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仮定法 は 「現実 と反対 のこと (反実仮想)」 を表す文法で、 日本語の 「もし 〜 だったら、 〜 だろうに」 に当たります。 高校英語で最重要テーマの一つで、 大学入試で必ず出ます。
ポイント: 仮定法のキーは 「時制を 1 つずらす」 こと。 現在のことを言うのに過去形を使う、 過去のことを言うのに過去完了を使う。 この 「ずらし」 が 「現実とは違う」 という合図 になります。
英語には大きく分けて 2 つの 「法 (mood)」 があります。
| 法 | 内容 | 例文 |
|---|---|---|
| 直説法 | 事実をそのまま述べる | If it rains tomorrow, I will stay home. (明日雨が降れば家にいる = 雨の可能性あり) |
| 仮定法 | 事実と異なること・ありえないことを仮定 | If I were a bird, I could fly. (もし鳥なら飛べるのに = 鳥ではない) |
大事: 「If it rains tomorrow」 (直説法現在) は 明日雨が降る可能性が十分ある ことを表します。 一方 「If I were a bird」 は 「鳥ではない」 という反実仮想です。 この違いを区別するのが高校英語の仮定法の出発点。
今の事実と反対のことを仮定 する時に使います。 動詞を 過去形 にするのが特徴。
If + S + 過去形 〜, S + would / could / might + 動詞の原形 〜.
= 「もし (今) 〜 だったら、 〜 するだろうに」
| 例文 | 訳 | 現実 |
|---|---|---|
| If I were rich, I would travel around the world. | もしお金持ちなら、 世界を旅するのに。 | お金持ちではない |
| If I had time, I could help you. | 時間があれば、 君を手伝えるのに。 | 時間がない |
| If she knew the truth, she would be sad. | 彼女が真実 を知れば、 悲しむだろうに。 | 知らない |
ポイント: be 動詞は主語が何であろうと were を使うのが伝統的 (公式文書・入試)。 ✓ If I were you, I would apologize. (もし私があなたなら謝るのに)。 口語 では I was もよく使われるが、 試験では were が安全。
| 例文 | 訳 |
|---|---|
| If I were you, I would study harder. | もし私があなたなら、 もっと勉強するのに。 |
| If I were in your shoes, I wouldn't do it. | 私があなたの立場 なら、 やらないだろう。 |
→ アドバイスをする時の定番表現 で、 共通テスト・英検で頻出。
過去の事実と反対のことを仮定 する時に使います。 動詞を 過去完了 (had + 過去分詞) にします。
If + S + had + 過去分詞 〜, S + would / could / might + have + 過去分詞 〜.
= 「もし (あの時) 〜 だったら、 〜 していただろうに」
| 例文 | 訳 | 現実 |
|---|---|---|
| If I had studied harder, I would have passed the exam. | もっと勉強していたら、 試験に合格していたのに。 | 勉強せず落ちた |
| If you had told me earlier, I could have helped you. | もっと早く言ってくれていたら、 助けられたのに。 | 言われず助けられず |
| If she hadn't missed the train, she would have been on time. | 電車に乗り遅れなかったら、 時間通りだったのに。 | 乗り遅れて遅刻 |
| 種類 | 公式 | 想定 |
|---|---|---|
| 仮定法過去 | If + 過去形, 助動詞過去 + 原形 | 現在 の事実と反対 |
| 仮定法過去完了 | If + had + 過去分詞, 助動詞過去 + have + 過去分詞 | 過去 の事実と反対 |
大事: 「If I had + 過去分詞」 で始まったら、 主節は必ず 「would / could + have + 過去分詞」。 形をセットで暗記。 共通テストの文法問題・並び替え問題で頻出。
「過去に 〜 していたら、 今 〜 だろうに」 と、 if 節と主節で時制が異なる ケース。
If + S + had + 過去分詞 〜, S + would / could + 動詞の原形 〜 (now).
