この章では分詞構文を学びます。文の先頭などに動詞の -ing 形を置いて、「〜して」「〜しながら」のように2つの内容を簡潔につなぐ表現です。少し高度ですが、長文によく出るので、まずは「意味が取れる」ことを目標にしましょう。
この章で学ぶこと
- 分詞構文とは何か(接続詞 + 主語を省いて -ing にする)
- 分詞構文の作り方(3つの手順)
- 表す意味(時・理由・付帯状況・条件)
- 否定の分詞構文(Not で始める)
- 受け身の意味のときは過去分詞で始めること
ポイント: 分詞構文は「接続詞のある2文を、動詞の -ing 形を使って1文に縮めた形」です。読むときは、文頭の -ing を見たら「〜して/〜しながら/〜なので」と補って訳すのがコツです。
分詞構文ってなに?
分詞構文は、接続詞でつながれた2つの文を、片方を -ing 形にして簡潔にまとめた表現です。
たとえば次の2文を見てください。
- When she saw me, she smiled.(彼女は私を見たとき、ほほえみました。)
接続詞 When と主語 she を省き、動詞 saw を -ing 形(seeing)にすると、分詞構文になります。
- Seeing me, she smiled.(私を見て、彼女はほほえみました。)
意味はほぼ同じですが、文がすっきりします。書き言葉や、やや改まった文でよく使われます。
ポイント: 分詞構文の主語は、原則として主節(後ろの文)の主語と同じです。上の例では、Seeing したのも smiled したのも she です。だから主語を省けるのです。
分詞構文の作り方(3つの手順)
接続詞のある文から分詞構文を作る手順は、次の3つです。
- 接続詞(When / Because / As など)を取る。
- 主節と同じ主語を取る。
- 残った動詞を -ing 形にする。
例で確認しましょう。
- Because I felt tired, I went to bed early.
- → ① Because を取る → ② I を取る → ③ felt を feeling に
- → Feeling tired, I went to bed early.(疲れていたので、私は早く寝ました。)
注意: 分詞構文は、主節と主語が同じときに使うのが基本です。「私を見て、彼女はほほえんだ」は両方の動作主が同じなので使えますが、「ドアが開いて、私は驚いた」のように主語が違うときは、原則として主語を省けません。
分詞構文が表す意味
分詞構文は接続詞を省くため、意味は文脈から判断します。主に次の4つです。
| 意味 | もとの接続詞のイメージ | 例 |
|---|
| 時(〜するとき・〜して) | when / as | Arriving at the station, I called her.(駅に着いて、私は彼女に電話した。) |
| 理由(〜なので) | because / since | Being sick, he stayed home.(病気だったので、彼は家にいた。) |
| 付帯状況(〜しながら) | and / while | She walked away, singing a song.(彼女は歌を歌いながら立ち去った。) |
| 条件(〜すれば) | if | Turning left, you'll find the shop.(左に曲がれば、その店が見つかります。) |
「〜しながら」を表す付帯状況は、主節の後ろに置かれることも多く、準2級でよく見ます。
ポイント: どの意味かは前後関係で決まります。読むときは、まず「〜して」とつないでみて、意味が通らなければ「〜なので」「〜しながら」「〜すれば」と調整しましょう。
否定の分詞構文
「〜しないで」「〜しないので」のように否定の意味にするときは、分詞の前に Not を置きます。
- Not knowing what to say, I kept silent.(何を言えばよいか分からなかったので、私は黙っていました。)
- Not having enough money, she didn't buy the bag.(十分なお金がなかったので、彼女はそのかばんを買いませんでした。)
注意: 否定語の not は、分詞の直前に置きます。「Knowing not」ではなく「Not knowing」が正しい形です。
受け身の意味のときは過去分詞で始める
分詞構文の動詞が「〜される」という受け身の意味のときは、本来 Being + 過去分詞ですが、Being はふつう省略され、過去分詞で文を始めます。
- Written in simple English, this book is easy to read.(やさしい英語で書かれているので、この本は読みやすいです。)
- (= Being written in simple English, ... = Because it is written ...)
- Seen from the sky, the island looks like a heart.(空から見ると、その島はハートのように見えます。)
ポイント: 文頭に過去分詞(Written, Seen など)が来ていたら、それは受け身の分詞構文(Being が省略された形)です。「〜されて/〜されると」と訳します。
どう問われる?
準2級でこの章の文法は、次のような形でよく問われます。
- 大問1(語句空所補充): 「( ) the news, she became happy.」の空所に Hearing を選ばせる。文頭の分詞の形(-ing か過去分詞か)が問われます。
- 書きかえ: 接続詞のある文(When he saw 〜)を分詞構文(Seeing 〜)に直す問題。
- 長文読解: 説明文・物語文で、文頭や文末に分詞構文が現れます。意味を「〜して/〜しながら/〜なので」と補って取れることが大切です。
注意: ねらわれやすいのは、①能動なら -ing・受け身なら過去分詞、②否定は Not を分詞の前に、③主語は主節と同じ、の3点です。
まとめ
- 分詞構文は、接続詞 + 主語を省き、動詞を -ing 形にして2文を簡潔につないだ形。
- 作り方は「①接続詞を取る → ②同じ主語を取る → ③動詞を -ing に」。
- 表す意味は文脈から判断(時・理由・付帯状況「〜しながら」・条件)。
- 否定は Not を分詞の前に置く。
- 受け身の意味のときは Being を省き、過去分詞で文を始める(Written 〜, Seen 〜)。
ポイント: 準2級では、まず「文頭の -ing や過去分詞を見たら分詞構文だと気づき、意味を補って読める」ことが目標です。書くときも、接続詞のある文をそのまま使えば伝わるので、無理に分詞構文にする必要はありません。