この章で学ぶこと
- 英検4級がどれくらいのレベルなのか(5級とのちがい)
- 試験が「何で」「どんなふうに」行われるのか(出題形式)
- 4級から新しく加わる「長文読解」とはどんな問題か
- 合格・不合格がどうやって決まるのか(CSEスコア)
- 合格に向けて、どんな順番で勉強を進めればよいか
英検4級は、5級の一段上にある級です。5級で身につけた英語の土台の上に、過去のことを話す、未来のことを話す、ものをくらべる、といった新しい言い方が加わります。この章では、まず4級の全体像をつかみましょう。
ポイント: 5級をしっかり学んだ人なら、4級も同じやり方で一歩ずつ進められます。新しく増えるところを「こわがらず、ひとつずつ」がコツです。
英検4級はどれくらいのレベル?
英検(実用英語技能検定)には5級から1級まであり、その中で4級は5級の次の級です。レベルの目安は「中学中級程度」とされています。
中学1年から2年で習う英語が中心です。5級が「英語のいちばん最初の一歩」だとすれば、4級は「中学2年生の終わりごろまでの内容を、ひととおり使えるようにする」段階だといえます。
4級でよく出てくるのは、次のような内容です。
- きのうしたこと・週末の予定など、時間の流れのある話
- 「〜より大きい」「いちばん〜だ」のように、くらべる言い方
- 「〜しなければならない」「〜してもよい」のような、気持ちやルールを表す言い方
- 学校生活・買い物・旅行・自然など、少し長めの文章
ポイント: 4級は「身のまわりのことを、過去・未来もふくめて表せる」レベルです。文が少し長くなり、覚える単語も増えますが、ひとつひとつはむずかしくありません。
5級とのちがい
4級と5級は、試験のしくみ(一次試験だけ・面接なし・マークシート方式)はよく似ています。大きくちがうのは、次の2つです。
| くらべるところ | 5級 | 4級 |
|---|
| レベルの目安 | 中学初級程度 | 中学中級程度 |
| 文法 | 現在の文が中心(be動詞・一般動詞・canなど) | 5級に加えて過去・未来・比較・助動詞・不定詞・動名詞など |
| リーディング | 3つのタイプ(語句補充・会話補充・語句整序) | 4つのタイプ(5級の3つ + 長文読解) |
| リスニング | 3つのパート | 3つのパート(5級と同じ形だが内容が少し長め) |
いちばん大事なちがいは、4級から「長文読解」(長めの文章を読んで、内容に合うものを選ぶ問題)が加わることです。これは5級にはなかった新しい形です。くわしくは第8章で対策を学びます。
ポイント: 「文法が増える」「長文が出る」——この2つが4級の山場です。逆にいえば、ここを乗りこえれば合格がぐっと近づきます。
試験のしくみ(4級も一次試験だけ)
4級は、一次試験だけで合否が決まります。面接はありません。 一次試験で受けるのは、次の2つです。
- リーディング(読む問題)
- リスニング(聞く問題)
どちらも、答えをマークシートに記入するマークシート方式です。記号を選んで答えるので、英語を自分で書いて答える必要はありません。
なお、4級にも自宅などで受けられる録音形式のスピーキングテストが用意されていますが、これは任意で、級の合否には影響しません。 まずは一次試験(リーディング・リスニング)の合格を目標にすれば大丈夫です。
注意: スピーキングテストの結果は、4級そのものの合否とは別あつかいです。「4級に合格する」という目標だけなら、リーディングとリスニングに集中すればよいことを覚えておきましょう。
どんな問題が出るの?(リーディング)
リーディングでは、次の4つのタイプの問題が出ます。4番目の「長文読解」が、5級にはなかった新しい形です。
| パート | 問題のタイプ | どんな問題? |
|---|
| 1 | 短文の語句空所補充 | 短い文の空いているところに、合う単語や語句を選ぶ |
| 2 | 会話文の文空所補充 | 会話のやりとりの中で、空いているところに合う文を選ぶ |
| 3 | 日本文付き短文の語句整序 | 日本語の意味に合うように、バラバラの語句を正しい順番にならべる |
| 4 | 長文の内容一致選択 | 少し長めの文章を読んで、内容に合うものを選ぶ |
