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英語コミュニケーションI

受動態じゅどうたい (応用おうよう: 助動詞じょどうし + 受動態じゅどうたい、 by 以外いがいの前置詞ぜんちし)

最終確認日:

この章しょうで学まなぶこと

受動態じゅどうたい (passive voice) は 「〜 される」 という視し点てんから動作どうさを述のべる表現ひょうげんです。 中学ちゅうがくで基本きほん (be + 過去分詞かこぶんし) を学まなびましたが、 高校こうこうでは 助動詞じょどうし・進行しんこう形けい・完了かんりょう形がたとの組み合わせくみあわせ や、 SVOO / SVOC の受動態じゅどうたい、 慣用かんよう表現ひょうげんを学まなびます。

  • 受動態じゅどうたいの基本きほん (be 動詞どうし + 過去かこ分詞ぶんし) と能動態のうどうたいへの書かき換かえ
  • 助動詞じょどうし + be + 過去かこ分詞ぶんし (will be done など)
  • 進行しんこう形けいの受動態じゅどうたい (be being done)
  • 完了かんりょう形がたの受動態じゅどうたい (have been done)
  • SVOO の受動態じゅどうたい (2 種類しゅるい作つくれる)
  • SVOC の受動態じゅどうたい (補語ほごはそのまま残のこす)
  • by 以外いがいの前置詞ぜんちし を使つかう受動態じゅどうたい慣用かんよう表現ひょうげん

ポイント: 受動態じゅどうたいを使つかう理由りゆうは主おもに 3 つ。 (1) 動作どうさ主ぬしが不ふ明めい / 一般いっぱん的てき で言いう必要ひつようがない (English is spoken there.)、 (2) 動作どうさ主ぬしより動作どうさを受うける側がわを主役しゅやくにしたい (The book was written by Soseki.)、 (3) 客観きゃっかん性せいを出だしたい (新聞しんぶん・論文ろんぶん)。 大学だいがく入試にゅうし長文ちょうぶんではとても多おおい形かたちなので、 慣れなれておくこと。

大英博物館のグレート・コート、ガラス天井のある中央広場
大だい英えい博はく物ぶつ館 (ロンドン) のグレート・コート。 The British Museum was built in 1753. (大だい英えい博物館はくぶつかんは 1753 年ねんに 建たてられた) — 建物たてもの・作さく品ひん・歴史れき的出来き事を説明せつめいする時ときは 受動態じゅどうたい (be 動詞どうし + 過去かこ分詞ぶんし) が圧あっ倒とう的に多おおい。 「だれが」 より 「何なにが」 を主しゅ役やくに立たてる表現ひょうげん。

1. 受動態じゅどうたいの基本きほん (復習ふくしゅう)

基本きほん公式こうしき

能動態のうどうたい: S + V + O. (S が O を V する) 受動態じゅどうたい: O + be 動詞どうし + 過去かこ分詞ぶんし + (by S). (O は S に V される)

変換へんかんの 3 ステップ

  1. 能動のうどう文ぶんの O を主語しゅご にする
  2. 動詞どうしを be + 過去かこ分詞ぶんし にする (時制じせいは元もとのまま)
  3. 元もとの主語しゅごを by 〜 で後うしろに置おく (省略しょうりゃく OK の場合ばあいも)
能動態のうどうたい受動態じゅどうたい
Tom wrote this letter.This letter was written by Tom.
She uses this computer.This computer is used by her.

by + 動作どうさ主ぬしを省略しょうりゃくする場合ばあい

理由りゆう例文れいぶん訳わけ
動作どうさ主ぬしが 一般いっぱん的てきEnglish is spoken in many countries.英語えいごは多おおくの国くにで話はなされている。
動作どうさ主ぬしが 不明ふめいMy bike was stolen last night.昨夜さくや自じ転てん車しゃが盗ぬすまれた。
動作どうさ主ぬしが 重要じゅうようでないThis temple was built in 794.この寺てらは 794 年ねんに建たてられた。

2. 時制じせい別べつ受動態じゅどうたい (12 形かたち)

各かく時制じせいで受動態じゅどうたいを作つくれるようになりましょう。

時制じせい能動態のうどうたい受動態じゅどうたい
現在げんざいHe writes a letter.A letter is written by him.
過去かこHe wrote a letter.A letter was written by him.
未来みらいHe will write a letter.A letter will be written by him.
現在げんざい進行しんこうHe is writing a letter.A letter is being written by him.
過去かこ進行しんこうHe was writing a letter.A letter was being written by him.
現在げんざい完了かんりょうHe has written a letter.A letter has been written by him.
過去かこ完了かんりょうHe had written a letter.A letter had been written by him.
助動詞じょどうし + 原形げんけいHe can write a letter.A letter can be written by him.

