こん虫の そだち方と からだ
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この 章で 学ぶこと
第2章で 出会った 6本あしの なかま = こん虫(昆虫) を、 もっと くわしく 学びましょう。
- こん虫の そだち方には きまりが ある ことを 知る
- 完全変態(チョウ・カブトムシ など)と 不完全変態(バッタ・トンボ など)を くらべる
- こん虫の 体は 頭・胸・腹 の 3つの 部分 で できている ことを 知る
- 胸に 6本あし、 はね は 0〜4まい という きまりを 知る
- クモ や ダンゴムシは こん虫では ない ことを せつめい できる
- 飼育を 通して 生きものを 大切に する 心 を 育てる
ポイント: 第2章では 動物を 「あしの 数」 で くらべました。 「6本あし = こん虫」 が この 章の キーワードです。 8本あしの クモ や 14本あしの ダンゴムシ は こん虫では ありません。
1. こん虫って 何?
昆虫は、 「6本あし、 体は 頭・胸・腹の 3つ」 という とくちょうを もつ 動物の なかまです。
こん虫の きほんの 体
体は 3つに わかれて います。
| 部分 | はたらき・つくり |
|---|---|
| 頭(あたま) | 目・触角・口(食べる ための くち) |
| 胸(むね) | 6本の あし が つく ところ。 はねが ある なかまは ここに つく |
| 腹(はら) | たくさんの 節(ふし) で できている。 ここで いきを する |
大事: 6本あしは すべて 「胸」 に ついて います。 頭にも 腹にも あしは つきません。 これは こん虫 ぜんぶに きょうつう する きまりです。
よく まちがえる 「こん虫では ない」 なかま
| 動物 | あしの 数 | なかま分け |
|---|---|---|
| アリ | 6本 | こん虫 |
| バッタ | 6本 | こん虫 |
| クモ | 8本 | こん虫では ない(クモの なかま) |
| ダンゴムシ | 14本 | こん虫では ない(こうかく類) |
| ムカデ | 多数(30本〜) | こん虫では ない |
| ミミズ | あしなし | こん虫では ない |
ポイント: クモは すなおに 「虫」 と よばれる ことが 多い ですが、 理科では こん虫では ありません。 あしの 数で 見分けましょう。
2. こん虫の そだち方(順序が ある)
こん虫は、 たまご → よう虫 → さなぎ → せい虫 のように、 きまった 順序 で そだちます。 この そだち方の ことを 変態と いいます。
そだち方は 大きく 2つ に わかれます。
完全変態(さなぎに なる)
完全変態 は、 たまご → よう虫 → さなぎ → せい虫 と、 とちゅうで さなぎ に なる そだち方です。
| 順序 | すがた | する こと |
|---|---|---|
| ①たまご | 小さい 卵 | 葉の うらや 木に 産みつけられる |
| ②よう虫 | せい虫と ぜんぜん ちがう すがた(イモムシ・青虫 など) | たくさん 食べて 大きくなる |
| ③さなぎ | 動かず 何も 食べない(じっと している) | 体の つくりが ぜんぶ 入れかわる |
| ④せい虫 | 大人の すがた(はねが ある) | 子そんを のこす |
代表的な れい: チョウ・カブトムシ・テントウムシ・ハチ・カ・ハエ
不完全変態(さなぎに ならない)
不完全変態 は、 たまご → よう虫 → せい虫 と、 さなぎに ならず に そだちます。
| 順序 | すがた | する こと |
|---|---|---|
| ①たまご | 小さい 卵 | 土や 草に 産みつけられる |
| ②よう虫 | せい虫と にた すがた(はねが まだ ない) | だっぴ を くりかえして 大きくなる |
| ③せい虫 | はねが できて 大人に | 子そんを のこす |
代表的な れい: バッタ・コオロギ・トンボ・セミ・カマキリ
2つの くらべ方
| くらべ点 | 完全変態 | 不完全変態 |
|---|---|---|
| さなぎ | ある | ない |
| よう虫と せい虫の すがた | ぜんぜん ちがう | にている(はねが ない だけ) |
| 例 | チョウ・カブトムシ | バッタ・トンボ |
ポイント: どちらも 「順序が きまって いる」 という 点は おなじ(共通点)。 ちがい は 「さなぎが ある か ない か」 の 1点(差異点)です。
3. こん虫の そだち方の くわしい れい
モンシロチョウ(完全変態)
たまご (キャベツの 葉の うらに 産む)
↓
よう虫 = 青虫 (キャベツの 葉を 食べる。 だっぴを 4回 する)
