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理科 1年

音おとの性質せいしつ

最終確認日:

この章しょうで学まなぶこと

第だい 3 章しょうでは、 第だい 2 章しょうの 「光ひかり」 と同おなじく 「波なみ」 で伝つたわる 「音おん」 を学まなびます。 光ひかりと似にている点てん・ちがう点てんをくらべながら進すすめましょう。

  • 音おとは 振動しんどう から生うまれることを知しる
  • 音おとが空くう気き・水みず・固体こたいをどう伝つたわるかを知しる
  • 真しん空くうでは音おとが伝つたわらないことを知しる
  • 音おとの 速さはやさ (約やく 340 m/秒びょう) と光ひかりの速はやさのちがいをくらべる
  • 音おとの高たかさ = 振動数しんどうすう (ヘルツへるつ)、 大おおきさ = 振幅しんぷく で決きまることを知しる
  • 反射はんしゃ (やまびこ)・共鳴きょうめいのしくみを知しる
  • 大音おおと量りょうで耳みみを守まもる安あん全ぜんを守まもる

ポイント: 光ひかりと音おとは どちらも 「波なみ」 で伝つたわります。 でも、 光ひかりは真しん空くう (空くう気きのない空くう間かん) でも伝つたわるのに、 音おんは真しん空くうでは伝つたわらない。 これが大おおきなちがいです。

1. 音おとはどこから生うまれるか

ギターの弦げんをはじくと 「ビーン」 と音おとがなります。 このとき弦げんをじっと見みると、 ぶるぶると 小ちいさく動うごいて いるのがわかります。 これが 振動しんどう です。

振動しんどうを起おこす物もの = 音源おんげん

音おとを出だすもののことを 音源おんげん と言いいます。

音源おんげんの例れい振しん動どうしている部ぶ分ぶん
ギター弦げん
太たい鼓こ革かわ (かわ) の面めん
笛ふえ・リコーダー中なかの空くう気き
人ひとのこえのどの 声帯せいたい
スピーカーコーン (紙かみの部ぶ分ぶん)
風ふう鈴りんガラスや金きん属ぞくのつつ

振動しんどうを確たしかめるかんたんな実験じっけん

実験じっけん観察かんさつされること
音叉おんさ (おんさ) をたたいて水みずにつける水みずがはね上あがる (=振しん動どうが水みずに伝つたわる)
スピーカーの上うえに砂すなをのせて音おとを出だす砂すながおどる
のどに手てを当あてて 「アー」 と言いうのどがふるえるのが感かんじられる
U字型の金属の音叉
音叉おんさ — たたくと一いっ定ていの 振動数しんどうすう (ヘルツへるつ) で振しん動どうし、 きれいな音おとを出だす。 音おとが 振動しんどう から生うまれることを確たしかめる代だい表ひょう的てきな道どう具ぐ。

大事だいじ: 音おとが出でているとき、 必かならずどこかが 振しん動どう しています。 振しん動どうを止とめると音おとも止とまります (例れい: ギターの弦げんを手てでおさえる)。

2. 音おとはどう伝つたわるか

音源おんげんが振しん動どうすると、 まわりの 空くう気きが押おし引ひきされて、 振しん動どうが波なみとしてまわりに広ひろがっていきます。 これが 音おんの波なみ (音おん波ぱ) です。

空気くうきを伝つたわるしくみ

段だん階かい何なにが起おこっているか
① 音源おんげんが前まえに動うごく前まえの空くう気きが おしちぢめられる (こい部ぶ分ぶん)
② 音源おんげんが後うしろに動うごく前まえの空くう気きが うすくなる (うすい部ぶ分ぶん)
③ ①② がくりかえされるこい・うすいが波なみとなって遠とおくへ
④ 耳みみのこ膜まくに届とどくこ膜まくが振しん動どうし、 音おととして感かんじる

真空しんくうでは音おとが伝つたわらない

ガラスびんの中なかに小ちいさなベルを入いれて、 ポンプで空くう気きをぬいていくと、 だんだん ベルの音おとが聞きこえなくなります。

状じょう態たい音おと
空くう気きがあるはっきり聞きこえる
空くう気きが少すこしぬけた小ちいさく聞きこえる
ほぼ真しん空くうほとんど聞きこえない

大事だいじ: 音おとを伝つたえるには 何なにかの媒体ばいたい が必ひつ要ようです。 空くう気き・水みず・固体こたい (金きん属ぞく・木きなど) はどれも媒体ばいたいになれますが、 真しん空くうはなれません。 これが光ひかり (真しん空くうでも伝つたわる) との大おおきなちがい。

空気くうき・水みず・固体こたいでの伝つたわり方かた

媒体ばいたい伝つたわる速はやさ (約やく)れい
空くう気き (15 ℃)約やく 340 m/秒びょうふだん聞きく音おと
水みず約やく 1500 m/秒びょうプールの中なかで聞きこえる音おと、 イルカの鳴なきこえ
鉄てつ約やく 5000 m/秒びょうレールに耳みみをつけると遠とおくの列車れっしゃが聞きこえる

