この章で学ぶこと
小6 では、 2 つの数の関係を表す 比 と、 形が同じで大きさだけちがう 縮図・拡大図 を学びます。 地図の縮尺など、 生活でも役立つ内容です。
- 比と比の値
- 等しい比のつくり方
- 比を使った文章題
- 縮図・拡大図と縮尺
ポイント: 比a:b は、 a を b でわった 比の値 (ba) が同じなら等しい比です。 両方に同じ数をかけたり、 同じ数でわったりしても、 比は変わりません。
1. 比と比の値
2 つの数量の関係を 「3:2」 のように表したものを 比 といいます。 a:b で、 a を b でわった数を 比の値 といいます。
a:b の比の値=ba
例題: 比6:8 の比の値を求めましょう。
86=43
検算: 6÷8=0.75、 43=0.75。 同じ。 正しい。
2. 等しい比
比は、 両方の数に 同じ数をかけても、 同じ数でわっても 等しくなります。 できるだけ小さい整数の比にすることを 「比を簡単にする」 といいます。
例題: 比12:18 を簡単にしましょう。
12 と 18 の最大公約数は 6 なので、 両方を 6 でわります。
12:18=2:3
検算: 比の値は 1812=32。 どちらも 32 で等しい。 正しい。
例題: x にあてはまる数を求めましょう。 3:4=x:12
右の 12 は、 左の 4 を 3倍した数です。 だから x も 3 を 3倍して、
x=3×3=9
検算: 9:12 を簡単にすると 3:4。 もとの比と等しい。 正しい。
大事: a:b=c:d のとき、 「外側どうしの積 = 内側どうしの積」 (a×d=b×c) も成り立ちます。 3:4=x:12 なら 3×12=4×x、 36=4x、 x=9 と求めてもよいです。
3. 比を使った文章題
全体をある比に分ける問題は、 比の合計を 「いくつ分」 と考えて求めます。
例題: 35個のあめを、 兄と弟で 4:3 に分けます。 兄は何個もらえますか。
比の合計は 4+3=7。 全体35個を 7等分すると 1 つ分は 35÷7=5個。 兄は 4 つ分なので、
5×4=20 (個)
検算: 兄20個、 弟は 5×3=15個。 合計20+15=35個、 比は 20:15=4:3。 条件に合う。 正しい。
ポイント: 比で分ける問題は、 「比の合計が全体の何個分にあたるか」 を先に求めます。 1 つ分がわかれば、 あとはかけ算で求められます。
4. 縮図・拡大図と縮尺
形が同じで大きさだけちがう図形のうち、 小さくしたものを 縮図、 大きくしたものを 拡大図 といいます。 もとの図形と比べて、 対応する辺の長さの比はすべて等しく、 対応する角の大きさは変わりません。
地図などで、 実際の長さを縮めた割合を 縮尺 といいます。 「10001」 や 「1:1000」 のように表します。
例題: 縮尺 10001 の地図で、 ある 2地点の間が 5 cm でした。 実際のきょりは何 m ですか。
縮尺 10001 は、 実際の長さを 1000分の 1 に縮めたものなので、 実際の長さは地図の 1000倍です。
5×1000=5000 (cm)
5000 cm を m に直すと、 5000÷100=50 m。
検算: 実際50 m =5000 cm を 1000 でわると 5 cm。 地図の長さに合う。 正しい。
大事: 縮尺の問題では、 単位の直し に注意します。 cm のまま 1000倍すると cm のままなので、 最後に 100 でわって m に、 さらに 1000 でわって km に直します。
どう問われるか
- 「比8:12 を簡単にしましょう」 や 「比の値を求めましょう」 という問題が定番です。
- 「2:5=6:x で x を求めましょう」 のような、 等しい比の問題もよく出ます。
- 「250001 の地図で 4 cm のとき、 実際のきょりは何 km か」 のような縮尺の問題が出ます。
まとめ
- 比a:b の比の値は ba
- 比は両方に同じ数をかけても・わっても等しい (最大公約数でわって簡単に)
- a:b=c:d なら a×d=b×c
- 縮図・拡大図は形が同じで大きさだけちがう
- 縮尺 N1 のとき、 実際の長さ = 地図の長さ × N (単位の直しに注意)
次章では、 ともなって変わる 2 つの量 比例と反比例 を学びます。