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準1級では、句動詞(phrasal verb)とイディオムが大量に問われます。句動詞は「動詞+前置詞・副詞」の組み合わせで、1つの動詞が前置詞を変えるだけで意味が大きく変わります。この章では、丸暗記ではなく前置詞・副詞の核心イメージから句動詞を理解し、イディオムも文脈で使える形で身につけます。
ポイント: 句動詞は「動詞」より「前置詞・副詞のイメージ」で覚えるのがコツです。up=「上・完全に」、down=「下・減少」、out=「外・消滅・完成」、off=「分離・出発」。このイメージを核にすると、初見の句動詞も意味が推測できます。
句動詞は、基本動詞(get / take / put / break など)に前置詞や副詞がついて、全体で1つの意味になる表現です。やっかいなのは、動詞は同じでも前置詞が変わると意味がまったく変わる点です。
| 句動詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| put off | 延期する | They put off the meeting until next week. |
| put up with | 我慢する | I cannot put up with his rudeness any longer. |
| put down | 書き留める/鎮圧する | She put down her ideas in a notebook. |
| put forward | 提案する | He put forward a bold new plan. |
ポイント: 同じ put でも、off(分離・先送り)→「延期」、up with(耐えて一緒にいる)→「我慢」、down(下に書きつける)→「書き留める」と、前置詞のイメージで意味が決まります。動詞だけでなく前置詞に注目しましょう。
句動詞を支える前置詞・副詞には、共通する核心イメージがあります。
| 語 | 核心イメージ | 句動詞の例 |
|---|---|---|
| up | 上へ・完全に・出現 | bring up(育てる・話題に出す), make up(埋め合わせる) |
| down | 下へ・減少・記録 | cut down on(減らす), break down(故障する・分解する) |
| out | 外へ・消滅・最後まで | carry out(実行する), rule out(除外する), die out(絶滅する) |
| off | 分離・出発・中止 | call off(中止する), take off(離陸する・急成長する) |
| over | 越えて・全体に・繰り返し | take over(引き継ぐ), look over(ざっと目を通す) |
| through | 通り抜けて・完遂 | go through(経験する・調べる), see through(見抜く) |
ポイント: out には「外へ出して消す/最後までやり切る」イメージがあります。rule out(可能性を外に出す=除外する)、die out(消えてなくなる=絶滅する)、carry out(最後まで運ぶ=実行する)。1つのイメージから複数の句動詞を束ねましょう。
句動詞は会話的で、同じ意味のフォーマルな1語動詞が存在することが多いです。準1級では、この言いかえが大問1や長文読解で問われ、ライティングでも役立ちます。
| 句動詞(やや口語) | 1語動詞(フォーマル) | 意味 |
|---|---|---|
| put off | postpone | 延期する |
| find out | discover | 発見する |
| give up | abandon | 断念する |
| look into | investigate | 調査する |
| make up for | compensate for | 埋め合わせる |
| bring about | cause | 引き起こす |
ポイント: 英文要約や意見論述では、句動詞をフォーマルな1語動詞に言いかえると、語彙の評価が上がります。逆に長文読解では、フォーマルな語を句動詞に戻すと意味がつかみやすくなります。双方向で言いかえられるようにしましょう。
意味が近かったり形が似ていたりする句動詞は、文脈で区別します。
| 句動詞 | 意味 | ちがい |
|---|---|---|
| take after | (親などに)似ている | take in(理解する・だます)と混同注意 |
| take in | 理解する・だます・取り込む | |
| come across | 偶然出会う・〜という印象を与える | come up with(思いつく)と混同注意 |
| come up with | (考えを)思いつく | |
| stand for | 表す・象徴する | stand by(味方する・待機する)と混同注意 |
ポイント: come across(偶然・出くわす)と come up with(生み出す・思いつく)は混同しやすい代表です。例文ごと覚えると、文脈での使い分けが体にしみ込みます。
イディオム(慣用句)は、単語の意味の足し算では分からない決まり文句です。準1級でよく見るものを整理します。
| イディオム | 意味 |
|---|---|
| at stake | 危機に瀕して・賭けられて |
| in the long run | 長い目で見れば |
| on the verge of | 〜の寸前で |
| take ... into account | 〜を考慮に入れる |
| make ends meet | 家計をやりくりする |
| out of the question | 問題外で・あり得ない |
ポイント: in the long run(長い目で見れば)、take ... into account(考慮に入れる)は、意見論述の理由づけでそのまま使える便利な表現です。意味だけでなく、自分の意見文に組み込めるかを意識して覚えましょう。
句動詞・イディオムは、リーディング大問1(短文の語句空所補充)で頻出します。
ポイント: 句動詞・イディオムの問題は、前置詞・副詞の核心イメージと文脈の論理で解けます。知らない表現でも、イメージから比喩的な意味を推測してみましょう。