この章では、英検4級から新しく加わる 長文読解(長めの文章を読んで、内容に合うものを選ぶ問題)のコツを学びます。5級にはなかった形なので、こわく感じるかもしれませんが、読み方のコツを知れば、ぐっと解きやすくなります。
この章で学ぶこと
- 4級の長文読解はどんな問題か
- よく出る3つの文章タイプ(お知らせ・メール・説明文)
- 解き方の手順(設問を先に読む・答えのある場所をさがす)
- 分からない単語が出てきたときの向き合い方
- 時間配分の考え方
ポイント: 長文読解は「全部を完ぺきに訳す」必要はありません。問題で聞かれていることの答えだけを文章の中からさがすのがコツです。
4級の長文読解ってどんな問題?
4級のリーディングの最後(大問4)では、少し長めの英語の文章を読み、その内容に合うものを選ぶ問題(内容一致選択)が出ます。文章のあとに、いくつかの質問があり、それぞれ4つの選たくしから合うものを1つ選びます。
文章は、難しい専門の話ではなく、身のまわりの話題が中心です。これまで学んだ過去形・未来形・比較などの文法が、文章の中に出てきます。
よく出る3つの文章タイプ
1. お知らせ・ポスター
イベントや行事の案内などです。いつ・どこで・何があるかを読み取ります。
- 日付・時こく・場所・参加方法・ねだんなどが問われやすいです。
- 数字や曜日に印をつけながら読むと、答えを見つけやすくなります。
2. Eメール・手紙
だれかからだれかへのメッセージです。だれが・だれに・何を伝えているかを読み取ります。
- 「送った人」と「受け取った人」をはっきりさせましょう。
- 「お願いごと」「予定」「感想」などが問われやすいです。
3. 説明文・日記
人物や出来事についての短い文章です。何が起きたか・どう思ったかを順に読み取ります。
- 過去形が多く出てきます(went, ate, was など)。
- 「だれが」「いつ」「何をしたか」を、順を追ってつかみましょう。
ポイント: どのタイプでも、まず文章のタイトルや最初の1〜2文を読むと、「何についての文章か」がつかめます。全体の話題をつかんでから読み進めましょう。
解き方の手順
長文読解には、おすすめの解き方の順番があります。
| 手順 | やること |
|---|
| 1 | まず質問(設問)を先に読む。「何を聞かれているか」を知る |
| 2 | 質問に出てくる言葉(名前・場所・時など)を覚えておく |
| 3 | その言葉が出てくるところを文章の中からさがす |
| 4 | その前後をていねいに読んで、答えを選ぶ |
設問を先に読むとよい理由
文章を全部読んでから質問を見ると、「どこに答えがあったかな」とさがし直すことになります。先に質問を読んでおくと、「この情報をさがそう」という目的を持って読めるので、早く正確に答えられます。
ポイント: 質問に「When(いつ)」とあれば時を、「Where(どこ)」とあれば場所をさがします。5級で学んだ疑問詞が、ここでも役立ちます。
答えのある場所を見つける
質問に出てくる言葉(キーワード)は、たいてい文章の中にもそのまま、またはにた形で出てきます。その言葉を文章の中で見つけたら、そのまわりに答えがあることが多いです。
れんしゅう(短い文章で試してみよう)
次の短い文章で、コツを試してみましょう。
Ken got up at six this morning. He ate breakfast and went to the park. He played soccer with his friends. After that, he came home and did his homework.
(ケンは今朝6時に起きました。朝食を食べて、公園へ行きました。友だちとサッカーをしました。そのあと、家に帰って宿題をしました。)
- 質問例: What did Ken do at the park?(ケンは公園で何をしましたか。)
- さがし方: 質問のキーワードは「at the park」。文章の中で park が出てくるところを見ると、その次の文に「played soccer」とあります。
- 答え: He played soccer.(サッカーをしました。)
このように、質問の言葉を手がかりに、文章の中の同じところをさがすのが基本のやり方です。
分からない単語が出てきたら
長文には、知らない単語が出てくることもあります。でも、1つや2つ分からなくても、あわてないことが大切です。
- 知らない単語があっても、前後の文から意味を想像してみましょう。
- 質問の答えに関係ない単語なら、分からなくても気にしなくて大丈夫です。
- どうしても分からないときは、いったん飛ばして、分かるところから答えましょう。
注意: 「全部の単語を知らないと読めない」と思いこむ必要はありません。大切なのは、話の流れと、質問の答えをつかむことです。
時間配分の考え方
リーディングは時間が限られています。長文に時間をかけすぎないよう、次のことを意識しましょう。
- 1つの長文に時間をかけすぎたら、いったん次へ進む。
- 短文の問題(大問1)でかせいだ時間を、長文にまわすイメージを持つ。
- 分からない問題は印をつけておき、最後に見直す。
ポイント: ふだんから、知っている単語や文法の出てくるやさしい英語の文章を読む練習をしておくと、本番でも落ち着いて読めます。1日1つでも、短い文章を読んでみましょう。
まとめ
- 4級の長文読解は、長めの文章を読んで内容に合うものを選ぶ問題(5級にはなかった新形式)。
- よく出るのはお知らせ・Eメール・説明文(日記)の3タイプ。まずタイトルや最初の文で話題をつかむ。
- 解き方は「設問を先に読む → キーワードを文章からさがす → その前後を読んで答える」。
- 知らない単語は前後から想像し、分からなければ飛ばす。全部訳す必要はない。
- 長文に時間をかけすぎず、印をつけて見直す。ふだんからやさしい英文を読む習慣をつける。
ポイント: 長文読解は「読む力」というより「答えをさがす力」です。設問を先に読み、必要な情報を見つける——このやり方を問題集でくり返し練習しましょう。