| 例文 | 訳 |
|---|---|
| If I had studied medicine, I would be a doctor now. | もし医学を学んでいたら、 今は医師だろうに。 |
| If I hadn't missed the bus, I would be at school now. | バスに乗り遅れてなければ、 今学校にいるだろう。 |
→ 「過去の行動が今に影響 している」 という意味。 複雑 ながら大学入試で出題される。
wish の後に仮定法を使うと、 「現実と違う願望」 を表します。
| 形 | 内容 | 例文 | 訳 |
|---|---|---|---|
| wish + S + 過去形 | 現在への願望 | I wish I were taller. | もっと背が高ければいいのに。 |
| wish + S + had + 過去分詞 | 過去への願望・後悔 | I wish I had studied harder. | もっと勉強していれば良かった。 |
| wish + S + could / would + 原形 | 未来への願望 | I wish I could go with you. | 一緒に行ければいいのに。 |
| hope | wish | |
|---|---|---|
| 内容 | 実現可能な願い | 実現しない・しなかった願い |
| 後ろ | 通常の時制 | 仮定法 |
| 例文 | 説明 |
|---|---|
| I hope he comes. | 来る可能性あり (実現可能) |
| I wish he came. | 来ないだろう (反実仮想) |
大事: wish + that の that は通常省略。 「I wish I had a car.」 は 「車があればなあ」 という現在の願望 (現実にはない)。 共通テストで頻出。
as if (= as though) は 「まるで 〜 のように」 を表し、 後に仮定法が続くと 「実際は違う」 ことを示します。
| 形 | 例文 | 訳 |
|---|---|---|
| as if + S + 過去形 | He talks as if he knew everything. | 彼はまるで何でも知っているように話す (実際は知らない)。 |
| as if + S + had + 過去分詞 | She looked as if she had seen a ghost. | 彼女はまるで幽霊 を見たかのようだった。 |
ポイント: as if + 直説法 (普通の時制) を使うと 「実際そうらしい」 という意味になる。 ✓ It looks as if it is going to rain. (雨が降りそうだ = 実際降るかも)。
書き言葉では、 if を省略して倒置 させることがあります。 文学・新聞・入試長文で頻出。
| 通常の形 | 倒置形 |
|---|---|
| If I were you, I would do it. | Were I you, I would do it. |
| If I had had more time, I would have finished it. | Had I had more time, I would have finished it. |
| If it should rain, the game will be cancelled. | Should it rain, the game will be cancelled. |
大事: if が消えて 動詞が文頭に来たら、 「ああ、 if 省略の倒置だな」 と気付くこと。 大学入試長文の必須知識。
if を使わずに仮定法の意味を表す重要構文を整理しましょう。
「〜 がなければ」 を表す。
| 例文 | 訳 |
|---|---|
| Without your help, I couldn't have finished. | あなたの助けがなかったら、 終えられなかった。 |
| But for your advice, I would have failed. | あなたの助言がなければ、 失敗 していただろう。 |
| 例文 | 訳 |
|---|---|
| It's time you went to bed. | もう寝る時間だ。 |
| It's high time we left. | もうそろそろ出発 する時間だ。 |
ポイント: It's time + 仮定法過去 (= 過去形) で 「(まだしていないけれど) もう 〜 する時間だ」 という軽い催促 を表す。 共通テスト頻出表現。
「(むしろ) S が 〜 してくれたらいい」
| 例文 | 訳 |
|---|---|
| I would rather you didn't smoke here. | ここでは吸わないでくれたらいいんだが。 |
| I'd rather you came tomorrow. | むしろ明日来てくれたらいいな。 |
| 例文 | 訳 |
|---|---|
| If only I were taller! | 背が高けれさえすれば! |
| If only I had known earlier! | もっと早く知っていさえすれば! |
→ wish よりも強い願望 を表す。
| 例文 | 訳 |
|---|---|
| To hear him speak, you would think he is American. | 彼が話すのを聞いたら、 アメリカ人だと思うだろう。 |
→ 「to + 動詞」 が 「もし 〜 したら」 の条件 になる。
| 例文 | 訳 |
|---|---|
| An honest person wouldn't tell such a lie. | 正直 な人なら、 そんな 嘘 はつかないだろう。 |
| A wise person would refuse the offer. | 賢い人なら、 その申し出を断るだろう。 |
→ 「正直な人なら」 「賢い人なら」 という 仮定が主語に含まれる パターン。
第 7 章では、 「受動態」 を整理します。 助動詞 + 受動態や by 以外の前置詞を使う受動態など、 高校らしい応用を学びます。