この章では二次試験(面接)の対策をします。一次試験に合格すると進む、約6分のスピーキングテストです。流れと答え方が決まっているので、当日の手順を知り、答え方の型を練習しておけば落ち着いて臨めます。
この章で学ぶこと
- 二次試験の当日の流れ(入室から退室まで)
- パッセージの音読のコツ
- パッセージの内容についての質問への答え方
- イラストについての質問(展開を描写する)
- あなた自身の意見を問う質問(2問)への答え方
- 態度(声・アイコンタクト)と、聞き返しの表現
ポイント: 面接は「英語で会話のキャッチボールをする」試験です。完ぺきな英語でなくても、質問に落ち着いて答え、伝えようとする態度が大切です。流れと答え方の型を覚えて、声に出して練習しましょう。
当日の流れ
面接は、おおよそ次の流れで進みます(約6分)。
| 順 | 場面 | やること |
|---|
| 1 | 入室・あいさつ | Hello. をして、指示に従って着席する |
| 2 | カードを受け取る | 問題カード(パッセージ+イラスト)を受け取る |
| 3 | 黙読 → 音読 | パッセージを黙読し、指示で音読する |
| 4 | 質問(パッセージ) | パッセージの内容についての質問に答える |
| 5 | 質問(イラスト) | イラストの状況を描写する |
| 6 | 質問(意見) | あなた自身の意見を問う質問に2問答える |
| 7 | カード返却・退室 | カードを返し、Thank you. をして退室する |
ポイント: 最初と最後のあいさつ(Hello. / Thank you.)も評価のうちです。入室時には、笑顔ではっきりあいさつしましょう。
1. パッセージの音読
カードのパッセージ(説明文)を音読します。指示の前に黙読する時間が与えられるので、その間に意味の切れ目と読み方が不安な単語を確認しておきます。
音読のコツは次のとおりです。
- 大きく・はっきり読む(小さい声は伝わらない)。
- 意味のまとまりごとに区切って読む(カンマや前置詞の前で軽く間を取る)。
- タイトルがあればタイトルから読む。
- 分からない単語が出てきても、止まらずに読み続ける。
注意: 音読は「速さ」より「はっきり・正確」が大切です。急いで読んで言いよどむより、落ち着いて一語ずつ伝える方が高く評価されます。
2. パッセージについての質問
音読のあと、パッセージの内容についての質問をされます。多くは「Why …?」「What …?」のように、本文に答えが書いてある質問です。
答え方のコツは次のとおりです。
- 質問に出てきた語を手がかりに、本文の該当箇所を探す。
- Why で聞かれたら、本文の because … や so … の部分を使って答える。
- 本文の文をそのまま使ってよいが、主語を代名詞に変えるなど、自然な答えにする。
例(オリジナル): 本文に「Many people enjoy reading because it helps them relax.」とあり、「Why do many people enjoy reading?」と聞かれたら、
- Because it helps them relax.(リラックスするのに役立つからです。)
と、because の部分を使って答えます。
ポイント: パッセージの質問は、答えが本文の中にあります。あわてず、質問のキーワードを本文から探して答えましょう。
3. イラストについての質問(展開を描写する)
準2級では、カードのイラストに描かれた人物の動作や状況を、自分の言葉で描写します。たとえば「絵の中の人々が何をしているか説明してください」のように問われます。
答え方のコツは次のとおりです。
- 人物を1人ずつ取り上げ、現在進行形(is / are -ing)で動作を説明する。
- 「A 人 is -ing.」「Another 人 is -ing.」のように、人ごとに文を分ける。
- 見えるものをそのまま英語にする(難しく考えない)。
例(オリジナル・イラストの想定): 公園の場面なら、
- A boy is playing with a dog. A woman is sitting on a bench. Two children are riding bikes.(少年が犬と遊んでいます。女性がベンチに座っています。2人の子どもが自転車に乗っています。)
ポイント: イラスト描写は現在進行形が基本です。「だれが・何をしているか」を、見たままシンプルな文で並べましょう。動作を表す語(playing, reading, talking, carrying など)を準備しておくと安心です。
4. あなた自身の意見を問う質問(2問)
最後に、あなた自身についての質問が2問あります。「Do you …?」「Which do you …?」のように、意見や経験を問う質問です。
答え方のコツは次のとおりです。
- まず Yes, I do. / No, I don't. などで立場を示す。
- 続けて because … で理由を一言そえる。
- 短くてよいので、必ず理由まで言う。
例(オリジナル): 「Do you like studying English?」と聞かれたら、
- Yes, I do. I like talking with people from other countries.(はい。外国の人と話すのが好きだからです。)
ポイント: 意見の質問は「立場 → 理由」の2文で答えるのが型です。第9章の意見論述と同じ考え方で、口頭でも「I think … because … .」を使えるようにしておきましょう。
5. 態度点(声・アイコンタクト)
面接では、英語の正しさだけでなく、態度も評価されます。
- 声の大きさ: 試験官に届く、はっきりした声で話す。
- アイコンタクト: カードを読むとき以外は、相手の目を見る。
- 積極性: 黙りこまず、伝えようとする姿勢を見せる。
ポイント: うまく言えなくても、笑顔とはっきりした声、相手を見る姿勢で印象が大きく変わります。「正しさ」と同じくらい「伝えようとする態度」が大切です。
困ったときの表現
答えに詰まったときや、質問が聞き取れなかったときに使える表現を覚えておきましょう。
- 聞き返す: Could you say that again, please?(もう一度言っていただけますか。)
- 少し考える: Well, … / Let me see, … (ええと…)
- 分からないとき: I'm sorry, I don't understand the question.(質問が分かりません。)
注意: 黙りこむのがいちばんよくありません。聞き取れなければ Could you say that again, please? と聞き返しましょう。聞き返しても減点にはならないとされ、沈黙より良い対応です。
まとめ
- 二次試験は約6分の面接。流れは「あいさつ → 音読 → パッセージの質問 → イラスト描写 → 意見2問 → 退室」。
- 音読は大きく・はっきり・意味のまとまりごとに。止まらず読み切る。
- パッセージの質問は本文に答えがある。Why には because を使って答える。
- イラスト描写は現在進行形で、人物ごとに「だれが何をしているか」を並べる。
- 意見の質問(2問)は「立場 → because 理由」の型で答える。
- 態度(声・アイコンタクト・積極性)も評価される。聞き取れなければ聞き返してよい。
ポイント: 面接は、流れも答え方も決まっています。声に出して練習を重ね、当日は落ち着いて「伝えようとする態度」で臨みましょう。試験の詳細は、本番前に公式サイトで必ず確認してください。