- パート1〜3は5級と同じ形ですが、出てくる文法や単語が4級レベルになります。過去形や未来形、比較の文などが空所になることもあります。
- パート4(長文読解)は、お知らせ・メール・日記・短い説明文などを読んで、「だれが」「何を」「いつ」したかなどを問う問題です。
ポイント: 長文といっても、4級では1つの文章はそれほど長くありません。「文章のどこに答えが書いてあるか」を見つける練習をすれば、こわくありません。
どんな問題が出るの?(リスニング)
リスニングでは、英語の音声を聞いて答えます。3つのパートがあり、形は5級と似ていますが、会話や文が少し長めになります。音声は2回ずつ流れます。
| パート | 問題のタイプ | どんな問題? |
|---|
| 1 | 会話の応答文選択 | 会話のさいごのひとことに、合う返事を選ぶ |
| 2 | 会話の内容一致選択 | 会話を聞いて、その内容に合うものを選ぶ |
| 3 | 文(イラスト)の内容一致選択 | 短い英文を聞き、内容に合うものを選ぶ |
ポイント: リスニングは、ふだんから英語の音を聞いておくことがいちばんの対策です。短い時間でもよいので、毎日少しずつ英語を聞く習慣をつけましょう。くわしいコツは第9章で学びます。
合格・不合格はどう決まるの?(CSEスコア)
英検の合否は、CSEスコアというスコア(点数)で決まります。これは、答えが合っていた数をそのまま点にするのではなく、決まったしくみで計算し直したスコアです。このスコアが合格の基準(合格点)に届いていれば合格になります。
4級はリーディングとリスニングの結果からスコアが出され、その合計をもとに合否が判定されます。
注意: 合格に必要な点数(合格点)は変わることがあります。また、しくみが見直されることもあります。最新の正確な情報は、必ず英検の公式サイトで確認してください。 このサイトの説明は、全体の流れをつかむためのものです。
「何点取れば合格」と数字を丸暗記するよりも、「リーディングとリスニングの両方を、まんべんなく取れるようにする」ことを意識しましょう。
どうやって勉強を進める?
4級の勉強も、5級と同じく「単語 → 文法 → 問題集」の順に、ひとつずつ積み上げるのがおすすめです。4級では、次の点を意識するとよいでしょう。
| ステップ | やること | ねらい |
|---|
| 1 | 4級レベルの単語を覚える | 過去・未来・くらべる言い方の単語が増えると、文が読めるようになる |
| 2 | 新しい文法をひとつずつ覚える | 過去形・未来形・比較・助動詞・不定詞・動名詞などを順に身につける |
| 3 | 長文読解とリスニングに慣れる | 4級で新しく出る形に、問題集でくり返し慣れる |
- まずは単語です。4級でよく出る単語を、単語帳で少しずつ覚えましょう。過去形の動詞(went, ate など)や、くらべる言葉(bigger, best など)も出てきます。
- 次に文法を、ひとつずつ。この教材は第2章から、過去形・未来形・比較・助動詞・不定詞と動名詞・接続詞、と順に進めます。あせらず1章ずつ進めましょう。
- 最後に長文とリスニングに慣れる。4級で新しく出る長文読解は、問題集で何度も練習すると、コツがつかめてきます。
ポイント: 「単語 → 文法 → 問題集」の順番をぐるぐるくり返すのが上達のコツです。一度で完ぺきにしようとせず、何回もふれることで身についていきます。
まとめ
- 英検4級は5級の次の級で、レベルの目安は「中学中級程度」(中学1〜2年)。
- 4級も一次試験だけで合否が決まり、面接はない。録音式スピーキングは任意で合否に影響しない。
- 5級との大きなちがいは、文法が増えることと、リーディングに長文読解が加わること。
- リーディングは4タイプ(語句補充・会話補充・語句整序・長文読解)、リスニングは3パート(音声は2回)。
- 合否はCSEスコアで決まる。合格点は変わることがあるので、最新情報は公式サイトで確認する。
- 勉強は「単語 → 文法 → 問題集」の順で、ひとつずつ進めるのがおすすめ。
※「英検」は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。本サイトは非公式の学習サイトであり、同協会と提携・関係するものではありません。試験に関する正確な最新情報は、必ず英検の公式サイトでご確認ください。