↓
さなぎ (緑色や 茶色。 葉や えだに くっつく)
↓
せい虫 = 白い はね 4まいの チョウ
たまごから せい虫に なるまで、 春から 夏で 30〜40日 くらいです。
トノサマバッタ(不完全変態)
たまご (土の 中に 産む)
↓
よう虫 (はねが まだ ない 小さい バッタ。 だっぴを 5〜6回 する)
↓
せい虫 (はね 4まい の 大人 バッタ)
たまごから せい虫まで、 およそ 2〜3か月 です。
4. こん虫の 体の くわしい つくり
ここでは チョウ と バッタ を れいに、 体の つくりを 細かく 見ましょう。
チョウ(モンシロチョウ)の 体
| 部分 | あるもの |
|---|---|
| 頭 | 大きな 目(複眼)・触角・くるくる まいた 口(みつを すう ストロー) |
| 胸 | 6本あし(細い 6本)・4まいの はね(前ばね・後ろばね が 左右) |
| 腹 | 細長い・節が ある・しっぽに 生む ための あな |
トノサマバッタの 体
| 部分 | あるもの |
|---|---|
| 頭 | 目・触角・かじる ための 口(葉を かみきる) |
| 胸 | 6本あし(前あし・中あし は ふつう、 後ろあし は ジャンプ用に 太い)・4まいの はね |
| 腹 | 節が ある・気門(息を する 穴)が ならぶ |
きょうつう する つくり(こん虫の ルール)
- 体は 3つ の 部分(頭・胸・腹)
- あしは 6本、 すべて 胸 に つく
- はねは 0、 2、 または 4まい、 ある ばあいは 胸 に つく
- 触角 は 2本、 頭 に つく
- 目は 2つ (多くは 大きな 目)
ポイント: たとえ チョウと バッタが まったく ちがう そだち方を しても、 体の きほんの つくりは おなじ きまり に したがって います。 これも 共通点 の 大切な れい。
5. こん虫を かおう(飼育)
こん虫の そだち方を じぶんの 目で たしかめる いちばんの ほうほうは、 飼育(しいく)です。 教室や おうちで 育てて みましょう。
飼育の 準備(モンシロチョウ の ばあい)
| ひつようなもの | せつめい |
|---|---|
| 飼育ケース(ペットボトル など) | あなを あけて 空気が 通る ように |
| 食べる ものの 葉 | モンシロチョウの 青虫は キャベツの 葉 |
| 水分 | 葉を 新しく する。 きりふきで 少し しめらせる |
| きろくカード | 毎日 ようすを かんさつ |
飼育で 大切な こと
- 毎日 ようすを 見る — どのくらい 大きくなったか・何回 だっぴしたか
- 食べものを 切らさない — 食べる 葉が なくなると 死んで しまう
- きれいに する — ふんを 取りのぞき、 葉を 新しく する
- きろくに のこす — 日づけ・大きさ・色・気づき を カードに かく
飼育の おわり方(とても 大切)
せい虫に なったら、 もとの 自然に かえします。
- チョウなら、 ふだん 飛んで いた 校庭の はなだん に はなす
- バッタなら、 つかまえた 草むらに もどす
「育てたから ずっと かう」 のではなく、 「自然から かりていた」 と 考えて、 もとに もどす のが きほんです。
生きものを 大切に する 心: こん虫は とても 小さくて、 みじかい いのちです。 でも、 1ぴき 1ぴき が せいいっぱい 生きて います。 死なせない ように 世話を し、 終わったら 自然に もどす。 これが 理科で いちばん 大切な 「生きものを 大切に する 心」 です。
6. ふりかえり
- こん虫の とくちょう(6本あし、 体は 3つ)を いえる
- クモは こん虫では ない(8本あし)と せつめい できる
- 完全変態 と 不完全変態 の ちがい(さなぎが ある か ない か)を いえる
- チョウは 完全変態、 バッタは 不完全変態 の 代表 だと いえる
- こん虫の 体の 6本あしは ぜんぶ胸につく と せつめい できる
- [ ]飼育の おわり方(自然に もどす)の 大切さを 知って いる
この 章の 安全配慮
- 飼育ケースの ペットボトル の 切り口 で けがしない(テープを 巻く)
- どくの ある 虫(スズメバチ・アシナガバチ・ケムシ)には ぜったい さわらない
- アレルギー の ある 人は 先生に 言って 別の 虫で 学ぶ
- 飼育中は 毎日世話を する。 つかれて 世話できない ときは 先生に そうだん
次の 章: 第4章では、 こん虫と おなじく 「育てる」 を 通して 学ぶ 植物の そだち方と からだ を 学びます。 種から 花が さき、 実が なって 種が できる … という 植物の 一生を おって みましょう。