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倫理

中国ちゅうごく思想しそう — 諸子百家しょしひゃっか

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この章しょうで学まなぶこと

紀元前きげんぜん 6 世紀せいきから紀元前きげんぜん 3 世紀せいきの中国ちゅうごく・春秋戦国時代しゅんじゅうせんごくじだいは、 後世こうせいに影響えいきょうを与あたえる多様たような思想しそうが花開はなひらいた時代じだいで、 これらを諸子百家しょしひゃっかと呼よびます。

  • 儒家じゅか: 孔子こうし・孟子もうし・荀子こ ― 仁じんと礼れい
  • 道家どうか: 老子ろうし・荘子そうし ― 無為むい自然しぜん
  • 墨家ぼっか: 墨子ぼくし ― 兼愛けんあい・非攻ひこう
  • 法家ほうか: 韓非子かんぴし ― 法治ほうち
  • 後世こうせい: 朱子学と陽明学しゅしがくとようめいがく

1. 孔子こうしと儒家じゅか

孔子こうし (前まえ 551-前まえ 479) は魯の国くにの出身しゅっしん。 弟子でしとの対話たいわをまとめた 『論語ろんご』 が中心ちゅうしん文献ぶんけんです。

孔子の伝統的肖像。 唐代呉道子伝の図
孔子こうし (前まえ 551-前まえ 479) の伝統でんとう的てき肖像しょうぞう。 唐とうの画聖がせい呉ご道子みちこの伝つてとされる古いにしえ図ず。 (Wikimedia Commons, Public domain)

中心ちゅうしん概念がいねん

概念がいねん内容ないよう
仁じん人ひとを思おもいやる心こころ。 忠ちゅう (誠実せいじつ) と恕じょ (思おもいやり)
礼れい仁じんの外的がいてき表あらわれ。 社会しゃかいの秩序ちつじょ
孝こう・悌てい親おやへの孝こう、 兄あにへの悌 ― 仁じんの出発しゅっぱつ点てん
君子くんし仁じんと礼れいを備そなえた理想りそうの人格じんかく。 対たい義ぎ = 小人しょうじん
徳治主義とくちしゅぎ徳とくある君主くんしゅが民みんを治おさめる
修己治人しゅうこちじん自みずからを修おさめて人ひとを治おさめる

『論語ろんご』 の名句めいく: 「学まなびて時ときに之これを習ならう、 亦また説せつばしからずや」 「己おのれの欲ほっせざる所ところ、 人ひとに施ほどこすことなかれ」

孟子もうし (前まえ 372 頃ころ-前まえ 289 頃ころ)

孟子もうしは性善説せいぜんせつを唱となえました。

概念がいねん内容ないよう
性善説せいぜんせつ人ひとの本性ほんしょうは善ぜん
四端したん仁ひとし・義よし・礼れい・智さとしの 4 徳とくの芽め (惻隠そくいん・羞悪しゅうお・辞じ譲ゆずる・是非ぜひの心こころ)
四徳しとく仁ひとし・義よし・礼れい・智さとし
王道政治おうどうせいじ仁義じんぎによる政治せいじ (対たい = 武力ぶりょくの覇道はどう)
易姓革命えきせいかくめい天命てんめいを失うしなった君主くんしゅは倒たおされて良よい

荀子こ (前まえ 298 頃ころ-前まえ 235 頃ころ)

荀子じゅんしは性悪説せいあくせつを唱となえ、 礼治主義れいじしゅぎを説ときました。 弟子でしに法家ほうかの韓非かんぴ・李り斯。

2. 道家どうか — 無為むい自然しぜん

老子ろうし (生せい没ぼつ不詳ふしょう)

