資料の整理・場合の数 — 代表値とならべ方・組み合わせ
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この章で学ぶこと
仕上げとして、 たくさんの数 (データ) を整理してその特ちょうを読みとる方法と、 ならべ方・組み合わせの数え方 (場合の数) を学びます。 小学校の算数のまとめにあたる章です。
- 代表値 (平均値・中央値・最頻値)
- 度数分布表
- ならべ方と組み合わせ (場合の数)
ポイント: データの特ちょうを つの数で表したものが 代表値 です。 平均・まん中・いちばん多い、 という つの見方のちがいをおさえましょう。
1. 代表値
データのとくちょうを表す数を 代表値 といい、 おもに次の つがあります。
| 代表値 | 意味 |
|---|---|
| 平均値 | すべてをたして、 個数でわった値 |
| 中央値 | 小さい順に並べたときの、 まん中の値 |
| 最頻値 | もっとも多く出てくる値 |
例題: 人のテストの点数 の平均値・中央値・最頻値を求めましょう。
- 平均値:
- 中央値: 小さい順に並べたまん中 (番目) は
- 最頻値: いちばん多い値は (回)
検算: 合計、 。 個のまん中は 番目で 。 すべて整合。 正しい。
大事: 中央値は、 データが 偶数個 のときはまん中 つの平均値になります。 たとえば 個 なら、 中央値は です。
2. 度数分布表
データをいくつかの区間 (階級) に分け、 それぞれに入る個数 (度数) を表にしたものを 度数分布表 といいます。
| 点数 (点) | 人数 (人) |
|---|---|
| 0 以上 20 未満 | 2 |
| 20 以上 40 未満 | 5 |
| 40 以上 60 未満 | 8 |
| 60 以上 80 未満 | 4 |
| 80 以上 100 未満 | 1 |
| 合計 | 20 |
例題: 上の表で、 「点以上点未満」 の人数は、 全体の何 % にあたりますか。
その階級の人数は 人、 合計は 人なので、
検算: 、 。 正しい。
ポイント: 度数分布表では、 「いちばん人数が多い階級はどこか」 「ある点数以上は何人か」 などを読みとります。 各階級の人数をたすと合計になることも確かめましょう。
3. 場合の数 — ならべ方
何通りのならべ方があるかを、 順序よく数える方法を学びます。 おとしや重なりがないように、 樹形図 (枝分かれの図) や表を使って数えます。
例題: の 枚のカードを並べて けたの数をつくります。 全部で何通りできますか。
百の位は 通り。 そのそれぞれについて、 十の位は残り 通り、 一の位は残り 通り。 だから、
検算: 実さいに書き出すと の 通り。 合う。 正しい。
大事: ならべ方 は、 順番がちがえば別のものとして数えます。 と はちがう数なので、 どちらも 通りに数えます。
4. 場合の数 — 組み合わせ
順番を考えず、 「どれとどれを選ぶか」 だけを数えるのが 組み合わせ です。
例題: A, B, C, D の チームから チームを選んで試合をします。 試合の組み合わせは全部で何通りありますか。
選び方を書き出します。 (A-B)(A-C)(A-D)(B-C)(B-D)(C-D) の 通り。
検算: チームのうち チームは残り チームと試合する。 だが、 「A 対 B」 と 「B 対 A」 は同じ試合なので でわって 通り。 合う。 正しい。
ポイント: ならべ方は順番を区別する、 組み合わせは順番を区別しない のがちがいです。 試合・代表選び・色のセットなどは 「組み合わせ」 (順番なし)、 並び順や けたの数づくりは 「ならべ方」 (順番あり) になります。
どう問われるか
- 「データの平均値・中央値・最頻値を求めましょう」 という問題が定番です。
- 度数分布表を読みとって、 人数や割合を答える問題もよく出ます。
- 「人が 列に並ぶ並び方は何通りか」 「人から 人を選ぶ選び方は何通りか」 のような場合の数の問題も出ます。
よくまちがえるところ
代表値と場合の数では、 手順を 1 つとばしたところでまちがえます。
| まちがい | 例 | 直し方 |
|---|---|---|
| 並べかえずに中央値を答える | 6, 11, 4, 8, 6 のまん中を 4 とする | 小さい順に 4, 6, 6, 8, 11 と並べて 3 番目の 6 |
| 偶数個の中央値をまん中 1 つで答える | 2, 4, 6, 10 の中央値を 4 とする | まん中 2 つの平均で (4 + 6) ÷ 2 = 5 |
| 最頻値を出てきた回数で答える | 6 が 2 回出るから最頻値を 2 とする | 最頻値は値のほうなので 6 |
| 組み合わせを並べ方として数える | 4 チームから 2 チームの試合を 4 × 3 = 12 通りとする | 順番を区別しないので 12 ÷ 2 = 6 通り |
いちばん多いのは 並べかえずに中央値を答える ミスです。 中央値は 「小さい順に並べたときのまん中」 なので、 データが問題文の順のままでは求められません。 まず並べかえ、 個数が奇数ならまん中の 1 つ、 偶数ならまん中 2 つの平均をとります。 並べかえた列を答案に書いておくと、 見直しもしやすくなります。
代表値を使い分ける
3 つの代表値は、 求め方も、 向いている場面もちがいます。
| 代表値 | 求め方 | 使うとよいとき |
|---|---|---|
| 平均値 | 合計 ÷ 個数 | 全体をならして比べたいとき |
| 中央値 | 小さい順に並べたまん中の値 | とびはなれて大きい値があるとき |
| 最頻値 | もっとも多く出てくる値 | いちばんよく出るものを知りたいとき |
たとえば 4, 6, 6, 8, 36 というデータでは、 平均値は 60 ÷ 5 = 12 ですが、 12 より小さい値が 4 つもあります。 36 という大きな値に平均が引っぱられているからです。 このデータの中央値は 6 で、 こちらのほうが 「まん中あたり」 をよく表しています。 どの代表値を聞かれているかを、 問題文でしっかり確かめましょう。
自分でチェック
- 平均値・中央値・最頻値の求め方をそれぞれ言える
- データを小さい順に並べてから中央値を求められる
- 偶数個のときの中央値をまん中 2 つの平均で出せる
- 度数分布表から、 ある階級の人数や割合を読み取れる
- 並べ方 (順番を区別する) と組み合わせ (区別しない) を書き分けられる
まとめ
- 代表値 = 平均値 (合計 ÷ 個数)・中央値 (まん中)・最頻値 (いちばん多い)
- 偶数個のデータの中央値はまん中 つの平均
- 度数分布表で、 多い階級や割合を読みとる
- 場合の数は樹形図や表でおとし・重なりなく数える
- ならべ方は順番を区別、 組み合わせは順番を区別しない
これで算数検定6級の教材はひと通り終わりです。 各章の例題をくりかえし解き、 一問一答や問題集で力を確かめましょう。
※ 「数検」「算数検定」「実用数学技能検定」 は公益財団法人日本数学検定協会の登録商標です。 この教材は非公式の学習教材であり、 合格を保証するものではありません。
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