この章では関係代名詞を学びます。「速く走る男の子」「私が昨日読んだ本」のように、名詞をうしろから長くくわしく説明するための言葉です。少しむずかしく感じますが、しくみが分かれば長文がぐっと読みやすくなります。
この章で学ぶこと
- 関係代名詞のはたらき(2つの文を1つにつなぐ)
- 先行詞(説明される名詞)が人か物かによる使い分け
- 主格の関係代名詞(who / which / that)
- 目的格の関係代名詞(which / that/who(m))
- 目的格は省略できること
ポイント: 関係代名詞は、名詞をうしろから説明するはたらきをします。日本語が「速く走る + 男の子」と前から説明するのに対し、英語は「男の子 + 速く走る」とうしろから説明します。この語順のちがいがポイントです。
関係代名詞ってなに?
関係代名詞は、2つの文を1つにつなぎ、名詞をくわしく説明するための言葉です。説明される名詞を先行詞といいます。
たとえば、次の2つの文を見てください。
- I have a friend.(私には友だちがいます。)
- He lives in America.(彼はアメリカに住んでいます。)
この2文は、関係代名詞 who を使って1つにできます。
- I have a friend who lives in America.(私にはアメリカに住んでいる友だちがいます。)
ここで、who 以下(who lives in America)が、前の名詞 a friend(=先行詞)をうしろから説明しています。
ポイント: 関係代名詞のうしろの部分は、前の名詞(先行詞)を説明するかたまりです。「どんな〜か」をうしろからつけ足している、とイメージしましょう。
先行詞が人か物かで使い分ける
どの関係代名詞を使うかは、先行詞が「人」か「物・動物」かで決まります。
| 先行詞 | 主格 | 目的格 |
|---|
| 人 | who(that) | who(m)(that) |
| 物・動物 | which(that) | which(that) |
that は、人にも物にも使える便利な関係代名詞です。迷ったら that を使える場面も多いですが、まずは who(人)・which(物)の基本をおさえましょう。
主格の関係代名詞(who / which / that)
主格の関係代名詞は、うしろの文の中で主語のはたらきをします。「関係代名詞 + 動詞」と、すぐ後ろに動詞がくるのが目印です。
先行詞が人 → who
- I know a boy who can speak three languages.(私は3つの言語を話せる男の子を知っています。)
- The woman who is standing there is my teacher.(あそこに立っている女性は私の先生です。)
先行詞が物・動物 → which
- This is the train which goes to the airport.(これは空港へ行く電車です。)
- I have a dog which has long ears.(私は長い耳をした犬を飼っています。)
ポイント: 主格の関係代名詞のうしろの動詞は、先行詞の数に合わせます。先行詞が a boy(1つ)なら who runs、先行詞が boys(2つ以上)なら who run です。
目的格の関係代名詞(which / that/who(m))
目的格の関係代名詞は、うしろの文の中で目的語のはたらきをします。「関係代名詞 + 主語 + 動詞」と、後ろに「主語 + 動詞」が続くのが目印です。
先行詞が物 → which / that
- This is the book which I read last week.(これは私が先週読んだ本です。)
- The cake that she made was delicious.(彼女が作ったケーキはおいしかったです。)
先行詞が人 → that(who(m))
- The boy that I met yesterday is kind.(私が昨日会った男の子は親切です。)
ポイント: 主格と目的格の見分け方は、関係代名詞のすぐ後ろを見ること。後ろが「動詞」なら主格、「主語 + 動詞」なら目的格です。who lives(動詞 → 主格)/ which I read(主語+動詞 → 目的格)。
目的格は省略できる
目的格の関係代名詞は、省略できます。 これは英検3級でとても大切なポイントです。
- This is the book which I read last week. = This is the book I read last week.
- The boy that I met yesterday = The boy I met yesterday
関係代名詞がなくても、「名詞 + 主語 + 動詞」と続いていれば、そこに目的格の関係代名詞がかくれている、と読み取れます。
注意: 省略できるのは目的格だけです。主格の関係代名詞は省略できません。a boy who runs fast の who は省略できません(a boy runs fast だと別の意味の文になってしまいます)。
長文での読み取り方
関係代名詞は、長文読解でよく出てきます。長い文に出会ったら、次のように読むと意味が取りやすくなります。
- まず先行詞(説明される名詞)を見つける。
- 関係代名詞から後ろを「どんな〜か」の説明だととらえる。
- 説明のかたまりを( )でくくると、文の骨組みが見える。
たとえば次の文を見てみましょう。
- The student (who won the contest) is my friend.
( )の部分を一度はずすと、「The student is my friend.(その生徒は私の友だちです。)」という骨組みが見えます。( )は「コンテストで優勝した」という説明です。合わせて「コンテストで優勝した生徒は私の友だちです」となります。
ポイント: 長い文は「説明のかたまりを( )でくくって、骨組みを見つける」のがコツです。骨組み(主語 + 動詞)が分かれば、文全体の意味がつかめます。
どう問われる?
英検3級で関係代名詞は、次のような形でよく問われます。
- 大問1(語句空所補充): 「I have a friend ( ) lives in Canada.」の空所に who を選ばせる。先行詞が人か物か、主格か目的格かが問われます。
- 語順整序: バラバラの語を関係代名詞でつないで正しい文を作る問題。
- 長文読解: 説明文や物語の中で、人や物をくわしく説明する形で出てきます。意味が取れることが大切です。
注意: ねらわれやすいのは、①先行詞が人か物か(人→who、物→which)、②主格か目的格か(後ろが動詞か、主語+動詞か)の見分けです。関係代名詞のすぐ後ろを見る習慣をつけましょう。
まとめ
- 関係代名詞は2つの文を1つにつなぎ、名詞(先行詞)をうしろから説明する。
- 先行詞が人なら who、物・動物なら which、that はどちらにも使える。
- 主格(後ろが動詞):who / which / that。動詞は先行詞の数に合わせる。
- 目的格(後ろが主語 + 動詞):which / that/who(m)。
- 目的格は省略できるが、主格は省略できない。
- 長文では「説明のかたまりを( )でくくり、骨組みを見つける」と読みやすい。
ポイント: 関係代名詞のコツは「すぐ後ろを見て、主格か目的格かを決める」こと。後ろが動詞なら主格、主語 + 動詞なら目的格(省略できる)。この見分けができれば、長文がぐっと読めるようになります。