用語集
制限酵素せいげんこうそ
特定の塩基配列を認識して DNA を切断 する 酵素。 細菌由来。 遺伝子組換え の 「ハサミ」。
理科
制限酵素とは、特定の塩基配列を認識してその位置で DNA を切断する細菌由来の酵素です。細菌が侵入したウイルス DNA を切り刻んで身を守るしくみに由来します。認識配列は前後どちらから読んでも同じ回文配列になっていることが多いのが特徴です。
| 酵素 | 認識配列 | 切れ方 |
|---|---|---|
| EcoRI | GAATTC | 段違いに切れ粘着末端ができる |
| HindIII | AAGCTT | 段違いに切れ粘着末端ができる |
| SmaI | CCCGGG | まっすぐ切れ平滑末端ができる |
同じ制限酵素で切った DNA 断片どうしは、はみ出した一本鎖部分(粘着末端)が相補的なので互いにくっつきやすく、別の生物の DNA とつなげます。このため遺伝子組換えの「ハサミ」として使われ、切った断片はDNAリガーゼで連結します。
試験では 「特定の配列を認識して切る」点と、粘着末端ができるしくみが問われます。制限酵素(ハサミ)と DNA リガーゼ(のり)の役割分担をセットで覚えましょう。