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物理

とう加速度かそくど運動うんどう落下らっか

最終確認日:

このしょうまなぶこと

だい 2 しょうは、 高校こうこうぶつ力学りきがくしゅっぱつ点 「等加速度運動とうかそくどうんどう落下運動らっかうんどう」 です。 ガリレオがやく 400 ねんまえはっけんした 「おもものかるものおなはやさでちる」 という法則ほうそくを、 すうしきであつかいます。

  • 速度そくど加速度かそくどベクトルべくとるとしてていする
  • 等速直線運動とうそくちょくせんうんどう等加速度直線運動とうかそくどちょくせんうんどうべつする
  • 等加速度運動とうかそくどうんどうの 3 公式こうしき使つかえるようになる
  • v-tグラフぶいてぃーぐらふ からきょ加速度かそくど
  • 自由落下じゆうらっか鉛直投げ上げえんちょくなげあげ水平投射すいへいとうしゃけいさんをする
  • 落下らっか実験じっけん安全あんぜんまも

ポイント: このしょう主役しゅやく加速度かそくど です。 中学ちゅうがくでは 「速さはやさわるかわらないか」 だけをべつしましたが、 高校こうこうでは 「速さはやさがどのくらいのわりあいわるか」 をすうあらわします。

1. 速度そくど加速度かそくど定義ていぎ

速度そくど (ベクトルとしての)

中学ちゅうがくでは 「速さはやさ = きょ ÷ かん」 とまなびました。 高校こうこうでは ふくめた 速度そくど使つかいます。

りょう記号きごうていたん
速さはやさ (スカラー)vすすんだきょ ÷ かかったかんm/s
速度そくど (ベクトルべくとる)v変位へんい ÷ かかったかんm/s +

変位へんい とは、 「始点してんから終点しゅうてんへのじるし」 のことで、 みちすじながさ (距離きょり) とはべつされます。

れい: 100m を往復おうふく

100 m をっすぐはしり、 おなみちもどると:

りょうあたい
距離きょり200 m (合計ごうけいみちすじ)
変位へんい0 m (始点してん = 終点しゅうてん)
平均へいきん速さはやさ200 m ÷ かん
平均へいきん速度そくど0 m/s (きでゼロ)

加速度かそくど

加速度かそくど とは、 「たんかんあたりの速度そくどへん」 です。

こうしきたん
加速度かそくど a = (速度そくどへん) ÷ (時間じかん) = (v − v₀) / tm/s²
りょうれいおおきさ
どうしゃが 0 → 60 km/h を 5 びょう(16.7 − 0) / 5やく 3.3 m/s²
新幹線しんかんせんしゅっぱつゆるやかやく 0.7 m/s²
重力じゅうりょく (地上ちじょう)g (一定いってい)やく 9.8 m/s²
ジェットコースター急こうみじかかんやく 30 m/s²

ポイント: 加速度かそくどせい なら 「はやくなる」、 なら 「おそくなる」 とはかぎりません。 加速度かそくど速度そくどおな ならそくはんたい ならげんそくです。

2. ひとしそく直線ちょくせん運動うんどう

等速直線運動とうそくちょくせんうんどう は、 速度そくどいってい (おおきさもきもへん) のうんどうです。 加速度かそくど = 0 の場ばあいえます。

公式こうしき

こうしき
x = v t = 速度そくど × 時間じかん

v-t グラフと x-t グラフ

グラフかたち面積めんせき / 傾きかたむき
v-tグラフぶいてぃーぐらふよこじくかん、 t じくへいこうちょくせんちょくせんと t じく面積めんせき = 移動距離いどうきょり
x-t グラフよこじくかんみぎがりのちょくせん傾きかたむき = 速度そくど

れい

じょうきょうけいさん
5 m/s で 10 びょうx = 5 × 10 = 50 m
20 m/s で 3 びょうx = 20 × 3 = 60 m

3. とう加速度かそくど直線ちょくせん運動うんどうの 3 公式こうしき

等加速度直線運動とうかそくどちょくせんうんどう とは、 加速度かそくどいってい (きもおおきさもへん) で、 ちょくせんじょううごうんどうです。 高校こうこうぶつ力学りきがくさいじゅうようテーマ です。

