ける
- 規則性の問題で、 差を見つけて n の式に表せる
- 求めた答えを問題文にもどし、 単位をつけて答えられる
まとめ
- 文章題は 「 とおく → 立式 → 解く → 確認」 の 4 ステップ
- 速さ・割合は 単位と割合のとり方 に注意
- 規則性は 「差」 を見つけて の式にし、 小さい で検算
- 二次はとちゅうの式もていねいに書く
これで数検5級の教材はひと通り終わりです。 各章の例題をくりかえし解き、 一問一答や問題集で力を確かめましょう。
※ 「数検」「実用数学技能検定」 は公益財団法人日本数学検定協会の登録商標です。 この教材は非公式の学習教材であり、 合格を保証するものではありません。
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