進行しんこう形けいの受動態じゅどうたい (be + being + 過去かこ分詞ぶんし)

「〜 されている (動作どうさの進行しんこう中ちゅう)」 を表あらわす高校こうこうらしい構文こうぶん。

例文れいぶん訳わけ
The bridge is being built.その橋はしは建設けんせつ中ちゅうだ。
The room was being cleaned when I arrived.私わたしが着ついた時とき、 部屋へやは掃除そうじされている最中さいちゅうだった。

完了かんりょう形がたの受動態じゅどうたい (have / had + been + 過去かこ分詞ぶんし)

例文れいぶん訳わけ
The work has been finished.仕し事ごとは終おえられた (= もう終おわっている)。
The book had been read by many people before it became a movie.その本ほんは映画えいが化かされる前まえに、 多おおくの人ひとに読よまれていた。

大事だいじ: 進行しんこう形けい + 受動態じゅどうたいの be being + 過去かこ分詞ぶんし は高校こうこうで新規しんき登とう場じょうする形かたち。 共通きょうつうテスト・私大しだい入試にゅうしで出題しゅつだいされるので、 形かたちと意味いみをセットで覚おぼえる。

3. 助動詞じょどうし + 受動態じゅどうたい (助動詞じょどうし + be + 過去かこ分詞ぶんし)

助動詞じょどうしの後のちは必かならず 動詞どうしの原形げんけい。 受動態じゅどうたいは be + 過去かこ分詞ぶんし なので、 助動詞じょどうし + 受動態じゅどうたいは 「助動詞じょどうし + be + 過去かこ分詞ぶんし」 となります。

例文れいぶん訳わけ
The work will be done by tomorrow.仕事しごとは明日あしたまでに終おわらされる (終おわる)。
English must be spoken in this class.この授業じゅぎょうでは英語えいごを話はなさなければならない。
This room should be cleaned.この部屋へやは掃除そうじされるべきだ。
The window may have been broken by the wind.窓まどは風かぜに割わられたかもしれない。

助動詞じょどうし + have + 過去かこ分詞ぶんし + 受動態じゅどうたい (4 語かたり連れん続ぞく)

例文れいぶん訳わけ
The letter must have been written by him.その手紙てがみは彼かれに書かかれたに違ちがいない。
The decision should have been made earlier.その決けっ定ていはもっと早はやくなされるべきだった。

ポイント: 「助動詞じょどうし + have been + 過去かこ分詞ぶんし」 (4 語かたり連続れんぞく) は受動態じゅどうたいの完成かんせい形がた。 「過去かこへの推量すいりょう + 受動じゅどう」 を表あらわし、 大学だいがく入試にゅうしで必ひっ須す。

4. SVOO の受動態じゅどうたい (2 種類しゅるい作つくれる)

第だい 4 文型ぶんけい (SVOO) は 目的もくてき語ごが 2 つ あるので、 受動態じゅどうたいを 2 種類しゅるい 作つくれます。

基本きほん例れい

能動態のうどうたい受動態じゅどうたい 1 (人じんを主語しゅご)受動態じゅどうたい 2 (物ぶつを主語しゅご)
He gave me a book.I was given a book by him.A book was given to me by him.
She told me the truth.I was told the truth.The truth was told to me.
My father bought me a bike.I was bought a bike. (やや不自然ふしぜん)A bike was bought for me by my father.

大事だいじ: 物ものを主語しゅごにした受動態じゅどうたいでは 元もとの動詞どうしによって to か for を補おぎないます。 give / send / tell / show / teach → to、 buy / make / get / cook → for。 第だい 1 章しょうの第だい 4 文型ぶんけい → 第だい 3 文型ぶんけい書かき換かえと同おなじルール。

5. SVOC の受動態じゅどうたい (補語ほごはそのまま)

第だい 5 文型ぶんけい (SVOC) では 目的もくてき語ご (O) を主語しゅごにし、 補語ほご (C) はそのまま残のこす のが受動態じゅどうたいのルール。

能動態のうどうたい受動態じゅどうたい
We call him Tom.He is called Tom.
They made me the leader.I was made the leader.
She kept the door open.The door was kept open.
The news made me happy.I was made happy by the news.

