この章で学ぶこと
第 2 章では、 日本という 「国土」 が どこにあって、 どんな形で、 どんな気候 なのかを学びます。
- 日本の 位置 (アジアの東端) と周辺 の国を知る
- 4 つの大きな島 と約 1 万 4 千の島々でできていることを知る
- 日本の 領土 (北方領土・竹島・尖閣諸島) の位置 と問題 を知る
- 地形 のとくちょう (山地が多い・川が 短 い・平野 が 狭 い) をつかむ
- 気候区分 が 6 つあり、 地域 によって気候 がちがうことを知る
- 季節風 と 梅雨 のしくみをつかむ
- 自然 と人のくらしの関係 を考える
ポイント: 日本は 南北に長く、 海にかこまれ、 山地が多い 国です。 これらのとくちょうが、 地域 ごとのくらしや 産業 を大きく決めています。
1. 日本の位置 (アジアの東端)
地球儀 や 世界地図 で日本をさがしてみましょう。 日本は ユーラシア大陸 の東にある 島国 で、 太平洋 を西からはさんでいます。
日本のまわりの国と海
| 方角 | 国や海 |
|---|
| 北 | ロシア (北に オホーツク海) |
| 西 | 大韓民国 (韓国)・北朝鮮・中国 (間に 日本海・東シナ海) |
| 南 | フィリピン・台湾 (間に 太平洋・東シナ海) |
| 東 | 大きな海太平洋 が広がる |
緯度 と 経度 で表す日本の位置
地球 の上で場所 を 示すときは、 「緯度」 と 「経度」 をつかいます。
| 用語 | 何を表すか |
|---|
| 緯度 (緯度) | 南北 の位置。 赤道が 0 度、 北が北緯、 南が南緯 |
| 経度 (経度) | 東西 の位置。 イギリスを通る線が 0 度、 東が東経、 西が西経 |
| 日本のはし | 島の名前 |
|---|
| 北のはし | 択捉島 (北緯約 46 度) |
| 南のはし | 沖ノ鳥島 (北緯約 20 度) |
| 東のはし | 南鳥島 |
| 西のはし | 与那国島 |
大事: 日本は 南北に長く、 北のはしと南のはしで 緯度 が 26 度も ちがいます。 これが、 同じ国なのに 北海道と 沖縄 で気候 がこんなにちがう 大きな理由 です。
2. 4 つの主な島と 領土
日本は、 大きな島が 4 つと、 まわりの約 1 万 4 千の小さな島々からできています。
4 つの大きな島
| 島 | 大きさの順位 | 主な都道府県 |
|---|
| 本州 | 1 番 | 東京・大阪 など多くの県 |
| 北海道 | 2 番 | 北海道 |
| 九州 | 3 番 | 福岡・熊本・鹿ご島 など |
| 四国 | 4 番 | 愛媛・香川・徳島・高知 |
領土 とは
「領土」 とは、 その国が おさめている土地 のことです。 日本の 領土 には、 4 つの大きな島のほかに、 つぎのような場所 もふくまれます。
| 名前 | 場所 | 今の問題 |
|---|
| 北方領土 | 北海道の北 (4 島) | ロシアがおさめているが、 日本が返還 を 求める |
| 竹島 | 島根県の沖 | 韓国 がおさめているが、 日本の 領土 |
| 尖閣諸島 | 沖縄県の西 | 日本がおさめているが、 中国 が自国 のものと言う |
領海 と 排他的経済水域
| 用語 | くわしく |
|---|
| 領海 | 領土 の 岸 から 約 22 km (12 海里) までの海 |
| 排他的経済水域 | 岸から 約 370 km (200 海里) までの海。 そこの魚や海のそこの資源 をつかえる |
ポイント: 日本は島が多い国なので、 排他的経済水域 が 国土の約 12 倍 もあります。 領土 は 世界 で 60 番ぐらいですが、 排他的経済水域 は 世界 6 位 の広さです。
3. 地形 のとくちょう (山地・平野・海岸線)
富士山 は日本でいちばん高い山 (3776 m)。 山梨県と静岡県にまたがる。 美しい形は古くから親しまれ、 世界遺産 になっている。
日本の地形 は、 つぎの 3 つのとくちょうがあります。
日本の地形 3 つのとくちょう
| とくちょう | くわしく |
|---|
| ① 山地が多い | 国土 の約 4 分の 3 が山地 |
| ② 平野 が 狭 い | 平野 は国土の約 4 分の 1 だけ。 海ぞいに集中 |
| ③ 川が 短 く流れが急 | 山から海までのきょりが 短 いため |
主な山脈 と平野
| しゅるい | 主な名前 |
|---|
| 山脈 | 奥羽山脈 (東北)・日本アルプス (中部) |
| 平野 | 関東平野 (1 番広い)・濃尾平野・石狩平野 |
