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リスニングが苦手な理由は 「英語の音の実際が教科書と違う」 ことにあります。 ネイティブは文字通り発音せず、 音をつなげたり (リエゾン)、 落としたり (リダクション)、 弱めたり します。 この 音声ルール を知れば、 「聞こえない」 が 「聞こえる」 に変わります。
ポイント: リスニングは 耳だけの訓練では伸びない。 「自分で発音できない音は、 聞き取れない」 が真理です。 この章で学ぶ音声ルールは、 発音練習 + シャドーイング で体に染み込ませましょう。
前の単語の末尾が子音、 次の単語の先頭が母音 の時、 2 つがつながって 1 つの音になります。
| 英文 | 文字通り | 実際の発音 | 訳 |
|---|---|---|---|
| an apple | アン ・アプル | ア ナ プル | リンゴ 1 つ |
| an orange | アン ・オレンジ | ア ノ レンジ | オレンジ 1 つ |
| pick it up | ピック・イット・アップ | ピ キラ ップ | それを拾う |
| in an hour | イン ・アン ・アワー | イ ナナ ワー | 1 時間で |
| not at all | ノット・アット・オール | ノ ララ ール | 全然 |
| look out | ルック・アウト | ル カ ウト | 気をつけて |
大事: リエゾンは 「スペルではなく音でつながる」。 例えば "an hour" は h が発音されない (silent h) ので、 アン + アワーがアナワーになる。 このパターンが共通テストリスニングで頻出。
語末 / 語中の t / d / k / p などの破裂音は、 次に子音が来る時に ほとんど発音されません。
| 英文 | 文字通り | 実際 | 訳 |
|---|---|---|---|
| nex(t) week | ネクスト・ウィーク | ネクスウィーク | 来週 |
| sof(t) drink | ソフト・ドリンク | ソフドリンク | ソフトドリンク |
| goo(d) job | グッド・ジョブ | グッジョブ | いい仕事 |
| stop(p)ed walking | ストップト・ウォーキング | ストップ・ウォーキング | 歩くのをやめた |
| I don' know | アイ・ドント・ノウ | アイ・ドン・ノウ | 知らない |
ポイント: リダクションは 「次に子音が来ると t / d が消える」 が基本ルール。 「I want to」 (アイ・ウォント・トゥー) が 「アイ・ウォナ」 (= want to) になるのも同じ原理。
| ノーマル | 短縮形 (口語) | 訳 |
|---|---|---|
| want to | wanna (ウォナ) | 〜 したい |
| going to | gonna (ガナ) | 〜 するつもり |
| have to | hafta (ハフタ) | 〜 しなければ |
| got to | gotta (ガラ) | 〜 しなければ |
| kind of | kinda (カインダ) | なんとなく |
| sort of | sorta (ソータ) | なんとなく |
大事: 共通テストリスニングでは wanna / gonna はそこまで多用されないが、 海外ドラマ・洋楽で必出表現。 知っておくと 「いきなり出てきても動揺しない」。
前の単語の末尾 + 次の単語の先頭 が影響し合って 別の音に変わる 現象。
| 元の形 | 同化後 | 訳 |
|---|---|---|
| got you | gotcha (ガッチャ) | わかった |
| miss you | missya | あなたが恋しい |
| would you | wouldja (ウジャ) | 〜 してくれる? |
| could you | couldja (クジャ) | 〜 していただける? |
| meet you | meetcha | あなたに会う |
| this year | thishyear (ディシャ) | 今年 |
ポイント: t + y → ch、 d + y → j、 s + y → sh が基本公式。 「Nice to meet you」 は 「ナイス・トゥ・ミー チャ」 に聞こえる。 リスニングで 「チャ・ジャ」 の音が来たら 「ああ、 同化だな」 と認識する。
アメリカ英語 では、 母音にはさまれた t が 「ら行 (フラップ音)」 のような音 になります。
| 単語 | 米国発音 | 訳 |
|---|---|---|
| water | ワ ラ ー (× ウォーター) | 水 |
| better | ベ ラ ー | より良い |
| city | シ リ ィ | 都市 |
| pretty | プ リ リ | かわいい |
| Saturday | サ ラ デイ | 土曜日 |
| What are you doing? | ワ ラ ーユー・ドゥイン? | 何をしている? |
大事: フラップ T はアメリカ・カナダで一般的。 イギリスでは普通に[t]と発音。 共通テストは主にアメリカ発音なので、 このルールに慣れておく。
