この章で学ぶこと
- 主語が He / She / It(三人称単数)のとき、一般動詞に -s / -es を付けること
- -s / -es の付け方のルール(plays・goes・studies・has など)
- 否定文の作り方(doesn't + 原形)
- 疑問文の作り方(Does 〜?)と、Yes / No の答え方
- 前の章で学んだ I / You / We / They との形のちがい
前の章では、I(わたし)や You(あなた)、We(わたしたち)、They(かれら)が主語のとき、一般動詞はそのままの形で使えることを学びました。この章では、主語が「自分でも相手でもない、ひとりの人やひとつのもの」のときに起こる、ちょっとした変化を学びます。
ポイント: 英語では、主語が He / She / It のとき、動詞のおしりに小さな -s が付きます。たったこれだけのルールですが、英検5級ではとてもよく問われる大事なポイントです。
三人称単数って何?
まず「三人称単数」という言葉をやさしく整理しましょう。
- 一人称 … 話している自分(I わたし、We わたしたち)
- 二人称 … 話している相手(You あなた、あなたたち)
- 三人称 … 自分でも相手でもない、ほかの人やもの(He かれ、She かのじょ、It それ、人や物の名前など)
そして「単数」は「ひとり・ひとつ」という意味です。つまり「三人称単数」とは、自分でも相手でもない、ひとりの人やひとつのもののことです。
代表的なのは次の3つです。
- He(かれ=男の人ひとり)
- She(かのじょ=女の人ひとり)
- It(それ=もの・動物などひとつ)
また、Tom や My sister、This dog のように、ひとりの人・ひとつのものを表す名前も三人称単数のなかまです。
ポイント: 主語が He / She / It(または、それと同じなかまの「ひとりの人・ひとつのもの」)のとき、現在の文では一般動詞に -s / -es を付ける、と覚えましょう。これを「三単現の -s」と呼ぶこともあります。
-s / -es の付け方ルール
動詞への -s / -es の付け方には、いくつかのパターンがあります。下の表で整理しましょう。
| パターン | 作り方 | 例(原形 → 三人称単数) |
|---|
| ふつうの動詞 | そのまま -s を付ける | play → plays / like → likes / run → runs |
| o, s, x, ch, sh で終わる | -es を付ける | go → goes / do → does / watch → watches / wash → washes |
| 「子音字 + y」で終わる | y を i にかえて -es | study → studies / try → tries / cry → cries |
| 「母音字 + y」で終わる | そのまま -s(y はそのまま) | play → plays / enjoy → enjoys |
| とくべつな形 | 形がかわる | have → has |
ほとんどの動詞は「そのまま -s」でだいじょうぶです。気をつけたいのは、次の点です。
- go や watch のように、o や ch などで終わる動詞は -es を付けます。
- study のように「子音字 + y」で終わる動詞は、y を i にかえてから -es を付けて studies になります。
- play は「母音字(a)+ y」なので、y はそのままで plays です。
- have は仲間外れで、has というとくべつな形になります。
注意: play は a があるので plays、study は a がないので studies です。「y の前が a・i・u・e・o(母音字)かどうか」で形がかわります。まずは studies・plays の2つをセットで覚えると区別しやすいです。
肯定文(〜します)
主語が He / She / It のときの、ふつうの文(肯定文)を見てみましょう。動詞に -s / -es が付いている点に注目してください。
- He plays soccer.(かれはサッカーをします。)
- She likes music.(かのじょは音楽が好きです。)
- It runs fast.(それは速く走ります。)
- Tom goes to school.(トムは学校へ行きます。)
- My sister studies English.(わたしの姉は英語を勉強します。)
- He has a dog.(かれは犬を1ぴき飼っています。)
前の章の I / You / We / They の文とくらべてみましょう。同じ「好き」でも、主語によって形がかわります。
- I like music.(わたしは音楽が好きです。) … -s なし
- You like music.(あなたは音楽が好きです。) … -s なし
- They like music.(かれらは音楽が好きです。) … -s なし
- She likes music.(かのじょは音楽が好きです。) … -s あり
ポイント: -s が付くのは「主語が He / She / It(三人称単数)」で「現在の文」で「ふつうの文(肯定文)」のときだけです。この3つがそろったときに -s を付ける、と覚えましょう。
否定文(〜しません)
「〜しません」と打ち消すときは、doesn't(= does not) を使います。このとき、とても大事なルールがあります。
注意: doesn't のあとの動詞は、かならず 原形(-s が付かないもとの形)にもどします。 doesn't のなかにもう「s(does の s)」が入っているので、動詞に -s を付けると s が二重になってしまい、まちがいになります。
- He doesn't play soccer.(かれはサッカーをしません。)
- ✕ He doesn't plays soccer.
