この章で学ぶこと
ねん土を丸めて玉にしたときと、 細長くのばしたときで、 重さはちがうでしょうか? おなじ大きさの 木のつみき と 鉄のおもり で、 どちらが重いでしょうか?
- 重さをはかる道具(てんびん・はかり)と、 単位(g・kg)を知る
- 物の形がかわっても重さはかわらない ことをじっけんでたしかめる
- 同じ体積 でも、 ものの種類がちがうと 重さはちがう ことを知る
- 砂糖 と食塩 のような同じ体積 のものをくらべる
- 結果を 表とグラフ にまとめて、 ちがいを見つける
ポイント: この章は算数第8章の 「重さの単位 g・kg・t」 で学んだことを、 理科の 「じっけんで自分で重さをはかる」 につなぐ大事な章です。
1. 重さをはかる道具
ものの重さを数であらわすためには、 道具 がひつようです。
重さをはかる道具のしゅるい
| 道具 | しくみ | はかるもの |
|---|
| てんびん | 左右の重さをくらべる(つりあうかどうか) | 同じかどうかをくらべる |
| 自動上皿はかり | のせるだけで数字が出る | g(グラム)・kg(キログラム) |
| キッチンスケール | 電子式で数字が出る | g 単位で細かく |
| 体重計 | 人や大きなものをはかる | kg 単位 |
重さの単位
| 単位 | よみ方 | 何 g にあたる |
|---|
| g | グラム | 1 g(きほん) |
| kg | キログラム | 1000 g = 1 kg |
| t | トン | 1000 kg = 1 t |
ふくしゅう: 算数第8章で学んだ 「1 kg = 1000 g」。 このかんけいが、 はかりを読むときにとても大事です。
てんびんのつかい方
- 左右の皿にものをのせる
- 水平(まっすぐ)→ 同じ重さ
- どちらかが 下にかたむく → そちらが重い
てんびんは 「くらべる」 道具。 数字を見ないで 「どっちが重いか」 がわかります。
天秤 (てんびん)。 左右の重さが同じだと水平につりあう。
自動上皿はかりのつかい方
- はかる前に 「0」 になっているか たしかめる(ゼロ点)
- はかりたいものを そっと のせる(落とさない)
- はかりの はり(または数字)がおちついたら読む
- 目もりを真正面から読む(横や上から読むとまちがえる)
- はかりおわったら、 ものを そっと おろす
安全: はかりに 重いものをいきなり落とさない(こわれる、 けがのもと)。 はかりの じょうげん(最大何 kg まで) を守る。 例: 「1 kg まで」 のはかりに 2 kg のせない。
2. 形をかえても重さはおなじ?
ねん土を丸めて玉にして、 重さをはかります。 そのあと、 おなじねん土を 細長くのばして 重さをはかると、 どうなるでしょうか?
じっけん 1: ねん土の形をかえる
ねん土を 1つ用意(30 g くらい)し、 玉・ぼう・板・5つに分けたもの でそれぞれ重さをはかる。
| 形 | 重さ |
|---|
| 玉 | 30 g |
| 細長いぼう | 30 g |
| 平たい板 | 30 g |
| 5つに分けたもの全部 | 30 g |
じっけん 2: アルミニウムはくでも同じ
| 形 | 重さ |
|---|
| 広げたまま | 5 g |
| 小さく丸めた | 5 g |
| 細く折りたたんだ | 5 g |
やはり、 形をかえても重さはおなじ!
大切なきまり
「ものは、 形がかわっても重さはかわらない」
これは理科のとても大切なルールの 1つです。 細かく分けても全部合わせるともとと同じ重さになります。 何かを 足したり取ったりしないかぎり、 重さはかわらない のです。
3. 同じ大きさでも重さはちがう?
