英検4級の学習も、いよいよ最後の章です。この章では、リスニング(聞き取り)の形式と、点を取るためのコツを学びます。リスニングは、ふだんから英語の音にふれておくことで、ぐんと得意になります。
この章で学ぶこと
- 4級リスニングの3つのパートと、それぞれの形
- 音声が2回流れることを生かす聞き方
- パートごとの具体的な攻略のコツ
- 数・時こく・場所など、聞きまちがえやすい言葉への注意
- ふだんの練習のしかた
ポイント: リスニングのコツは「全部を聞き取ろうとしない」ことです。答えに必要なところに集中して聞く、という気持ちで取り組みましょう。
4級リスニングの3つのパート
4級のリスニングは、3つのパートに分かれています。どのパートも、音声は2回ずつ流れます。
| パート | 問題のタイプ | どんな問題か |
|---|
| 第1部 | 会話の応答文選択 | 会話の最後のひとことに合う返事を、音声から選ぶ |
| 第2部 | 会話の内容一致選択 | 会話を聞いて、その内容についての質問に答える |
| 第3部 | 文(イラスト)の内容一致選択 | 短い英文を聞いて、内容に合うものを選ぶ |
5級と形はにていますが、会話や文が少し長めになります。あせらず、流れをつかむことが大切です。
音声が2回流れることを生かす
音声は2回ずつ流れます。これを生かして、1回目と2回目で聞くところを分けるとよいでしょう。
- 1回目: 「何の話か」「だれとだれの会話か」など、だいたいの内容をつかむ。
- 2回目: 答えに必要なてがかり(数・時・場所・気持ちなど)をしっかり聞き取る。
ポイント: 1回目で全部分からなくても大丈夫です。「2回目でここを聞こう」と決めておくと、落ち着いて聞けます。
第1部のコツ(応答文選択)
第1部は、会話の最後のひとことを聞いて、それに合う返事を選びます。いちばん大事なのは、文の最初に来る疑問詞を聞きのがさないことです。
- What 〜?(何)→ 「もの・こと」を答える返事を選ぶ
- Where 〜?(どこ)→ 「場所」を答える返事を選ぶ
- When 〜?(いつ)→ 「時」を答える返事を選ぶ
- How 〜?(どのように・どれくらい)→ 「方法・ようす・数」を答える返事を選ぶ
たとえば「Where do you live?(どこに住んでいますか)」と聞こえたら、場所を答えている返事(In Tokyo. など)を選びます。
注意: 疑問詞のない疑問文(Do you 〜? / Can you 〜? / Is this 〜? など)には、Yes / No で始まる返事が合うことが多いです。文のはじめを聞いて、疑問詞があるかないかをまず確かめましょう。
第2部のコツ(会話の内容一致)
第2部は、少し長めの会話を聞いて、その内容についての質問に答えます。質問は会話のあとに読まれることが多いです。
- 「だれが」「何を」「いつ」「どこで」したか、を意識して聞きましょう。
- 問題用紙に選たくし(答えの候補)が印刷されていることが多いので、音声が始まる前にチラッと見ておくと、何に注意して聞けばよいかが分かります。
ポイント: 選たくしを先に見ておくと、「数字が並んでいる → 数や時こくが問われそう」「場所が並んでいる → どこかが問われそう」と予想できます。予想しながら聞くと、聞き取りやすくなります。
第3部のコツ(文の内容一致)
第3部は、短い英文を聞いて、その内容に合うものを選びます。イラストや選たくしを手がかりにします。
- イラストがあるときは、音声の前にイラストを見て、「だれがいる?」「何をしている?」を予想しておきましょう。
- 1文1文がたいせつなので、主語(だれ・何が)と動詞(どうする)を中心に聞き取ります。
聞きまちがえやすい言葉に注意
4級のリスニングでは、次のような言葉がよく出てきます。音がにているものもあるので、ふだんから声に出して練習しておくと聞き分けやすくなります。
| 種類 | 例 |
|---|
| 数 | thirteen(13)と thirty(30)、fifteen(15)と fifty(50) |
| 時こく | at seven(7時に)、at half past eight(8時半に) |
| 曜日 | Monday, Tuesday, … Sunday |
| 場所 | at school, in the park, at the station |
注意: thirteen(13)と thirty(30)は音がにていて、まちがえやすい代表です。語の終わりの「-teen」と「-ty」の音のちがいに注意して聞きましょう。
ふだんの練習のしかた
リスニングは、コツを知るだけでなく、耳を英語に慣らすことが何より大切です。次のような練習を、毎日少しずつ続けましょう。
- 学んだ例文を、声に出して読む(自分で言える音は、聞き取りやすくなります)。
- やさしい英語の音声を、毎日少しでも聞く。
- 数・曜日・時こくを、英語で口に出して言ってみる。
ポイント: 「聞く」と「言う」はつながっています。自分で正しく発音できる言葉は、聞いたときにも分かりやすくなります。音読をリスニング対策に役立てましょう。
まとめ
- 4級リスニングは3つのパート(応答文選択・会話の内容一致・文の内容一致)。音声は2回流れる。
- 1回目で内容のだいたいを、2回目で答えのてがかりをつかむ。
- 第1部は文のはじめの疑問詞を聞きのがさない。第2部・第3部は選たくしやイラストを先に見て予想する。
- thirteen / thirty のように音がにた数・時こく・場所に注意する。
- ふだんから音読して、やさしい英語の音を毎日聞く習慣をつける。
ここまで、本当によくがんばりました。文法・長文・リスニングのどれも、一度で完ぺきにする必要はありません。例文を声に出し、何度もくり返すうちに、自然と力がついていきます。自信をもって本番にのぞみましょう。