用語集
語り手かたりて
小説の中で物語を語る存在。 作者とは区別され、 一人称・三人称等の視点を持つ。
国語
語り手(narrator)とは、小説の中で物語を語る存在のことです。重要なのは、作者そのものとは区別される点です。作者が作品の中に設けた「語る役」と考えます。
| 型 | 語り方 | 見える範囲 |
|---|---|---|
| 一人称 | 「私」が語る | 「私」の見聞き・内面に限られる |
| 三人称・限定 | 「彼/彼女は」と語る | 特定の人物の内面のみ |
| 三人称・全知 | 「彼/彼女は」と語る | すべての人物の内面を見渡せる |
たとえば一人称の語り手は自分の見たことしか語れないため、他の人物の本心は分かりません。この「視野の制限」が、誤解やどんでん返しを生む仕掛けになることもあります。
試験では 「誰が語っているか」「語り手はどこまで知っているか」が読解の鍵になります。一人称なら語り手の主観に偏りがある可能性を疑い、視点とあわせて押さえましょう。