| 川 | 信濃川 (1 番長い)・利根川 (流域 が 1 番広い) |
海岸線 のとくちょう
| とくちょう | くわしく | れい |
|---|
| 海岸線 が長い | 国土 の大きさのわりに海岸線 が長い | 日本全体 で約 35,000 km |
| リアス海岸 | 海岸線が入り組んでいる | 三陸海岸 (青森〜宮城)・志摩半島 (三重) |
| 砂浜海岸 | まっすぐで砂が多い | 九十九里浜 (千葉) |
大事: 日本の川は 「短 くて流れが急」。 これは、 大陸 の大きな川 (中国の長江 やアメリカのミシシッピ川) とは大きくちがいます。 だから日本では ダム や 堤防 で水を守るしくみが発達 しています。
4. 6 つの気候 区分
日本は南北に長いので、 地域 によって気候 が大きくちがいます。 大きく分けて 6 つの 気候区分 があります。
6 つの 気候区分 ととくちょう
| 気候 区分 | 場所 | とくちょう |
|---|
| ① 北海道の気候 | 北海道 | 冬 がとても寒く、 雪 が多い。 梅雨 がない |
| ② 太平洋側の気候 | 関東・東海・太平洋側 | 夏 に雨が多い、 冬 は晴れが多い |
| ③ 日本海側の気候 | 新潟・富山・石川・福井 など | 冬 に 雪 がとても多い |
| ④ 中央高地の気候 | 長野・山梨の山の中 | 気温差が大きい。 雨が少ない |
| ⑤ 瀬戸内の気候 | 岡山・広島・香川・愛媛など | 雨が少なく、 1 年中おだやか |
| ⑥ 南西諸島の気候 | 沖縄・鹿ご島 の南の島 | 1 年中暖かく、 雨が多い |
なぜ 6 つに分かれるのか
地域 によって気候 がちがう理由 は、 緯度・季節風・山脈・海流 (黒潮・親潮) の 4 つが関係 しています。
ポイント: 「太平洋側 は 夏 に雨」 「日本海側 は 冬 に 雪」 という 2 つの大きなちがいは、 季節風 が山脈 にぶつかる ことで起こります。
5. 季節 の変化 (四季・梅雨)
日本にははっきりとした 「四季」 があります。 春・夏・秋・冬 の 4 つの 季節 です。
梅雨 と 台風
| ことば | しくみ | 起こる月 |
|---|
| 梅雨 | 北の 冷たい空気 と南の 暖かい空気 がぶつかって、 雨がふり続く | 6 月〜7 月 |
| 台風 | 南の海でうまれた 強 い風と雨のうず | 8 月〜9 月 |
大事: 梅雨 がないのは北海道だけ です。 また、 台風 は南の 沖縄 や 九州 で多く、 災害 につながることもあります。
6. 自然 とくらし
地域 によって気候 がちがうので、 くらしのくふう も地域 ごとにちがいます。
気候 とくらしのくふう
| 地域 | くらしのくふう |
|---|
| 北海道 (雪 が多い) | 二重窓・屋根 がゆるやか (雪 がとけやすい)・暖ぼうが強い |
| 新潟など 日本海側 (雪国) | 屋根 が急 (雪 が 滑り落ちる)・融雪装置 (道路 の下からお湯) |
| 沖縄 (暖かく 台風多い) | 屋根 が平ら・赤がわら・石がき で 台風 にそなえる |
| 瀬戸内 (雨が少ない) | ため池 で水をためる (香川県の 満濃池など) |
雨温図 の見方
気温 と 降水量の 変わり方を 折れ線グラフと 棒 グラフで表したものを 雨温図 と言います。 「夏 に雨が多ければ太平洋側、 冬 に雨 (雪) が多ければ 日本海側」 が大まかな見分け方です。
7. ふりかえり
この章で学んだことをふりかえりましょう。
この章の安全配慮 (国土・気候図の見方)
- 地球儀 や 地図 を 扱うときは 優しく: 折ったり落としたりしない
- 領土 の問題 を友だちと話すとき: 国がちがうと 意見もちがうことがあるので、 「相手 を 責めない」 「事実 を 冷静 に話す」 ことを心得 る
- 気候 や災害 のことを学ぶとき: ニュースで見る災害 の映像 はこわいこともあるので、 こわくなったら大人 に話す
- 出典 を確かめる: 気候 や 領土 の 情報 は、 国土 地理院・気象庁・外務省 など国の役所 が出したものをつかう
大事: 日本の 気候 や 領土 の 情報 をまとめてくれているのは、 気象庁 や 国土地理院 で働く大人 たち です。 また、 領土 のことを守っているのは 海上保安庁 のしょく員 です。 みんなの 安全を守ってくれることに感謝 しましょう。
次の章: 第 3 章では、 「米作り」 を学びます。 第 2 章で学んだ 「新潟・山形・秋田 は 日本海側の気候 で 冬 に 雪 が多い」 ことが、 米作りに大きく関係 してきます。