この章から、英検4級で新しく出てくる文法に入ります。最初は過去形です。「きのう〜した」「先週〜だった」のように、過ぎたことを表す言い方です。5級では「いつもすること(現在)」だけでしたが、4級では時間をさかのぼれるようになります。
この章で学ぶこと
- 過去形の意味(過ぎたことを表す)
- -ed をつける規則動詞の作り方
- 形が変わる不規則動詞(went・ate・saw など)
- 過去の否定文(didn't)と疑問文(Did 〜?)の作り方
- be動詞の過去形(was / were)
ポイント: 過去形のいちばん大事なルールは、「過去の否定文・疑問文では、動詞をもとの形(原形)にもどす」ことです。これは5級の三単現(doesn't)と同じ考え方なので、思い出しながら進めましょう。
過去形ってなに?
過去形は、「もう終わったこと」「過ぎたこと」を表す動詞の形です。日本語の「〜した」「〜だった」にあたります。
- I play soccer.(わたしはサッカーをします。)← 現在
- I played soccer yesterday.(わたしはきのうサッカーをしました。)← 過去
「きのう(yesterday)」「先週(last week)」「2日前(two days ago)」のような、過去を表す言葉といっしょによく使われます。
ポイント: 「yesterday」「last 〜」「〜 ago」などの言葉が文の中にあったら、「あ、過去の文だな」と気づけるようにしましょう。これは長文読解でも役立ちます。
規則動詞(-ed をつける)
多くの動詞は、後ろに -ed をつけるだけで過去形になります。このような動詞を規則動詞といいます。
| 原形 | 過去形 | 意味 |
|---|
| play | played | (スポーツを)する |
| watch | watched | 見る |
| help | helped | 手伝う |
| want | wanted | ほしい |
| visit | visited | おとずれる |
-ed のつけ方のルール
つける文字は、ことばの終わり方で少し変わります。
| 終わり方 | つけ方 | 例 |
|---|
| ふつう | -ed をつける | play → played, help → helped |
| e で終わる | -d だけつける | like → liked, use → used |
| 「子音字 + y」で終わる | y を i にかえて -ed | study → studied, try → tried |
| 「短い母音 + 子音字」で終わる | 子音字を重ねて -ed | stop → stopped, plan → planned |
例文で見てみましょう。
- I watched TV last night.(わたしはゆうべテレビを見ました。)
- She studied English yesterday.(かのじょはきのう英語を勉強しました。)
- We stopped at the park.(わたしたちは公園で立ち止まりました。)
注意: -ed をつける形は、5級で習った三単現の -s(plays・studies など)とつけ方のルールがよく似ています。「study → studied」「play → played」のちがいに気をつけましょう。
不規則動詞(形が変わる)
英語には、-ed をつけずに形そのものが変わる動詞があります。これを不規則動詞といいます。よく使う動詞ほど不規則なことが多いので、出てきたものから少しずつ覚えましょう。
| 原形 | 過去形 | 意味 |
|---|
| go | went | 行く |
| eat | ate | 食べる |
| see | saw | 見る・会う |
| have | had | 持っている |
| get | got | 手に入れる |
| make | made | 作る |
| come | came | 来る |
| take | took | 取る・(乗り物に)乗る |
| run | ran | 走る |
| read | read | 読む(形は同じ、読み方が変わる) |
| write | wrote | 書く |
| buy | bought | 買う |
例文で見てみましょう。
- I went to the library yesterday.(わたしはきのう図書館へ行きました。)
- He ate lunch at noon.(かれは正午に昼食を食べました。)
- We saw a movie last Sunday.(わたしたちはこの前の日曜日に映画を見ました。)
- She had a cat.(かのじょはネコを飼っていました。)
ポイント: 不規則動詞は、英検4級でとてもよく問われます。「go → went」「eat → ate」のように、原形と過去形をセットで声に出して覚えるのが近道です。単語帳もうまく使いましょう。
過去の否定文(〜しませんでした)
「〜しませんでした」と打ち消すときは、動詞の前に did not(短くして didn't) を置きます。このとき、とても大事なルールがあります。
注意: didn't のあとの動詞は、かならず原形(もとの形)にもどします。 過去の意味は did(do の過去形)がすでに表しているので、後ろの動詞を過去形にする必要はありません。
- I didn't watch TV last night.(わたしはゆうべテレビを見ませんでした。)
- He didn't go to school yesterday.(かれはきのう学校へ行きませんでした。)
- ✕ He didn't went to school.
