この章では使役動詞と知覚動詞を学びます。どちらも「動詞 + 人 + 動詞」という形をとり、後ろの動詞の形(原形・to不定詞・-ing・過去分詞)の使い分けがポイントです。準2級の大問1で頻出の文法です。
この章で学ぶこと
- 使役動詞(make / let / have / get)で「〜させる・〜してもらう」
- 後ろの動詞が原形か to 不定詞かの使い分け(get だけ to が必要)
- 「〜される」のときは過去分詞を使うこと
- 知覚動詞(see / hear / feel / watch)で「〜するのを見る・聞く・感じる」
- 動作の途中なら -ing、最初から最後までなら原形
ポイント: 使役動詞・知覚動詞に共通する形は「動詞 + 目的語(人・物)+ 動詞」です。後ろの動詞が原形になるのが大きな特徴で、to はつけません(get を除く)。この「原形」がねらわれます。
使役動詞(〜させる・〜してもらう)
使役動詞は、「(人・物)に〜させる/〜してもらう」という意味を表します。代表は make / let / have / get の4つです。
| 動詞 | 意味 | 後ろの動詞 | 例 |
|---|
| make | (強制的に)〜させる | 原形 | The teacher made us clean the room.(先生は私たちに部屋をそうじさせた。) |
| let | (許可して)〜させてあげる | 原形 | My mother let me go to the party.(母は私をパーティーに行かせてくれた。) |
| have | (当然のこととして)〜してもらう | 原形 | I had him carry my bag.(私は彼にかばんを運んでもらった。) |
| get | (説得して)〜してもらう | to 不定詞 | I got him to help me.(私は彼に手伝ってもらった。) |
注目すべきは、make / let / have の後ろは動詞の原形、get の後ろだけ to 不定詞になることです。
- ○ I had him clean the car.(彼に車を洗ってもらった。)
- ○ I got him to clean the car.(彼に車を洗ってもらった。)
- ✕ I had him to clean the car. / ✕ I got him clean the car.
注意: make / let / have は原形、get だけ to 不定詞——ここが最頻出ポイントです。「make 人 to do」「get 人 do」はどちらも誤りです。
「〜される」のときは過去分詞
目的語(物)が「〜される」という受け身の関係のときは、後ろを過去分詞にします。
- I had my hair cut.(私は髪を切ってもらった。)← 髪は「切られる」側 → cut(過去分詞)
- She got her bike repaired.(彼女は自転車を修理してもらった。)← 自転車は「修理される」側
ポイント: 「人 + 原形」は人が自分でする、「物 + 過去分詞」は物がされる、という関係です。have my hair cut(髪を切ってもらう)は、髪が「切られる」ので過去分詞を使います。
知覚動詞(〜するのを見る・聞く・感じる)
知覚動詞は、五感に関わる動詞で、「(人・物)が〜するのを見る・聞く・感じる」という意味を表します。代表は see / watch / hear / feel などです。これらも後ろの動詞は原形になります。
- I saw her enter the building.(私は彼女がその建物に入るのを見た。)
- We heard someone shout.(私たちはだれかが叫ぶのを聞いた。)
- I felt the ground shake.(私は地面がゆれるのを感じた。)
原形と -ing の使い分け
知覚動詞の後ろは、原形のほかに -ing形も使えます。意味に少し違いがあります。
| 形 | ニュアンス | 例 |
|---|
| 知覚動詞 + 人 + 原形 | 動作の最初から最後までを見聞きした | I saw him cross the street.(彼が道を渡りきるのを見た。) |
| 知覚動詞 + 人 + -ing | 動作の途中・進行中を見聞きした | I saw him crossing the street.(彼が道を渡っている途中を見た。) |
注意: 知覚動詞の後ろも、to はつけません。「I saw her to enter」は誤りで、原形 enter か -ing の entering を使います。
help の用法(参考)
help は使役動詞に似た使い方をし、後ろの動詞は原形でも to 不定詞でもどちらでもよいという特徴があります。
- He helped me carry the boxes. = He helped me to carry the boxes.(彼は私が箱を運ぶのを手伝ってくれた。)
ポイント: help は「原形・to 不定詞どちらも可」と覚えておけば十分です。準2級では原形の形がよく見られます。
どう問われる?
準2級でこの章の文法は、次のような形でよく問われます。
- 大問1(語句空所補充): 「My parents made me ( ) my homework.」の空所に do(原形)を選ばせる。後ろの動詞が原形か to 不定詞かが問われます。
- get と他の使役動詞の区別: 「I got my brother ( ) help me.」の空所に to を選ばせる。get だけ to が必要であることが問われます。
- 過去分詞の選択: 「I had my watch ( ).」の空所に repaired(過去分詞)を選ばせる。物がされる側なら過去分詞であることが問われます。
注意: ねらわれやすいのは、①make / let / have は原形・get は to 不定詞、②物がされる側なら過去分詞(have my hair cut)、③知覚動詞も原形か -ing、の3点です。
まとめ
- 使役動詞は make / let / have / get。「〜させる・〜してもらう」。make / let / have は後ろが原形、get だけ to 不定詞。
- 目的語(物)がされる側のときは、後ろを過去分詞にする(have my hair cut)。
- 知覚動詞(see / watch / hear / feel)は「〜するのを見る・聞く・感じる」。後ろは原形または -ing(途中・進行中なら -ing)。
- help は後ろが原形でも to 不定詞でも可。
ポイント: この章のカギは「後ろの動詞の形」です。make/let/have/知覚動詞は原形、get は to 不定詞、される側なら過去分詞。例文の形ごと覚えると、大問1で確実に得点できます。