ポイント: 一いっ般ぱんに 固体こたい > 液えき体たい > 気き体たい の順じゅんで音おとは速はやく伝つたわります。 物ぶっ質しつの中なかのつぶが 「ぎっしり」 詰つまっているほど、 振しん動どうが早はやくつぎのつぶに伝つたわるからです。

3. 音おとの速はやさ — 光ひかりとくらべる

雷かみなりが光ひかってから、 「ゴロゴロ」 と音おとが聞きこえるまで少すこし時じ間かんがかかります。 これは 音おんが光ひかりよりずっとおそい からです。

光ひかりと音おとの速はやさ

速はやさ
光ひかり約やく 30 万まん km/秒びょう (1 秒びょうに地ち球きゅうを 7.5 周しゅう)
音おと (空くう気き中ちゅう)約やく 340 m/秒びょう (1 秒びょうに 340 m)

光ひかりは音おとの 約やく 100 万まん倍ばい 速はやいと言いえるので、 数かず km 程てい度どの距きょ離りであれば 「光ひかりはほぼ同時どうじに見みえる」 と考えかんがえて良よい。

雷かみなりまでの距離きょりを求もとめる

光ひかってから 5 秒びょう後ごにゴロゴロが聞きこえたとします。 雷かみなりまでの距きょ離りはどれぐらいでしょうか。

距きょ離り = 速はやさ × 時じ間かん = 340 m/秒びょう × 5 秒びょう = 1700 m = 約やく 1.7 km

つまり 「光ひかってからゴロゴロまでの秒びょう数すう × 340 m」 で、 おおよその距きょ離りがわかります。

光ひかりと音おとの間かん隔かく雷かみなりまでの距きょ離り
1 秒びょう約やく 340 m
3 秒びょう約やく 1 km
10 秒びょう約やく 3.4 km
30 秒びょう約やく 10 km (かなり遠とおい)

大事だいじ: 光ひかってからすぐゴロゴロが来くるときは、 雷かみなりが かなり近ちかい 証しょう拠こ。 屋おく内ないに入はいるか、 木この下したをさけること。 体たい育いく館かんや車くるまの中なかが安全あんぜん。

4. 音おとの高たかさと大おおきさ

ギターの弦げんを強つよくはじけば 「大おおきな音おと」、 弱よわくはじけば 「小ちいさな音おと」。 ほそい弦げんは 「高たかい音おと」、 太ふとい弦げんは 「低ひくい音おと」。 この 「大おおきさ」 と 「高たかさ」 は、 音おん波ぱの 何なん で決きまるのでしょうか。

振動しんどう数すう (高たかさを決きめる)

1 秒びょう間かんに何なん回かい振しん動どうするかを 振動数しんどうすう と言いい、 単たん位いは ヘルツへるつ (Hz) です。

振動数しんどうすう音おとの高たかさ
多おおい (例れい: 1000 Hz)高たかい音おと
少すくない (例れい: 100 Hz)低ひくい音おと
例れい振動数しんどうすう
ピアノのまん中なかのド約やく 262 Hz
ピアノの高たかいド約やく 523 Hz
救急きゅう車くるまのサイレン約やく 700 〜 1000 Hz

振幅しんぷく (大おおきさを決きめる)

振しん動どうのはばを 振幅しんぷく と言いいます。

振幅しんぷく音おとの大おおきさ
大おおきい大おおきな音おと
小ちいさい小ちいさな音おと

オシロスコープで見みる音おん波ぱ

オシロスコープおしろすこーぷ という機き械かいを使つかうと、 音おん波ぱの形かたちを画が面めんに表あらわして見みることができます。

音おとの性せい質しつ波なみの形かたち
高たかい音おと波なみが こまかい (振動数しんどうすう多おおい)
低ひくい音おと波なみが 大だい雑ざつ把ぱ (振動数しんどうすう少すくない)
大おおきい音おと波なみの 山さんが高たかく谷たにが深ふかい (振幅しんぷく大おおきい)
小ちいさい音おと波なみの 山さんが低ひくく谷たにが浅あさい (振幅しんぷく小ちいさい)
周波数の異なる正弦波が並んだ図
振動数しんどうすうがちがう波形はけい。 上うえが低ひくい音おと (波はが大おおざっぱ)、 下したが高たかい音おと (波はがこまかい)。 オシロスコープおしろすこーぷで音おとを見みるとこうした形かたちになる。

ポイント: 振動数しんどうすう = 高たかさ、 振幅しんぷく = 大おおきさ。 これが中なか 1 で必かならず覚おぼえる 2 つの用よう語ご。 ギターの同おなじ弦げんを強つよく弱よわく弾ひいても 高たかさは変かわらない (=振動数しんどうすうは同おなじ) ことを確たしかめましょう。

