この章で学ぶこと
仕上げとして、 たくさんの数 (データ) を整理してその特ちょうを読みとる方法と、 ならべ方・組み合わせの数え方 (場合の数) を学びます。 小学校の算数のまとめにあたる章です。
- 代表値 (平均値・中央値・最頻値)
- 度数分布表
- ならべ方と組み合わせ (場合の数)
ポイント: データの特ちょうを 1 つの数で表したものが 代表値 です。 平均・まん中・いちばん多い、 という 3 つの見方のちがいをおさえましょう。
1. 代表値
データのとくちょうを表す数を 代表値 といい、 おもに次の 3 つがあります。
| 代表値 | 意味 |
|---|
| 平均値 | すべてをたして、 個数でわった値 |
| 中央値 | 小さい順に並べたときの、 まん中の値 |
| 最頻値 | もっとも多く出てくる値 |
例題: 5人のテストの点数4,6,6,8,11 の平均値・中央値・最頻値を求めましょう。
- 平均値: (4+6+6+8+11)÷5=35÷5=7
- 中央値: 小さい順に並べたまん中 (3番目) は 6
- 最頻値: いちばん多い値は 6 (2回)
検算: 合計4+6+6+8+11=35、 35÷5=7。 5個のまん中は 3番目で 6。 すべて整合。 正しい。
大事: 中央値は、 データが 偶数個 のときはまん中2 つの平均値になります。 たとえば 4個2,4,6,10 なら、 中央値は (4+6)÷2=5 です。
2. 度数分布表
データをいくつかの区間 (階級) に分け、 それぞれに入る個数 (度数) を表にしたものを 度数分布表 といいます。
| 点数 (点) | 人数 (人) |
|---|
| 0 以上 20 未満 | 2 |
| 20 以上 40 未満 | 5 |
| 40 以上 60 未満 | 8 |
| 60 以上 80 未満 | 4 |
| 80 以上 100 未満 | 1 |
| 合計 | 20 |
例題: 上の表で、 「40点以上60点未満」 の人数は、 全体の何 % にあたりますか。
その階級の人数は 8人、 合計は 20人なので、
8÷20=0.4⇒40%
検算: 8÷20=0.4、 0.4=40%。 正しい。
ポイント: 度数分布表では、 「いちばん人数が多い階級はどこか」 「ある点数以上は何人か」 などを読みとります。 各階級の人数をたすと合計になることも確かめましょう。
3. 場合の数 — ならべ方
何通りのならべ方があるかを、 順序よく数える方法を学びます。 おとしや重なりがないように、 樹形図 (枝分かれの図) や表を使って数えます。
例題: 1,2,3 の 3枚のカードを並べて 3 けたの数をつくります。 全部で何通りできますか。
百の位は 3通り。 そのそれぞれについて、 十の位は残り 2通り、 一の位は残り 1通り。 だから、
3×2×1=6 (通り)
検算: 実さいに書き出すと 123,132,213,231,312,321 の 6通り。 合う。 正しい。
大事: ならべ方 は、 順番がちがえば別のものとして数えます。 123 と 321 はちがう数なので、 どちらも 1通りに数えます。
4. 場合の数 — 組み合わせ
順番を考えず、 「どれとどれを選ぶか」 だけを数えるのが 組み合わせ です。
例題: A, B, C, D の 4 チームから 2 チームを選んで試合をします。 試合の組み合わせは全部で何通りありますか。
選び方を書き出します。 (A-B)(A-C)(A-D)(B-C)(B-D)(C-D) の 6通り。
試合の数=6 (通り)
検算: 4 チームのうち 1 チームは残り 3 チームと試合する。 4×3=12 だが、 「A 対 B」 と 「B 対 A」 は同じ試合なので 2 でわって 12÷2=6通り。 合う。 正しい。
ポイント: ならべ方は順番を区別する、 組み合わせは順番を区別しない のがちがいです。 試合・代表選び・色のセットなどは 「組み合わせ」 (順番なし)、 並び順や □ けたの数づくりは 「ならべ方」 (順番あり) になります。
どう問われるか
- 「データの平均値・中央値・最頻値を求めましょう」 という問題が定番です。
- 度数分布表を読みとって、 人数や割合を答える問題もよく出ます。
- 「4人が 1列に並ぶ並び方は何通りか」 「5人から 2人を選ぶ選び方は何通りか」 のような場合の数の問題も出ます。
まとめ
- 代表値 = 平均値 (合計 ÷ 個数)・中央値 (まん中)・最頻値 (いちばん多い)
- 偶数個のデータの中央値はまん中2 つの平均
- 度数分布表で、 多い階級や割合を読みとる
- 場合の数は樹形図や表でおとし・重なりなく数える
- ならべ方は順番を区別、 組み合わせは順番を区別しない
これで算数検定6級の教材はひと通り終わりです。 各章の例題をくりかえし解き、 一問一答や問題集で力を確かめましょう。
※ 「数検」「算数検定」「実用数学技能検定」 は公益財団法人日本数学検定協会の登録商標です。 この教材は非公式の学習教材であり、 合格を保証するものではありません。