この章は英検5級の最後の章です。「いま〜している」を表す現在進行形を学び、そのあとでリスニングの解き方のコツと、会話で役立つ場面別の表現をまとめます。ここまで来たあなたなら、きっと大丈夫。やさしく進めましょう。
この章で学ぶこと
- 現在進行形(be動詞 + 動詞のing形)の意味と作り方
- ing形の作り方のルール(playing / making / running など)
- 現在進行形の否定文と疑問文、答え方
- 5級リスニングの形式(3つのパート)と聞き取りのコツ
- あいさつ・買い物・道案内・電話・許可など、場面別の会話表現
現在進行形ってなに?
現在進行形は、「いま、ちょうど〜している」という、進行中のことを表す言い方です。日本語の「〜しているところです」にあたります。
- I am reading a book. (わたしはいま本を読んでいます。)
- She is cooking now. (かのじょはいま料理をしています。)
ふつうの文「I read a book.(わたしは本を読みます。)」は、いつもすることや習慣を表します。それに対して現在進行形は、「まさにいま、その動作のとちゅう」だと伝えます。ちがいを感じてみましょう。
ポイント: 現在進行形は be動詞(am / is / are) + 動詞のing形 の形で作ります。be動詞だけでも、ing形だけでもなく、いつもセットで使います。
ing形の作り方
現在進行形では、動詞をing形に変えます。作り方には3つのパターンがあります。
1. ふつうは そのまま ing をつける
多くの動詞は、後ろに ing をつけるだけです。
- play → playing (遊んでいる)
- read → reading (読んでいる)
- study → studying (勉強している)
- watch → watching (見ている)
- go → going (行っている)
2. e で終わる動詞は e をとって ing
最後が e で終わる動詞は、その e をとってから ing をつけます。
- make → making (作っている)
- write → writing (書いている)
- use → using (使っている)
- take → taking (取っている)
- come → coming (来ている)
3. 「短い母音 + 子音」で終わる動詞は 最後の文字を重ねて ing
run や swim のように、最後が「みじかい音 + 子音字」で終わる動詞は、その子音字をもう一度重ねてから ing をつけます。
- run → running (走っている)
- swim → swimming (泳いでいる)
- sit → sitting (すわっている)
- get → getting (手に入れている)
ing形の作り方を表にまとめました。まよったら、ここに戻ってきましょう。
| ルール | もとの動詞 | ing形 | 意味 |
|---|
| そのまま ing | play | playing | 遊んでいる |
| そのまま ing | study | studying | 勉強している |
| e をとって ing | make | making | 作っている |
| e をとって ing | write | writing | 書いている |
| 文字を重ねて ing | run | running | 走っている |
| 文字を重ねて ing | swim | swimming | 泳いでいる |
ポイント: be動詞は主語によって am / is / are を使い分けます(第2章で学びましたね)。
- I am playing. (わたしは遊んでいます。)
- He is playing. (かれは遊んでいます。)
- They are playing. (かれらは遊んでいます。)
現在進行形の否定文と疑問文
否定文「〜していません」
「いま〜していません」と打ち消すときは、be動詞のうしろに not を置きます。be動詞の否定文と同じやり方です。
- I am not watching TV. (わたしはテレビを見ていません。)
- She is not sleeping. (かのじょはねむっていません。)
- They are not running. (かれらは走っていません。)
ポイント: is not は isn't、are not は aren't と短くできます。
- He isn't eating now. (かれはいま食べていません。)
疑問文「〜していますか?」
「いま〜していますか?」とたずねるときは、be動詞を文のいちばん前に出します。これも be動詞の疑問文と同じルールです。
- Are you studying now? — Yes, I am. / No, I am not. (いま勉強していますか? — はい。/いいえ。)
- Is he playing soccer? — Yes, he is. / No, he isn't. (かれはサッカーをしていますか? — はい。/いいえ。)
- What are you doing? — I am cleaning my room. (何をしていますか? — 部屋をそうじしています。)
覚え方: 現在進行形の作り方は be動詞のルールとそっくりです。否定文は「not をうしろに足す」、疑問文は「be動詞を前に出す」。新しく覚えることは ing形だけ、と考えると気が楽になります。
5級リスニングの形式を知ろう
英検5級では、ペーパーの問題のあとにリスニング(聞き取り)のテストがあります。英語の音声を聞いて、答えを選びます。まず、どんな形式かを知っておきましょう。形式が分かっているだけで、心の準備ができて落ち着いて取り組めます。