- We didn't eat breakfast.(わたしたちは朝食を食べませんでした。)
現在の否定文(don't / doesn't)と、過去の否定文(didn't)をくらべてみましょう。
| 時 | 否定文 |
|---|
| 現在(I/you/we/they) | I don't play tennis. |
| 現在(he/she/it) | He doesn't play tennis. |
| 過去(すべての主語) | I / He didn't play tennis. |
ポイント: 過去の否定文では、主語が he でも they でも、全部 didn't を使います。主語によって形が変わらないので、現在よりかんたんです。
過去の疑問文(〜しましたか)と答え方
「〜しましたか」とたずねるときは、文のはじめに Did を置きます。ここでも、後ろの動詞は原形にもどします。
- Did you watch the game yesterday?(あなたはきのうその試合を見ましたか。)
- Did he go to the party?(かれはパーティーへ行きましたか。)
- Did they eat dinner?(かれらは夕食を食べましたか。)
答えるときは、Yes / No と did / didn't を使います。
- Did you watch the game? — Yes, I did.(はい、見ました。)
- Did he go to the party? — No, he didn't.(いいえ、行きませんでした。)
ポイント: 「Did 〜? と聞かれたら、did / didn't で答える」。動詞をくり返さなくてよいので、らくに答えられます。
be動詞の過去形(was / were)
「〜でした」「〜にいました」と言いたいときは、be動詞(am / is / are)の過去形を使います。be動詞の過去形は was と were の2つです。
| 現在 | 過去 | 主語 |
|---|
| am / is | was | I / he / she / it(1つ) |
| are | were | you / we / they(2つ以上) |
- I was tired yesterday.(わたしはきのうつかれていました。)
- He was at home.(かれは家にいました。)
- They were happy.(かれらは幸せでした。)
- We were in the park.(わたしたちは公園にいました。)
be動詞の過去の否定文・疑問文は、現在のときと同じやり方です。否定文は not をうしろに置き、疑問文は was / were を前に出します。
- I was not(wasn't)busy.(わたしはいそがしくありませんでした。)
- Were you happy? — Yes, I was. / No, I wasn't.(あなたは幸せでしたか。— はい。/いいえ。)
注意: be動詞の過去(was / were)は、didn't や Did を使いません。一般動詞の過去(didn't / Did)と混ぜないように気をつけましょう。「〜でした」なら was / were、「〜しました」なら一般動詞の過去形です。
まとめ
- 過去形は「過ぎたこと(〜した・〜だった)」を表す。yesterday・last 〜・〜 ago などの言葉といっしょに使うことが多い。
- 規則動詞は -ed(または -d)をつける。「子音字 + y」は y を i にかえて -ed(study → studied)、「短い母音 + 子音字」は子音字を重ねる(stop → stopped)。
- 不規則動詞は形が変わる(go → went, eat → ate, see → saw など)。原形と過去形をセットで覚える。
- 過去の否定文は didn't + 原形、疑問文は Did 〜? で動詞は原形。答えは Yes, 〜 did. / No, 〜 didn't.。
- be動詞の過去形は was / were。否定文・疑問文の作り方は現在と同じ(not をうしろ・was/were を前)。
ポイント: 過去形でいちばん多いまちがいは、didn't や Did のあとで動詞を過去形のままにしてしまうことです。「Did / didn't が出たら原形にもどす」を合言葉にしましょう。