3 つの基本きほん公式こうしき

速度そくど v₀、 加速度かそくど a、 かん t のあとの速度そくど v、 変位へんい x として:

こうしきなにもとめるか
v = v₀ + a tかんから速度そくどもとめる
x = v₀ t + (1/2) a t²かんから変位へんいもとめる
v² − v₀² = 2 a xかんなしで速度そくど変位へんいをつなぐ

公式こうしき使つか

あたえられたりょう使つか公式こうしき
v₀, a, t をっていて v をりたいv = v₀ + at
v₀, a, t をっていて x をりたいx = v₀t + ½at²
v₀, a, x をっていて v をりたい (かん不明ふめい)v² − v₀² = 2ax

れい 1: とう加速度かそくど加速かそくする自動車じどうしゃ

速度そくど 0、 加速度かそくど 2.0 m/s² で 5.0 s はしったとき:

もとめるりょうけいさん答えこたえ
5.0 s 速度そくど v0 + 2.0 × 5.010 m/s
5.0 s 変位へんい x0 + (1/2) × 2.0 × 5.0²25 m
50 m はしったときの速度そくど v√(2 × 2.0 × 50)やく 14 m/s

れい 2: ブレーキで減速げんそく

そく 36 km/h (= 10 m/s) ではしどうしゃいってい加速度かそくど −2.5 m/s² でげんそくしてまるまで:

りょうけいさん答えこたえ
まるまでのかん0 = 10 + (−2.5) t → t = 4.0 s4.0 びょう
まるまでのきょ0² − 10² = 2 × (−2.5) × x → x = 20 m20 m

4. v-t グラフのかた

v-t グラフの基本きほん

かたち
t じくへいこう (すいへい) なせん等速直線運動とうそくちょくせんうんどう (a = 0)
みぎがりのちょくせんとうそく (a > 0)
みぎがりのちょくせんとうげんそく (a < 0)
きょくせんとうそくでないうんどう

v-t グラフの

場所ばしょあらわりょう
たてじくあたいその時刻じこく速度そくど
ちょくせん傾きかたむき加速度かそくど
ちょくせんと t じく面積めんせき移動距離いどうきょり

れい

よこじく 0 〜 4 s、 たてじく 0 〜 8 m/s で、 v が直線ちょくせんてきに 0 から 8 m/s までがるグラフ:

りょうもとかた答えこたえ
加速度かそくど傾きかたむき = 8 / 42.0 m/s²
4 s きょ三角形さんかくけい面積めんせき = 1/2 × 4 × 816 m

ポイント: v-t グラフの 面積めんせき = きょ は、 等加速度直線運動とうかそくどちょくせんうんどうでもひとしそくでも、 すべてのちょくせんうんどうちます。 これをっているとこうしきわすれてもから答えこたえせます。

5. 自由じゆう落下らっか

ストロボで撮影した自由落下するボールの連続写真。 下に行くほど間隔が広がる
自由落下じゆうらっか のストロボ写真しゃしんしたくほどボールの間隔かんかくひろがるのは、 速度そくど一定いってい割合わりあい (重力じゅうりょく加速度かそくど g ≒ 9.8 m/s²) でおおきくなる 等加速度直線運動とうかそくどちょくせんうんどう証拠しょうこ

自由じゆう落下らっかとは

自由落下じゆうらっか は、 「速度そくど 0 で、 重力じゅうりょくだけをけてちるうんどう」 です。 くうていこうします。

重力じゅうりょく加速度かそくど

地上ちじょうでの重力じゅうりょく加速度かそくど g はやく 9.8 m/s² です。 けいさんかんたんにするために g = 10 m/s² として出題しゅつだいされることもあります。

自由じゆう落下らっか公式こうしき

等加速度直線運動とうかそくどちょくせんうんどうの 3 公式こうしきで v₀ = 0、 a = g とおきえるだけです。

こうしき
v = g tt びょう速度そくど
y = (1/2) g t²t びょう落下らっか距離きょり
v² = 2 g yy 落下らっか速度そくど

れい

たかさ 20 m からゆうらっ (g = 9.8 m/s²):