老子ろうしは 道みち (タオ) を万物ばんぶつの根源こんげんとし、 無為自然むいしぜんを説ときました。

道教の祖老子の伝統的肖像
老子ろうしの伝統でんとう的てき肖像しょうぞう。 道家どうか思想しそうの開祖かいそで、 後ごの道教どうきょうでは神格しんかく化かされた。 (Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0 / Thanato)
概念がいねん内容ないよう
道みち (タオ)言葉ことばで表あらわせない万物ばんぶつの根源こんげん
無為自然むいしぜん作為さくいを捨すて、 自然しぜんのままに生いきる
小国寡民しょうこくかみん小ちいさく静しずかな共同きょうどう体たいが理想りそう
柔弱謙下じゅうじゃくけんげ水みずのように柔やわらかく低ひくい姿勢しせい

荘子そうし (前まえ 4 世紀せいき)

荘子そうしは老子ろうしの思想しそうを発展はってん。

  • 万物斉同ばんぶつせいどう: 是非ぜひ・善悪ぜんあくの区別くべつは相対そうたい的てき、 全すべては等価とうか
  • 胡蝶の夢こちょうのゆめ: 自分じぶんが蝶ちょうか、 蝶ちょうが自分じぶんかわからない境地きょうち
  • 真人しんじん (至人しじん): 道みちと一体いったい化かした理想りそうの人ひと

3. 墨家ぼっかと法家ほうか

墨子ぼくし (前まえ 480 頃ころ-前まえ 390 頃ころ)

墨子ぼくしは儒家じゅかの 「別愛べつあい」 (親おやへの愛あいを優先ゆうせん) を批判ひはん。

概念がいねん内容ないよう
兼愛けんあい全すべての人ひとを等ひとしく愛あいする
非攻ひこう侵略しんりゃく戦争せんそうの否定ひてい
節用せつよう・節ふし葬そう倹約けんやく・簡素かんそな葬礼そうれい

韓非子かんぴし (前まえ 280 頃ころ-前まえ 233)

韓非かんぴは法家ほうかの大成たいせい者しゃ。 性悪説せいあくせつを受うけ継つぎ、 厳格げんかくな法治主義ほうちしゅぎ (信賞必罰しんしょうひつばつ) を説とき、 秦しんの始皇帝しこうていの統治とうちに影響えいきょうを与あたえました。

4. 朱子学しゅしがくと陽明学ようめいがく

朱子しゅし (1130-1200)

朱熹しゅき (朱子しゅし) は宋そう代だいに儒学じゅがくを再さい体系たいけい化か。 朱子学しゅしがくは江戸えど幕府ばくふの官学かんがくとなります。

概念がいねん内容ないよう
理気二元論りきにげんろん万物ばんぶつは理り (法則ほうそく) と気き (素材そざい) から成なる
性即理せいそくり人ひとの本性ほんしょうは理りである
格物致知かくぶつちち物ものを究きわめ知ちを致いたす
居敬窮理きょけいきゅうり心こころを慎つつしみ理りを究きわめる

王おう陽明ようめい (1472-1529)

王陽明おうようめいは明代あきよに陽明学ようめいがくを興おこし、 朱子学しゅしがくを批判ひはん。 日本にほんでは中江なかえ藤樹とうじゅ・大塩おおしお平八郎へいはちろうが影響えいきょうを受うけました。

概念がいねん内容ないよう
心即理しんそくり心こころそのものが理り
致良知ちりょうち生うまれつきの良知りょうちを発揮はっきする
知行合一ちこうごういつ知ちと行おこないは一体いったい

章しょう末まつまとめ

  • 儒家じゅか: 孔子こうし (仁ひとし・礼れい)、 孟子もうし (性善せいぜん・四端したん・王道おうどう)、 荀子こ (性悪せいあく・礼治れいじ)
  • 道家どうか: 老子ろうし (道どう・無為むい自然しぜん)、 荘子そうし (万物斉同ばんぶつせいどう・胡蝶こちょうの夢ゆめ)
  • 墨家ぼっか: 墨子ぼくし (兼愛けんあい・非攻ひこう)、 法家ほうか: 韓かん非ひ (法治ほうち)
  • 朱子学しゅしがく (理り気き二に元げん・性せい即そく理り・格物致知かくぶつちち) と陽明学ようめいがく (心即理しんそくり・致良知りょうち・知行合一ちこうごういつ)
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