この章で学ぶこと
- 英検準2級がどれくらいのレベルなのか(3級との違い)
- 一次試験の出題形式(リーディング・ライティング・リスニング)
- 2024年のリニューアルで2題になったライティング(Eメール・意見論述)
- 約6分の二次試験(面接)の流れ
- 合否がどう決まるのか(CSEスコア)
- 大学入試での評価と、合格までの学習の進め方
英検準2級は、レベルの目安が「高校中級程度」とされる級です。共通テストの基礎レベルにあたり、大学入試で評価されることも多い、人気の高い級です。3級までで身につけた4技能(読む・書く・聞く・話す)を、より長く・より抽象的な内容で運用できるかが問われます。
ポイント: 準2級は、3級と同じく一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)と二次試験(面接)の2段階です。大きく変わるのは、英文が長く・内容が抽象的になることと、ライティングが2題(Eメールと意見論述)になったことです。この教材は、文法 → 長文 → ライティング → 面接 → リスニングの順で進めます。
英検準2級はどれくらいのレベル?
英検(実用英語技能検定)は5級から1級まであり、準2級は3級の一段上、2級の一段下に位置します。レベルの目安は「高校中級程度」です。
3級が「中学卒業程度」だとすれば、準2級は「高校1〜2年で学ぶ英語を、4技能で運用できる」段階です。覚える語彙は累計で約3,600語とされ、3級(約2,100語)からぐっと増えます。社会・科学・環境・文化といった、身近さを少し超えたテーマの英文も読みこなす必要があります。
準2級でよく問われるのは、次のような文法です。
- 「ずっと〜し続けている」を表す現在完了進行形(have been -ing)
- 「(過去のある時点より前に)〜していた」を表す過去完了(had + 過去分詞)
- 場所・時などを説明する関係副詞、「〜すること・もの」を表す関係代名詞 what
- 「〜して」「〜しながら」を簡潔に表す分詞構文
- 「(人)に〜させる/してもらう」の使役動詞、「(人)が〜するのを見る/聞く」の知覚動詞
ポイント: 準2級は「身のまわりを少し超えた話題を、4技能で扱える」レベルです。文法は3級までの内容に上記の発展事項が加わります。一つずつ整理すれば必ず身につきます。
3級との大きな違い
準2級と3級は試験の枠組み(一次+二次)は同じですが、内容の難しさが上がります。
| くらべるところ | 3級 | 準2級 |
|---|
| レベルの目安 | 中学卒業程度 | 高校中級程度 |
| 語彙(累計の目安) | 約2,100語 | 約3,600語 |
| 長文 | 掲示・Eメール・説明文(短め) | 説明文・物語など(長め・抽象的) |
| ライティング | Eメール・意見英作文(短め) | Eメール・意見論述(語数が増える) |
| 二次試験 | 約5分 | 約6分(イラスト描写が加わる) |
| 文法 | 受動態・現在完了・関係代名詞など | 3級+現在完了進行形・過去完了・分詞構文など |
つまり準2級では、「同じ4技能を、より長く・より抽象的な内容で運用できるか」が問われます。
ポイント: 「文法が増える」「英文が長くなる」「ライティングと面接の要求が高くなる」——この3点が準2級の山場です。どれもこの教材で1つずつ対策していきます。
一次試験の出題形式
一次試験では、リーディング・ライティング・リスニングの3技能が試されます。
リーディング(読む)
| 大問 | 問題のタイプ | どんな問題? |
|---|
| 1 | 短文の語句空所補充 | 短い文の空所に合う単語・語句・文法形を選ぶ |
| 2 | 長文の語句空所補充 | 説明文の空所に、文脈に合う語句を選ぶ |
| 3 | 長文の内容一致選択 | 長めの文章を読み、内容に合うものを選ぶ |
大問1では、この教材で学ぶ現在完了進行形・過去完了・関係副詞などの文法がそのまま空所として問われます。大問2・3の長文読解は第7章で対策します。
ポイント: 大問1の半分以上は語彙・熟語・文法の知識問題です。単語帳と本教材の文法章を回せば、ここで安定して得点できます。
ライティング(書く・2題)
2024年のリニューアルで、準2級のライティングは2題になりました。
| 種類 | どんな問題? | 語数の目安 |
|---|
| Eメール | 外国人の知り合いからのメールに返信する。下線部について質問を2つ作り、最後の問いにも答える | 40〜50語 |
| 意見論述 | QUESTION に対して、自分の意見と理由2つを書く | 50〜60語 |
書き方には決まった「型」があり、型を身につければ安定して得点できます。Eメールは第8章、意見論述は第9章でくわしく学びます。