りょうけいさん答えこたえ
落下らっかかん20 = (1/2) × 9.8 × t² → t² = 4.08 → t ≈ 2.0 sやく 2.0 びょう
着地ちゃくち速度そくどv = 9.8 × 2.0 ≈ 20 m/sやく 20 m/s

ガリレオの発見はっけん

ガリレオ・ガリレイ (1564-1642) は、 ピサのはすとうからおもきゅうかるきゅう同時どうじとして、 「おもさによらずおなはやさでちる」 としゅちょうしたとつたえられています (じっさいしゃめん実験じっけん)。

物体ぶったいしんくうちゅう落下らっかくうちゅう落下らっか
てつだまg でちるほぼ g (くうていこうしょう)
羽根はねg でちるg よりおそい (ていこうだい)

大事だいじ: アポロ 15 ごう (1971) の月面げつめん実験じっけんで、 ハンマーと羽根はねつきでは 同時どうじちた ことがえいぞうかくにんされています。 つきにはくうがないからです。

6. 鉛直えんちょくげと水平すいへい投射とうしゃ

斜めに投げ上げた物体が描く放物線の軌跡。 水平方向の速度と鉛直方向の速度が矢印で示されている
斜方投射しゃほうとうしゃ軌跡きせき放物線ほうぶつせん水平すいへい方向ほうこう等速とうそく直線ちょくせん運動うんどう鉛直えんちょく方向ほうこう重力じゅうりょくによる等加速度とうかそくど運動うんどうとして独立どくりつあつかえる (運動の独立性うんどうのどくりつせい)。

鉛直えんちょく

鉛直投げ上げえんちょくなげあげ は、 「初速度そくど v₀ で真上まうえげ、 重力じゅうりょくげんそくし、 やがてちてくるうんどう」 です。 上向うわむきをせいとして、 a = −g とします。

こうしき
v = v₀ − g tt びょう速度そくど
y = v₀ t − (1/2) g t²t びょうたか
v² − v₀² = −2 g yたかさ y での速度そくど

れい

速度そくど 19.6 m/s で真上まうえげた場合ばあい (g = 9.8 m/s²):

りょうけいさん答えこたえ
さいこうてんまでのかん0 = 19.6 − 9.8 t → t = 2.0 s2.0 びょう
さいこうてんたかy = 19.6 × 2.0 − (1/2) × 9.8 × 2.0²19.6 m
もとたかさにもどかんのぼりとおなじだけかかる4.0 びょう

水平すいへい投射とうしゃ

水平投射すいへいとうしゃ は、 「すいへいげた物体ぶったいが、 同時どうじ落下らっかする」 うんどうです。 すいへい鉛直えんちょくの 2 ほうこうどくりつ考えかんがえます。

方向ほうこうこうしき
すいへい (x)x = v₀ t (ひとしそくちょくせん)
鉛直えんちょく (y)y = (1/2) g t² (ゆうらっ)

れい

たかさ 20 m から水平すいへいに 10 m/s で投射とうしゃ:

りょうけいさん答えこたえ
らっかん20 = (1/2) × 9.8 × t² → t ≈ 2.0 sやく 2.0 びょう
すいへいきょ10 × 2.0やく 20 m

ポイント: すいへいほうこう鉛直えんちょくほうこうどくりつすすみます。 すいへいげたものと、 おなたかさからとしたもの同時どうじ着地ちゃくち します。

7. 用語ようごのまとめと入試にゅうし視点してん

重要じゅうよう用語ようごリスト

よう
速度そくどベクトルべくとるとしてのはや
速さはやさ速度そくどおおきさ (スカラーすからー)
変位へんい始点してんから終点しゅうてんへのベクトルべくとる
加速度かそくどかんあたりの速度そくどへん
等加速度直線運動とうかそくどちょくせんうんどうa 一定いっていちょくせんうんどう
自由落下じゆうらっか初速しょそく 0 で重力じゅうりょくだけをける
鉛直投げ上げえんちょくなげあげ真上まうえげ、 重力じゅうりょくげんそく
水平投射すいへいとうしゃ水平すいへいげ、 同時どうじ落下らっか
v-tグラフぶいてぃーぐらふたてじく速度そくどよこじくかん