人ひとと動物どうぶつが聞きける音おとの範はん囲い

人が聞きける音おとの範はん囲いは、 およそ 20 Hz 〜 20000 Hz と言いわれています。

動どう物ぶつ聞きこえる範はん囲い
人ひと20 〜 20000 Hz
犬いぬ67 〜 45000 Hz
ねこ45 〜 64000 Hz
こうもり1000 〜 120000 Hz (高音たかねが得とく意い)

20000 Hz より高たかい音おとを 超音波ちょうおんぱ と言いいます。 こうもりは超音波ちょうおんぱを出だして周しゅう囲いをしらべ、 超音波ちょうおんぱ検けん査さ (エコー) は病びょう院いんで使つかわれています。

5. 音おとの反射はんしゃと共鳴きょうめい

反射はんしゃ (やまびこ)

山やまに向むかって 「ヤッホー」 と叫さけぶと、 数すう秒びょう後ごに 「ヤッホー」 が戻もどってきます。 これが やまびこ で、 音おとが山やまで 反射はんしゃ されたもの。

例れい音おとが反はん射しゃする物もの
やまびこ山やまや大おおきながけ
トンネルの中なかで声こえがひびくコンクリートのかべ
ふろ場ばで歌うたうとひびくタイルのかべ
イルカ・コウモリの探たん査さ海うみの底そこ、 こんちゅう

ポイント: やまびこで戻もどるまでの時じ間かんが 4 秒びょうだとします。 4 秒びょうで音おとは 「行いき + 帰かえり」 を進すすむので、 山やままでの片かた道みちは 4 ÷ 2 = 2 秒びょう分ぶん。 距きょ離りは 340 × 2 = 680 m。

共鳴きょうめい

音おん叉さ (おんさ) を 2 つ並ならべて、 1 つをたたくと、 もう 1 つも鳴なり出だします。 これを 共鳴きょうめい と言いいます。 振動数しんどうすうが 同おなじ 物ものどうしで起おこります。

ギターを弾ひいたときに、 ボディーの中なかの空くう気きも同おなじ振動数しんどうすうで鳴なり、 音おとが大おおきく美うつくしくなるのも共鳴きょうめいのはたらきです。

6. 私わたしたちの生活せいかつと音おと

場ば面めん使つかわれている音おとの性せい質しつ
楽がっ器き振動数しんどうすうと振幅しんぷくで音おとを作つくる
マイク・スピーカー振しん動どうを電でん気き・電でん気きを振しん動どうに
イヤホン小ちいさなスピーカー
病びょう院いんのエコー超音波ちょうおんぱで体からだの中なかを見みる
魚さかな群ぐん探たん知ち機き超音波ちょうおんぱが海底かいていで反射はんしゃ
ノイズキャンセリング反はん対たいの波形はけいを重かさねて打うち消けす

7. ふりかえり

この章しょうで学まなんだことをふりかえりましょう。

  • [ ]音おんは 振動しんどう から生うまれると言いえる
  • [ ]音おんを伝つたえるには 媒体ばいたい が必ひつ要ようで、 真しん空くうでは伝つたわらない
  • [ ]空くう気き中ちゅうの音おとの速はやさは約やく 340 m/秒びょう
  • [ ]光こうは音おとよりはるかに速はやく、 雷かみなりまでの距きょ離りは 「秒びょう数すう × 340 m」 で求もとまる
  • [ ]音おんの 高たかさ = 振動数しんどうすう (ヘルツへるつ)
  • [ ]音おんの 大おおきさ = 振幅しんぷく
  • [ ]オシロスコープおしろすこーぷで波形はけいを見みると、 こまかい波なみ = 高たかい音おと、 山やまの高たかい波なみ = 大おおきい音おと
  • [ ]人じんが聞きける範はん囲いは約やく 20 〜 20000 Hz、 それより高たかい音おとは超音波ちょうおんぱ
  • [ ]やまびこは音おとの 反射はんしゃ、 同おなじ振動数しんどうすうが重かさなるのは 共鳴きょうめい

この章しょうの安全あんぜん配はい慮りょ

  • 大音おおと量りょうで耳みみを守まもる — イヤホンやヘッドホンの音量おんりょうは上あげ過すぎない、 1 時じ間かん続つづけたら休やすむ
  • 耳元みみもとで大おおきな音おとを出ださない — おもちゃのベルや笛ふえを友達ともだちの耳元みみもとで鳴ならさない
  • コンサート・花火はなび で大音おおと量りょうが続つづくときは、 耳みみせんや距きょ離りを取とって守まもる
  • 真しん空くう実験じっけん (ベルジャーで音おとを消けす) ではガラスが急きゅうにわれることがあるので 保護メガネほごめがね をつける
  • 音叉おんさ (おんさ) を強つよくたたきすぎると飛とぶことがある、 周まわりに物ものを置おかない

次じの章しょう: 第だい 4 章しょうでは 「力りょく」 を学まなびます。 重おもさとは何なにか、 力ちからはどう表あらわすか。 単たん位い ニュートンにゅーとん (N) が初はじめて出でてきます。

この教材きょうざいは役やくに立たちましたか?