注意: 語数の目安や問題形式は見直されることがあります。最新の正確な情報は、必ず英検の公式サイトで確認してください。 本サイトの説明は、全体の流れと書き方のコツをつかむためのものです。
リスニング(聞く)
| 部 | 問題のタイプ | どんな問題? |
|---|
| 第1部 | 会話の応答文選択 | 会話を聞き、続く応答として合うものを選ぶ |
| 第2部 | 会話の内容一致選択 | 会話を聞き、内容についての質問に答える |
| 第3部 | 文の内容一致選択 | 短い英文(説明・アナウンス)を聞き、内容に合うものを選ぶ |
くわしいコツは第11章で学びます。
二次試験(面接・約6分)
一次試験に合格すると、面接形式の二次試験(スピーキング)に進みます。試験官と1対1で、約6分のやりとりをします。流れはおおよそ次のとおりです。
- あいさつをして、問題カードを受け取る
- カードのパッセージ(英文)を黙読し、音読する
- パッセージの内容についての質問に答える
- カードのイラストについての質問に答える(人物の動作などを展開して描写する)
- あなた自身の意見を問う質問に2問答える
声の大きさや、相手の目を見て話すといった態度も評価の対象です。くわしくは第10章で対策します。
ポイント: 面接は「英語で会話のキャッチボールをする」試験です。準2級では、イラストの状況を自分の言葉で展開して描写する力が新たに問われます。第10章で当日の流れと答え方を練習しましょう。
合否はどう決まるのか(CSEスコア)
英検の合否は、CSEスコアという共通の尺度で決まります。正解数をそのまま点にするのではなく、決まった方法で算出し直したスコアです。
準2級では、一次試験はリーディング・ライティング・リスニングの3技能のスコア合計で合否が判定されます。一次に合格すると、二次試験はスピーキングのスコアで合否が判定されます。
注意: 合格に必要な点数(合格基準)は変わることがあり、しくみも見直されることがあります。最新の正確な情報は、必ず英検の公式サイトで確認してください。 本サイトでは「○点で合格」という数字は断定しません。
技能ごとに上限スコアが決まっているため、特定の技能だけが極端に低いと合格しにくくなります。とくにライティングは2題あり配点比重が大きいので、対策の効果が出やすい部分です。
大学入試での評価
準2級(および2級・準1級)は、大学入試で英語の資格・検定として評価されることがあります。具体的には次のような使われ方です。
- 出願資格の一つとして認められる
- 入試の英語の得点に換算・加点される
- 一部の試験が免除される
ただし、評価の方法や対象は大学・年度によって大きく異なります。
注意: どの級・どのスコアが、どの大学でどう評価されるかは、必ず各大学の最新の募集要項で確認してください。 本サイトは一般的な傾向を示すにとどめます。
学習の進め方
この教材は、次の順で進めます。
| ステップ | 章 | やること |
|---|
| 1 | 第2〜6章 | 現在完了進行形・過去完了・関係副詞・分詞構文などの文法を整理する |
| 2 | 第7章 | 長文読解の解き方を身につける |
| 3 | 第8〜9章 | ライティング(Eメール・意見論述)の型を覚える |
| 4 | 第10章 | 二次試験(面接)の流れと答え方を練習する |
| 5 | 第11章 | リスニングの攻略法を身につける |
- まず文法です。読む・書く・話すすべての土台になります。
- 次に長文と英作文。長文は「根拠を探す力」、英作文は「型に沿って書く力」を身につけます。
- 最後に面接とリスニング。声に出す練習が両方に効きます。
ポイント: 4技能はつながっています。文法を学べば読める・書ける・話せる。音読をすれば話せる・聞ける。1つの学習が複数の技能に効く——これを意識すると効率が上がります。
まとめ
- 英検準2級はレベルの目安が「高校中級程度」。共通テスト基礎レベルにあたり、大学入試でも評価されることがある。
- 試験は一次(リーディング・ライティング・リスニング)+二次(面接)の2段階。
- ライティングは2024年のリニューアルで2題(Eメール・意見論述)になった。
- 二次試験は約6分で、イラストの展開描写が加わる。
- 合否はCSEスコアで決まる。合格基準は変わることがあるので、最新情報は公式サイトで確認する。
- 学習は「文法 → 長文 → ライティング → 面接 → リスニング」の順で進めるのがおすすめ。
※「英検」は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。本サイトは非公式の学習サイトであり、同協会と提携・関係するものではありません。試験・入試に関する正確な最新情報は、必ず英検および各大学の公式情報でご確認ください。