英語には 「強く発音する語 (内容語)」 と 「弱く発音する語 (機能語)」 があります。
意味を持つ語 → 強く・はっきり。
文法的役割だけの語 → 弱く・あいまい。
| 単語 | 強形 | 弱形 |
|---|---|---|
| for | フォー | ファ / ファー |
| to | トゥー | タ |
| of | オブ | アヴ / ア |
| and | エンド | ン |
| can | キャン | クン / クン |
| at | アット | アッ |
| from | フロム | フラム |
| been | ビーン | ビン |
"I'll wait for you at the station." → "アル・ウェイト・ファ・ヤ・ア・ザ・ステイシャン"
ポイント: 弱形を知らないと、 ネイティブの速い英語が 「ちらっとしか聞こえない」 状態になります。 弱形を知れば 「ああ、 あのあいまいな音が for だ」 と分かるように。
英語では 声の上げ下げ で意味が変わります。
| パターン | 用法 | 例 |
|---|---|---|
| 下降調↘ | 普通の平叙文・wh- 疑問文 | I went to Tokyo↘ / What's your name↘? |
| 上昇調↗ | yes/no 疑問文・確認・列挙途中 | Are you OK↗? / Coffee↗ or tea↘? |
| 発音 | 意味 |
|---|---|
| Coffee↗ or tea↗? | コーヒー、 それとも紅茶、 それとも他のもの? (選択肢が開かれた) |
| Coffee↗ or tea↘? | コーヒーか紅茶のどちらか (2 択) |
I have apples↗, oranges↗, and bananas↘. (リンゴ、 オレンジ、 そしてバナナがあります)
→ 最後の項目だけ下降、 それまでのは上昇。
大事: 「上げる = 質問・継続・話が続く」、 「下げる = 終了・確認」 が基本。 共通テストでは 「Are you sure↗?」 (本当?) の上昇で 「疑念」 を表すパターンが出る。
英語は シラブル (音節) 単位 で発音され、 「強弱強弱」 のリズム で流れます。
| 単語 | シラブル | 数 |
|---|---|---|
| cat | cat | 1 |
| happy | hap-py | 2 |
| computer | com-pu-ter | 3 |
| international | in-ter-na-tion-al | 5 |
| photograph | PHO-to-graph | 3 |
| photographer | pho-TOG-ra-pher | 4 |
| photographic | pho-to-GRAPH-ic | 4 |
ポイント: 同じ語根でも派生形でストレスが移動 する (photograph / photographer / photographic)。 これを共通テストの 「アクセント問題」 で問われる。
英語は 「内容語 (強) + 機能語 (弱)」 のリズムが一定。 強拍と強拍の間隔はほぼ同じ。
I WENT to the STORE to BUY some BREAD.
→ 大文字部分 (内容語) が強く、 その間は弱く高速。 これが ストレスタイミング。
日本語 (シラブルタイミング: 全音節同じ長さ) と違うので、 日本人には慣れが必要。
| 大問 | 形式 | 読み上げ |
|---|---|---|
| 第 1 問 A | 短い文 (1 文) | 2 回 |
| 第 1 問 B | 短い文 + 図表 | 2 回 |
| 第 2 問 | 対話 (2 〜 3 往復) | 2 回 |
| 第 3 問 | 短い対話 (1 〜 2 往復) | 1 回 |
| 第 4 問 A | 図表・地図を使うモノローグ | 1 回 |
| 第 4 問 B | 4 人の意見比較 | 1 回 |
| 第 5 問 | 講義・スピーチ + ワークシート | 1 回 |
| 第 6 問 A/B | 議論・ディスカッション | 1 回 |
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 先読み が最重要 | 設問・選択肢・図を 30 秒で把握 |
| キーワード を待ち伏せ | 「3 つの選択肢で違う部分」 を中心に |
| メモは必要最小限 | 「数字、 時間、 場所、 人名」 だけ |
| 後半 (1 回読み) は 集中 | 第 4 問以降は一発勝負 |
大事: 共通テストリスニングは 100 点満点で、 配点が第 1 〜 2 問で 25 点、 第 5 〜 6 問で 30 点。 「後半で落とさない」 ことが高得点の鍵。
| 練習 | 効果 |
|---|---|
| シャドーイング (聞いた直後に真似) | リズム・発音同時習得 |
| ディクテーション (書き取り) | 細部把握力 |
| オーバーラッピング (台本を見て同時音読) | 速度慣れ |
第 10 章では、 「英作文基礎」 を学びます。 和文英訳・自由英作文の基本手順、 入試で通用する文の組み立て方を整理します。