使し役えき / 知ち覚かく動詞どうしの受動態じゅどうたい

使役しえき動詞どうし (make) と知覚ちかく動詞どうし (see, hear) は能動態のうどうたいで 原形げんけい不定詞ふていし (to なしの動詞どうし) を取とりますが、 受動態じゅどうたいでは to が付つき ます。

能動態のうどうたい (原形げんけい不定詞ふていし)受動態じゅどうたい (to 付つき)
He made me clean the room.I was made to clean the room.
I saw him enter the room.He was seen to enter the room.
She heard him sing.He was heard to sing.

大事だいじ: ✗ I was made clean the room. ✓ I was made to clean the room. 受動態じゅどうたいでは to が復ふっ活かつする、 と覚おぼえる。 共通きょうつうテスト文法ぶんぽう問題もんだいで頻出ひんしゅつの引ひっかけ。

let は受動態じゅどうたいにできない

let (〜 させてあげる) は 受動態じゅどうたいにならない ため、 be allowed to で代用だいようします。

✗ I was let go home. ✓ I was allowed to go home. (家かに帰かえらせてもらえた)

6. by 以外いがいの前置詞ぜんちしを使つかう受動態じゅどうたい

一いち部ぶの受動態じゅどうたいは by 以外いがいの前置詞ぜんちし を取とります。 慣用かんよう表現ひょうげんとして暗記あんきが必要ひつよう。

表現ひょうげん意味いみ
be interested in〜 に興味きょうみがある
be surprised at / by〜 に驚おどろく
be pleased with〜 に喜よろこぶ
be satisfied with〜 に満足まんぞくする
be filled with〜 でいっぱい
be covered with〜 で覆おおわれる
be known to (人じん)(人じん) に知しられる
be known for (特とく徴ちょう)(特徴とくちょう) で知しられる
be known as (役やく割わり)(〜 として) 知しられる
be made of (物質ぶっしつ、 形かたちが残のこる)(物質ぶっしつ) で作つくられる
be made from (原げん料りょう、 形かたちが変かわる)(原料げんりょう) から作つくられる
be made into 〜〜 に作つくられる
be worried about〜 について心配しんぱいする
be tired of〜 に飽あきる
be tired from / with〜 で疲つかれる
be caught in (雨うなど)(雨うなど) に遭あう
be married to〜 と結婚けっこんしている

例文れいぶん

例文れいぶん訳わけ
I'm interested in music.音楽おんがくに興味きょうみがある。
She was surprised at the news.彼女かのじょはその知しらせに驚おどろいた。
The mountain was covered with snow.山やまは雪ゆきで覆おおわれていた。
He is known to everyone in town.彼かれは町まちのみんなに知しられている。
Kyoto is known for its temples.京都きょうとは寺てらで知しられている。
The desk is made of wood.机つくえは木きで作つくられている。
Wine is made from grapes.ワインはブドウから作つくられる。
I was caught in a shower.にわか雨あめに遭あった。

大事だいじ: be made of (材ざい料りょう) と be made from (原料げんりょう) の違ちがい、 be known to (人じん) / be known for (特徴とくちょう) / be known as (役割やくわり) の区別くべつは共通きょうつうテストで頻出ひんしゅつポイント。

7. 群ぐん動詞どうしの受動態じゅどうたい

動詞どうし + 前置詞ぜんちし や 動詞どうし + 副詞ふくし + 前置詞ぜんちし を 1 つの動詞どうし (= 群ぐん動詞どうし) として受動態じゅどうたいにします。 前置詞ぜんちしを落おとさないことがポイント。

能動態のうどうたい受動態じゅどうたい
They laughed at him.He was laughed at.
Children look up to their teachers.Teachers are looked up to by children.
She took care of the baby.The baby was taken care of.
We must put off the meeting.The meeting must be put off.

