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国語 3年
漢字 — 中 3 配当 + 既習総復習
最終確認日:
はじめに
中学 3 年では、 常用漢字 2136 字のうち、 中学で学ぶ約 1110 字の総仕上げをします。 この章では、 中 3 配当の代表的な漢字と、 中 1・中 2 までの既習漢字の書き分けを整理します。
この章でできるようになること:
- 中 3 配当漢字の読み書きができる
- 同訓異字・同音異義語を文脈で書き分けられる
- 四字熟語・慣用句を意味とともに使える
- 入試によく出る読み書きのパターンを押さえられる
1. 中 3 配当の代表漢字
抽象的な概念や評論文によく出る漢字が中心になります。
| 漢字 | 音 | 訓 | 用例 |
|---|---|---|---|
| 概 | ガイ | — | 概念・概要・概略 |
| 概念 | — | — | 概念をつかむ |
| 偏 | ヘン | かたよ-る | 偏見・偏差・偏った見方 |
| 遍 | ヘン | — | 普遍・遍歴 |
| 拙 | セツ | つたな-い | 拙劣・拙速 |
| 惑 | ワク | まど-う | 困惑・疑惑・誘惑 |
| 慮 | リョ | — | 配慮・遠慮・思慮 |
| 漠 | バク | — | 漠然・砂漠 |
| 慎 | シン | つつし-む | 慎重・謹慎 |
| 慮外 | — | — | 慮外なふるまい |
| 軌 | キ | — | 軌道・軌跡 |
| 跡 | セキ | あと | 足跡・遺跡 |
| 軸 | ジク | — | 車軸・主軸 |
| 陥 | カン | おちい-る | 陥落・欠陥 |
| 遮 | シャ | さえぎ-る | 遮断・遮蔽 |
| 駆 | ク | か-ける | 駆使・先駆 |
| 享 | キョウ | — | 享受・享楽 |
| 携 | ケイ | たずさ-える | 携帯・連携 |
| 刹 | セツ | — | 刹那・古刹 |
| 賜 | シ | たまわ-る | 賜物・恩賜 |
やってみよう: 「概念」 と「観念」 はどちらも抽象的な考えを表しますが、 「概念」 は対象の共通する性質をまとめたもの、 「観念」 は心の中の考えやイメージ。 文脈で書き分けましょう。
2. 同訓異字の書き分け(中 3 レベル)
「おさめる」
| 漢字 | 意味 | 用例 |
|---|---|---|
| 治める | 国・乱れを安定させる | 国を治める |
| 修める | 学問・身を整える | 学業を修める |
| 収める | 中に入れる・手に入れる | 成果を収める |
| 納める | 受けるべき所へ入れる | 税を納める |
「つとめる」
| 漢字 | 意味 | 用例 |
|---|---|---|
| 努める | 努力する | 解決に努める |
| 勤める | 仕事として働く | 会社に勤める |
| 務める | 役目を果たす | 議長を務める |
「すすめる」
| 漢字 | 意味 | 用例 |
|---|---|---|
| 進める | 前へ動かす | 計画を進める |
| 勧める | 行うように働きかける | 入会を勧める |
| 薦める | よい物・人として推す | 友人を薦める |
3. 同音異義語の書き分け(中 3 レベル)
| 読み | 書き分け |
|---|---|
| かんしょう | 鑑賞 (芸術を味わう)/観賞 (景色を見て楽しむ)/干渉 (口出し)/感傷 (寂しさ) |
| いぎ | 意義 (意味・価値)/異議 (反対の意見)/威儀 (重々しい姿)/異義 (異なる意味) |
| かいほう | 開放 (開け放す)/解放 (束縛から自由に)/介抱 (世話)/会報 (会の便り) |
| きょうこう | 強行 (強引に行う)/強硬 (態度が強い)/恐慌 (経済の混乱) |
| きせい | 既製 (作り置き)/既成 (すでに成立)/規制 (制限)/帰省 (故郷に帰る) |
| しんちょう | 慎重 (注意深い)/伸長 (伸びる)/身長 (背丈)/新調 (新しく作る) |
4. 四字熟語
入試でも頻出する四字熟語を厳選しました。
| 四字熟語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 一期一会 | いちごいちえ | 一生に一度の出会い |
| 切磋琢磨 | せっさたくま | 互いに励まし高め合う |
| 温故知新 | おんこちしん | 古きを学び新しきを知る |
| 臥薪嘗胆 | がしんしょうたん | 苦労を重ねて目的を遂げる |
| 大器晩成 | たいきばんせい | 大人物は遅れて成る |
| 自画自賛 | じがじさん | 自分で自分をほめる |
| 試行錯誤 | しこうさくご | 失敗を重ねて道を探る |
| 千差万別 | せんさばんべつ | それぞれに違いがある |
| 朝令暮改 | ちょうれいぼかい | 命令がころころ変わる |
| 本末転倒 | ほんまつてんとう | 大事と些事を取り違える |
5. 慣用句・ことわざ(入試頻出)
| 慣用句 | 意味 |
|---|---|
| 油を売る | 仕事を怠ける |
| 二の足を踏む | ためらう |
| 木で鼻をくくる | そっけない態度 |
| 立て板に水 | よどみなく話す |
| 棚から牡丹餅 | 思いがけぬ幸運 |
| 後悔先に立たず | 後で悔やんでも遅い |
| 急がば回れ | 早道は遠回り |
| 弘法も筆の誤り | 名人にも失敗あり |
6. 書写 と 書道 — 文字を美しく書く力
中 3 では、 中 2 までに学んだ 楷書・行書 を発展させ、 仮名と漢字を調和させて書く力を完成させます。 書道 としての鑑賞も視野に入ります。
中 3 で深める三点
- 仮名と漢字の調和 — 行書の漢字に合わせて、 仮名もやわらかく連続させて書く。 線の太さ・速さを揃える
- 用途に応じた書き分け — 賞状や公式文書は 楷書、 手紙やノートは 行書、 表札や看板は字の大きさとバランスを工夫
- 書道 としての鑑賞 — 古典の名筆 (王羲之・空海・小野道風等) を見て、 「線の強弱」 「文字と余白のバランス」 「書 が伝える心」 を感じ取る
文字の配列と余白
| 観点 | 工夫 |
|---|---|
| 行間 | 文字の高さと同程度を目安に |
| 字間 | 漢字のあとの仮名は少し詰めると自然 |
| 余白 | 紙の周囲の余白を三等分してバランスを取る |
| 行頭行末 | 句読点は行頭に置かない (禁則処理) |
大事: 書写 は 「文字を速く美しく書く実用技術」、 書道 は 「線と余白で表現する芸術」。 中学で学んだ基礎が、 大人になって履歴書や賞状を書く時に活きます。
まとめ
- 中 3 漢字は抽象概念語が中心
- 同訓異字は意味を熟語で確認
- 同音異義語は文脈で見分ける
- 四字熟語・慣用句は意味と用例をセットで覚える
- 書写 は仮名と漢字の調和、 用途に応じた書き分け、 書道 としての鑑賞
漢字の力は読解力の土台です。 毎日少しずつ、 用例とともに身につけましょう。
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