- She doesn't like music.(かのじょは音楽が好きではありません。)
- ✕ She doesn't likes music.
- Tom doesn't have a dog.(トムは犬を飼っていません。)
doesn't は does not を短くした形です。意味は同じなので、She does not like music. と書いても正しい文です。会話やふつうの文章では、短い doesn't がよく使われます。
I / You / We / They のときは doesn't ではなく don't を使います。ここもセットで覚えておきましょう。
- I don't like coffee.(わたしはコーヒーが好きではありません。)
- He doesn't like coffee.(かれはコーヒーが好きではありません。)
疑問文(〜しますか?)と答え方
「〜しますか?」とたずねるときは、文のはじめに Does を置きます。このときも、大事なルールは否定文と同じです。
注意: Does のあとの動詞も、かならず 原形にもどします。 Does のなかに s が入っているので、動詞には -s を付けません。
- Does he play soccer?(かれはサッカーをしますか?)
- Does she like music?(かのじょは音楽が好きですか?)
- Does Tom have a dog?(トムは犬を飼っていますか?)
答えるときは、Yes / No と does / doesn't を使います。ここでも動詞は使わず、does / doesn't で短く答えます。
- Does he play soccer? — Yes, he does.(はい、します。)
- Does she like music? — No, she doesn't.(いいえ、好きではありません。)
- Does it run fast? — Yes, it does.(はい、速く走ります。)
I / You / We / They のときは Does ではなく Do を使います。
- Do you like music? — Yes, I do.(あなたは音楽が好きですか? — はい、好きです。)
- Does he like music? — Yes, he does.(かれは音楽が好きですか? — はい、好きです。)
まちがえやすいポイントまとめ
三単現でいちばん多いまちがいは、否定文・疑問文で動詞に -s を付けてしまうことです。
| 文の種類 | 正しい形 | まちがい |
|---|
| 肯定文 | He plays tennis. | He play tennis. |
| 否定文 | He doesn't play tennis. | He doesn't plays tennis. |
| 疑問文 | Does he play tennis? | Does he plays tennis? |
ポイント: -s が付くのは「ふつうの文(肯定文)」のときだけ。doesn't や Does が出てきたら、動詞は -s なしの 原形にもどす、と覚えれば、まちがいをぐっと減らせます。
まとめ
- 主語が He / She / It など三人称単数で、現在のふつうの文(肯定文)のとき、一般動詞に -s / -es を付ける。
- 付け方は、ふつうは -s、o・ch・sh などで終わる語は -es、「子音字 + y」は y を i にかえて -es(study → studies)、have は has という特別な形。
- 否定文は doesn't(= does not)+ 原形。動詞に -s は付けない。
- 疑問文は Does 〜? で始め、動詞は 原形。答えは Yes, 〜 does. / No, 〜 doesn't.
- I / You / We / They のときは don't / Do を使い、動詞に -s は付けない。He / She / It だけが特別だと覚えよう。
ポイント: 「主語が He / She / It → 肯定文だけ -s、否定文・疑問文は -s なしの原形」。この流れを声に出してくり返すと、英検5級の三単現の問題に強くなれます。