ポイント: 受動態じゅどうたいで 前置詞ぜんちしを残のこす こと。 ✗ He was laughed. ✓ He was laughed at. 共通きょうつうテスト文法ぶんぽう問題もんだいで頻出ひんしゅつの引ひっかけ問題もんだい。

8. It is said that 〜 構文こうぶん

「〜 と言いわれている」 「〜 と考えかんがえられている」 を表あらわす受動態じゅどうたいの重要じゅうよう構文こうぶん。

形かたち例文れいぶん訳わけ
It is said that S + VIt is said that he is honest.彼かれは正直しょうじきだと言いわれている。
S + is said to + VHe is said to be honest.彼かれは正直しょうじきだと言いわれている。
It is said that S + had + p.p.It is said that he was rich.彼かれは金持かねもちだったと言いわれている。
S + is said to have + p.p.He is said to have been rich.彼かれは金持かねもちだったと言いわれている。

大事だいじ: 「主語しゅごを S にして言いい換かえる」 形かたち が大学だいがく入試にゅうしで頻出ひんしゅつ。 主節しゅせつ (is said) と従属じゅうぞく内容ないようが 同おなじ時制じせい なら to + 原形げんけい、 主節しゅせつより 前ぜん なら to have + 過去かこ分詞ぶんし。 同様どうようの構文こうぶん: be believed / be thought / be reported / be considered / be known。

この章しょうのまとめ

  • 受動態じゅどうたい = be + 過去かこ分詞ぶんし (時制じせいは be 動詞どうしで変化へんか)
  • 進行しんこう形けいの受動態じゅどうたい: be being + 過去かこ分詞ぶんし
  • 完了かんりょう形がたの受動態じゅどうたい: have / had + been + 過去かこ分詞ぶんし
  • 助動詞じょどうし + 受動態じゅどうたい: 助動詞じょどうし + be + 過去かこ分詞ぶんし
  • 助動詞じょどうし + have + been + 過去かこ分詞ぶんし = 過去かこへの受動じゅどう推量すいりょう
  • SVOO は受動態じゅどうたい 2 種類しゅるい (人じん / 物ものが主語しゅご)
  • SVOC は補語ほごをそのまま残のこす
  • 使役しえき・知覚ちかく動詞どうし の受動態じゅどうたいは to 付つき 不定詞ふていしになる
  • let は受動態じゅどうたい不可ふか → be allowed to で代用だいよう
  • by 以外いがいの前置詞ぜんちし: be made of / from, be known to / for / as など暗記あんき
  • 群ぐん動詞どうしの受動態じゅどうたい は前置詞ぜんちしを残のこす
  • It is said that 〜 = S is said to 〜 の言い換えいいかえ

第だい 8 章しょうでは、 「長文ちょうぶん読解どっかいとパラグラフリーディング」 を学まなびます。 大学だいがく入試にゅうしで最もっとも重要じゅうような 「トピックセンテンスを押おさえる」 技術ぎじゅつを体系たいけい的てきに整理せいりします。

この教材きょうざいは役やくに立たちましたか?
学がく習しゅうロードマップ(10件けん)
  1. 1自己じこ紹介しょうかい・日常にちじょう会話かいわ・基礎きそ表現ひょうげん
  2. 2時制じせい総合そうごう復習ふくしゅう (現在げんざい・過去かこ・未来みらい・進行しんこう・完了かんりょう)
  3. 3関係詞かんけいし (関係代名詞かんけいだいめいし・関係副詞かんけいふくし応用おうよう、 制限せいげん/非ひ制限せいげん)
  4. 4分詞ぶんし構文こうぶん (現在げんざい分詞ぶんし・過去かこ分詞ぶんしの副詞ふくし用法ようほう)
  5. 5助動詞じょどうし (推量すいりょう・義務ぎむ・可能かのう性せい: must / may / should / could / had better)
  6. 6仮定かてい法ほう (基本きほん: if 節ふし / wish / as if)、 仮定かてい法ほう過去かこ・過去かこ完了かんりょう
  7. 7受動態じゅどうたい (応用おうよう: 助動詞じょどうし + 受動態じゅどうたい、 by 以外いがいの前置詞ぜんちし)
  8. 8長文ちょうぶん読解どっかいとパラグラフリーディング (トピックセンテンス)
  9. 9リスニングと発音はつおん (リエゾン・リダクション・イントネーション)
  10. 10英えい作文さくぶん基礎きそ (和文わぶん英訳えいやく・自由じゆう英えい作文さくぶん入門にゅうもん)