| パート | どんな問題か | 答え方 |
|---|
| 第1部 | イラストを見ながら会話を聞き、最後の文に合う応答を選ぶ | 3つの選択肢から1つ選ぶ |
| 第2部 | 会話を聞いて、その内容についての質問に答える | 印刷された選択肢から選ぶ |
| 第3部 | 1つの英文を聞いて、イラストの内容と合うものを選ぶ | 3つの選択肢から選ぶ |
ポイント: 音声は2回ずつ流れます。1回目で「だいたいの意味」をつかみ、2回目で「答えのてがかり」をしっかり聞く、というふうに役割を分けると聞き取りやすくなります。
リスニングの聞き取りのコツ
コツ1: 疑問詞を聞きのがさない
会話の聞き取りでは、文の最初に来る疑問詞がとても大切です。What(何)・Where(どこ)・When(いつ)・Who(だれ)・How(どのように)などを聞きのがすと、何を答えればよいか分からなくなります。
- Where is my cap? (ぼうしはどこ?)→ 場所を答える
- What time is it? (何時?)→ 時こくを答える
文のはじめの言葉に、いちばん集中して耳をかたむけましょう。
コツ2: 数・曜日・時こくに注意
5級では、数(one, two, three…)・曜日(Monday, Tuesday…)・時こく(seven o'clock など)がよく問われます。これらは音が似ていることもあるので、ふだんから声に出して練習しておくと聞き分けやすくなります。
- It's three o'clock. (3時です。)
- See you on Friday. (金曜日にね。)
コツ3: イラストを先に見ておく
問題用紙にイラストがあるときは、音声が流れる前にチラッと見ておきましょう。「だれがいる?」「何をしている?」を予想しておくと、聞こえてきた英語と結びつけやすくなります。
ポイント: リスニングは、知らない単語が1つあってもあわてないことが大切です。全部を聞き取ろうとせず、「答えに必要なところ」を聞く、という気持ちで取り組みましょう。
場面別会話表現
5級では、日常のいろいろな場面で使う会話表現が出ます。よく出る場面ごとに、基本の言い方を見ていきましょう。
あいさつ・調子をたずねる
- Hello. / Hi. (こんにちは。)
- How are you? — I'm fine, thank you. (元気ですか? — 元気です、ありがとう。)
- Good morning. (おはようございます。)
- See you. / Goodbye. (またね。/さようなら。)
- Thank you. — You're welcome. (ありがとう。 — どういたしまして。)
買い物
- How much is this? — It's five dollars. (これはいくらですか? — 5ドルです。)
- Can I help you? — Yes, please. (お手伝いしましょうか? — はい、お願いします。)
ポイント: How much …? は「いくらですか?」と、ねだんをたずねる言い方です。買い物の場面でとてもよく出ます。
道案内
- Where is the station? — It's over there. (駅はどこですか? — あそこです。)
- Excuse me. (すみません。)※ 知らない人に話しかけるとき
電話
- Hello. This is Ken. (もしもし。ケンです。)
- Can I speak to Mary? (メアリーをお願いできますか?)
ポイント: 電話で「わたしは〜です」と名乗るときは、I am ではなく This is 〜 を使います。少し変わった言い方なので、ここで覚えておきましょう。
許可をもとめる・たのむ
- Can I open the window? — Sure. (窓を開けてもいいですか? — いいですよ。)
- Can you help me? — OK. (手伝ってくれますか? — いいよ。)
会話表現を場面ごとにまとめました。
| 場面 | 表現 | 意味 |
|---|
| あいさつ | How are you? | 元気ですか? |
| お礼 | You're welcome. | どういたしまして。 |
| 買い物 | How much is this? | これはいくらですか? |
| 道案内 | Where is the station? | 駅はどこですか? |
| 電話 | This is Ken. | (電話で)ケンです。 |
| 許可 | Can I open the window? | 窓を開けてもいいですか? |
ポイント: Can I …? は「〜してもいいですか?」と許可をたずねる言い方、Can you …? は「〜してくれますか?」と相手にたのむ言い方です。I と you のちがいに気をつけましょう。
まとめ
英検5級の学習も、いよいよ最後のまとめです。この章の大切なポイントをふり返りましょう。
- 現在進行形は be動詞 + 動詞のing形 で「いま〜している」を表す
- ing形は ①そのまま ing(playing)②e をとって ing(making)③文字を重ねて ing(running)の3パターン
- 否定文は「be動詞 + not」、疑問文は「be動詞を前に出す」。be動詞のルールと同じ
- 5級リスニングは3つのパート。音声は2回流れる。疑問詞・数・曜日・時こくに注意し、イラストは先に見る
- 会話表現は場面で覚える。How much …?(買い物)、This is 〜.(電話)、Can I …?(許可)などが定番
ここまで本当によくがんばりました。学んだことを声に出して何度も言ってみると、リスニングも会話もぐんと得意になります。自信をもって本番にのぞみましょう。