入試にゅうしでの出題しゅつだい傾向けいこう

  • v-tグラフぶいてぃーぐらふ面積めんせき からきょもんだいていばん
  • 自由落下じゆうらっか で g = 9.8 と g = 10 の両方りょうほうあたい出題しゅつだいされる
  • 鉛直投げ上げえんちょくなげあげ は 「さいこうてんで v = 0」 がヒント
  • 水平投射すいへいとうしゃ は 「x と y を別々べつべつたつしき」 がてっそく

大学だいがく入試にゅうしへの接続せつぞく

ぶつ (はってん) ではこのしょうないようが 「斜方投射しゃほうとうしゃ」 「相対速度そうたいそくど」 へかくちょうされます。 また 「運動量うんどうりょう」 「力積りきせき」 とむすびつき、 しょうとつもんだいます。 これらはしょう終盤しゅうばんぶつ (はってん) はんまなびますが、 ここで 「ベクトルべくとるかんがえる力学りきがく」 のをしっかりつくりましょう。

8. ふりかえりと安全あんぜん配慮はいりょ

このしょうのチェックリスト

  • [ ]速度そくど速さはやさちがいがせつめいできる
  • [ ]加速度かそくどてい (m/s²) がえる
  • 3 公式こうしき (v = v₀ + at, x = v₀t + ½at², v² − v₀² = 2ax) が使つかえる
  • v-tグラフぶいてぃーぐらふ面積めんせき = 移動距離いどうきょりっている
  • 自由落下じゆうらっか の 3 公式こうしき (v = gt, y = ½gt², v² = 2gy) がえる
  • [ ]鉛直投げ上げえんちょくなげあげさいこうてんじょうけん (v = 0) がえる
  • [ ]水平投射すいへいとうしゃ水平すいへい鉛直えんちょくどくりつっている
  • g = 9.8 m/s² (地上ちじょう重力じゅうりょく加速度かそくど) をおぼえている

このしょう安全あんぜん配慮はいりょ ── 落下らっか実験じっけん安全あんぜん

落下らっか実験じっけんは、 物体ぶったいとこじんたるけんがあります。

めんけんたいさく
ゆうらっ実験じっけんらっ物があしたる足元あしもとにマットゆかものをどける
水平投射すいへいとうしゃ実験じっけん物体ぶったいして友人ゆうじんたるこう経路けいろひとがいないことをかくにん
おももの落下らっかゆかつくえそんやわらかいものける重量じゅうりょうおさえる
高所こうしょからのらっ速度そくどおおきくなってけん1 m 以内いないからのらっにとどめる
ストロボや動画どうがさつえいさつえい機材きざいてんとうさんきゃくやクランプでてい
ピサのはすとうふう実験じっけん落下らっかぶつ階下かいかちょくげきぜったい高所こうしょから投下とうかしない

力学りきがく実験じっけん共通きょうつうルール

ルールくわしく
保護メガネほごめがねかえぼう
進行しんこう方向ほうこうたないぶ・ちるもの経路けいろからはなれる
ゆか整理せいり足元あしもとをクリアに
機材きざい固定こていカメラ・ストップウォッチ・センサーをてい
⑤ データは複数ふくすうかい偶然誤差ぐうぜんごさらすため

大事だいじ: 「g = 9.8 m/s²」 とうとちいさいようにおもえますが、 1 m のたかさからちたもの着地ちゃくちやく 4.5 m/s = そく 16 km です。 てんしゃそくおなじで、 たればケガします。

しょう: だい 3 しょうでは 「りょくうんどう法則ほうそく」 をまなびます。 ニュートンの 3 法則ほうそく (かんせい・F=ma・作用反作用さようはんさよう) をすうしきとしてあつかい、 摩擦まさつ斜面しゃめんなど入試にゅうしていばんめんすすみましょう。

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