››
英検1級は、英検の中で最難関に位置づけられる級です。ヨーロッパの語学力指標であるCEFRではC1にあたり、「広い範囲の高度な内容を理解し、自分の考えを流暢かつ的確に表現できる」運用力が求められます。大学上級から、社会人として英語で専門的に学び・働くレベルに相当します。
ポイント: 1級の核は、超上級の語彙(低頻度・専門・抽象の語)・抽象度の高い長文・本格的なライティング・即興のスピーチです。準1級と枠組み(一次+二次)は同じですが、語彙の難度が一段と上がり、二次が2分間のスピーチに変わります。この教材は、概要 → 語彙 → 熟語 → 長文 → 要約 → 意見論述 → スピーチ → リスニング → 背景知識 → 文体の順で進めます。
英検(実用英語技能検定)は5級から1級まであり、1級はその最上位です。レベルの目安は「大学上級程度」とされ、CEFRではC1に位置づけられます。
準1級が「社会的・学術的な英文を上級レベルで運用できる」段階だとすれば、1級は「政治・経済・科学・哲学・国際情勢などの高度で抽象的な内容を、母語話者に近い精度で理解し、即興でも論理的に発信できる」段階です。必要とされる語彙は約10,000〜15,000語とされ、準1級(約7,500〜9,000語)から大きく増えます。
1級でとくに重視されるのは、次の3つです。
ポイント: 1級では、独立した文法問題はほとんどありません。文法は読解・作文・スピーチの中で「運用レベル」で問われます。合否を最も大きく分けるのは語彙です。だからこそ、語彙に学習時間を厚く配分するのが合格への近道です。
1級と準1級は試験の枠組み(一次+二次)は同じですが、難しさが明確に一段上がります。
| くらべるところ | 準1級 | 1級 |
|---|---|---|
| レベルの目安 | 大学中級〜上級(CEFR B2) | 大学上級(CEFR C1・最難関) |
| 語彙(目安) | 約7,500〜9,000語 | 約10,000〜15,000語 |
| 長文 | 論説文(抽象・学術・時事) | 高度な論説・専門文(政治/科学/哲学まで) |
| ライティング | 英文要約(200語→60〜70語)・意見論述(120〜150語) | 英文要約(300語→90〜110語)・意見論述(200〜240語・理由3つ) |
| 二次試験 | 約8分(4コマイラストのナレーション) | 約10分(2分間スピーチ+Q&A) |
つまり1級では、「高度で抽象的な内容を、超上級の語彙で、即興でも論理的に発信できるか」が問われます。
ポイント: 「語彙が一段と難しくなる」「英文が抽象的・専門的になる」「ライティングが長くなり理由が3つに」「二次が即興の2分間スピーチになる」——この4点が1級の山場です。どれもこの教材で1つずつ対策していきます。
一次試験は、リーディング・ライティング・リスニングの3技能で構成されます。2024年のリニューアルで、リーディングは41問から35問に整理されました。
| 大問 | 問題のタイプ | どんな問題? |
|---|---|---|
| 1 | 短文の語句空所補充 | 短い文の空所に合う語を選ぶ(超難語が中心) |
| 2 | 長文の語句空所補充 | 論説文の空所に、文脈に合う語句を選ぶ |
| 3 | 長文の内容一致選択 | 抽象度の高い長文を読み、内容に合うものを選ぶ |
大問1は超上級の語彙力がそのまま得点になる「語彙問題の宝庫」です。第2章・第3章で対策する超難語・句動詞がここで問われます。大問2・3の長文読解は第4章で対策します。
ポイント: 大問1は知識問題です。1級の最難関の超難語と句動詞・コロケーションを、単語帳と本教材で固めれば安定して得点できます。ここは合否を分ける関門なので、語彙は最優先で投資しましょう。
1級のライティングは2題です。第1題が英文要約、第2題が意見論述です。
| 種類 | どんな問題? | 語数の目安 |
|---|---|---|
| 英文要約 | 300語程度の英文を読み、要点をまとめて要約する | 90〜110語 |
| 意見論述 | TOPICに対して、自分の意見と理由3つを述べる | 200〜240語 |
それぞれに決まった「型」があります。英文要約は第5章、意見論述は第6章でくわしく学びます。
注意: 語数の目安や問題形式は見直されることがあります。最新の正確な情報は、必ず英検の公式サイトで確認してください。 本サイトの説明は、全体の流れと書き方のコツをつかむためのものです。
| 部 | 問題のタイプ | どんな問題? |
|---|---|---|
| 第1部 | 会話の内容一致選択 | やや長い会話を聞き、質問に答える |
| 第2部 | 文の内容一致選択 | 説明・論説の英文を聞き、内容に合うものを選ぶ |
| 第3部 | Real-Life形式 | アナウンスや状況説明を聞き、目的に沿って答える |
| 第4部 | インタビュー | やや長いインタビューを聞き、内容に答える |
くわしいコツは第8章で学びます。
一次試験に合格すると、面接形式の二次試験(スピーキング)に進みます。面接委員と1対1で、約10分のやりとりをします。1級の最大の特徴は、与えられたトピックについて即興で行う2分間のスピーチです。流れはおおよそ次のとおりです。
面接委員2名が、スピーチと応答の内容・語彙・文法・発音を評価します。くわしくは第7章で対策します。
ポイント: 1級の二次は「与えられた抽象的なトピックを、即興で論理的に2分間語る」のが核心です。第7章で、スピーチの型(主張 → 理由 → 例 → 結論)とQ&Aの答え方を練習しましょう。
英検の合否は、各技能のCSEスコア(Common Scale for English の略で、英検が技能を共通の尺度に換算したスコア)で決まります。
注意: 合格に必要なスコアの基準は流動的で、回によって変わり得ます。具体的な合格スコアは断定せず、必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。 本教材は基準値の提示ではなく、各技能をバランスよく伸ばす学習法を示すものです。
1級は、英語力の最上位の客観的証明として高く評価されます。
ポイント: 1級は「英語を使って高度に学び・働ける」ことの強力な証明です。取得には相応の学習が必要ですが、その分、長く価値が続く資格です。
この教材は、1級の出題の重みに合わせて、次の順で進めるのがおすすめです。
ポイント: 1級は語彙が合否を分けます。毎日、超上級の単語・熟語に触れ続けることが、すべての技能を底上げします。本教材と単語帳・一問一答・問題集を組み合わせて、4技能をバランスよく仕上げましょう。
長文読解のコツ 一問一答
長文読解(含意・筆者の態度・論理展開・パラフレーズ)のコツを確認する一問一答です。