つぎは、 同じ大きさ(=おなじ体積)のものでも、 ざいしつがちがうと重さはちがうのかをたしかめます。
じっけん 3: 同じ大きさのつみきでくらべる
3cm × 3cm × 3cm のさいころ形 のものをいくつか用意して、 重さをはかります。
| ざいしつ | 重さ |
|---|
| 木(ヒノキ) | 13 g |
| プラスチック | 24 g |
| アルミニウム | 73 g |
| 鉄 | 211 g |
| どう(銅) | 240 g |
わかったこと
- 同じ大きさ (3cm × 3cm × 3cm のさいころ) でも、 ざいしつがちがうと重さも大きくちがう
- 木は 軽い、 鉄やどうは 重い
- 同じ大きさでくらべると、 金属 は木やプラスチックより重い
大切なきまり
「ものは、 体積がおなじでも重さはちがうことがある」
つまり、 「重さ」 は 「大きさ」 だけできまるのではなく、 「ざいしつ」 にもよる。 同じ大きさで 100倍も重さがちがうこともあります(紙風せんと鉄の玉など)。
4. 砂糖 と食塩 でくらべよう
おうちにある 「こな」 をつかって、 同じ体積のものをくらべてみましょう。
じっけん 4: 同じコップに入れたこなの重さ
おなじプラスチックコップ(100 mL くらい) に、 こなを すり切り一杯 ずつ入れて重さをはかります。
| こな | 重さ |
|---|
| 砂糖(白さとう) | 約 80 g |
| 食塩 | 約 120 g |
| 小麦粉 | 約 50 g |
| 片栗粉(かたくりこ) | 約 70 g |
わかったこと
- どれも 「白いこな」 に見えるけれど、 同じ体積 でも重さはこんなにちがう
- とくに 食塩 は砂糖 より重い
- 小麦粉 はいちばん軽い
おもしろいこと: 食塩はすきまが少なく、 きっちりつまるので重い。 小麦粉はふわふわしてすきまが多いので軽い。 「つまり方 によっても重さがかわる」 ということもわかります。
5. 重さをグラフでまとめよう
じっけんの結果を 棒グラフ(算数第8章で学んだもの) にすると、 ちがいがひと目でわかります。
グラフからわかること
- 木とプラスチックはとても 軽い
- アルミニウムから 重さが大きく なる
- 鉄とどうは おなじぐらい とても重い
- 木とどうでは、 重さが約 18倍 もちがう(13 g と 240 g)
ポイント: 数字だけ見るより、 グラフ にするとちがいやきまりが はっきり 見えます。 これも理科の大切なまとめ方。
6. 重さのきまりまとめ
この章でわかった、 重さについての大切なきまり 2つ:
| きまり | せつめい |
|---|
| ① 形をかえても重さはかわらない | ねん土を丸めてものばしても、 アルミはくを折りたたんでも、 何かを足し引きしないかぎり重さはおなじ |
| ② 体積がおなじでも重さはちがうことがある | 同じ大きさの木と鉄では鉄のほうがずっと重い。 ざいしつによる |
身のまわりでのあてはめ
- ねん土で動物 → 形をかえても重さおなじ
- ペットボトルと鉄のおもり → 同じ大きさでも鉄は重い
- 「1 kg のわたと 1 kg の鉄、 どっちが重い?」 → どちらも 同じ 1 kg!(重さはおなじ、 体積 はちがう)
7. ふりかえり
この章の安全配慮
- てんびんやはかりは精密な道具。 ぶつけたり落としたりしない
- 重いものをいきなり落とさない(はかりがこわれる、 ゆかがきずつく、 足の上に落ちてけが)
- はかれるじょうげん(最大何 g か)を守る。 例: 1 kg のはかりに 2 kg をのせない
- 食塩・砂糖を口に入れない(じっけんでつかったものは食用ではない)
- ねん土やアルミはくを口に入れない
- じっけんのあとは 手をあらう
8. 1年間の学習をふりかえって
これで 3年生の理科がぜんぶおわりました。 1年間で身についたこと:
- 観察 と 実験 のしかた、 きろくの取り方
- 「くらべてあれ?」 を見つける考え方
- じょうけんをそろえる 大切さ (5 年生で 「条件制御」 という名前で学ぶ)
- 「力の大きさ ↑ → 動きの大きさ ↑」 のきまり(風・ゴム・音)
- しぜん(生物・太陽)と 物(光・音・じしゃく・電気・重さ)のふしぎ
- 生きものを大切にする心
次は 4年生! 月や星の動き、 空気・水・金属 のせいしつ、 電気のはたらきなど、 もっと深い世界 がまっています。