この章で学ぶこと
- 英検3級がどれくらいのレベルなのか(4級とのちがい)
- 3級から新しく加わる「英作文(ライティング)」と「二次試験(面接)」
- 試験が「何で」「どんなふうに」行われるのか(4技能の出題形式)
- 一次試験と二次試験の流れ
- 合格・不合格がどうやって決まるのか(CSEスコア)
- 合格に向けて、どんな順番で勉強を進めればよいか
英検3級は、4級の一段上にある級です。レベルの目安は「中学卒業程度」とされ、中学3年間で習う英語をひととおり使えるようにする段階です。そして3級は、これまでの級と大きくちがう点があります。書く力(ライティング)と話す力(面接)が試される、はじめての級なのです。
ポイント: 3級は「読む・聞く」だけでなく「書く・話す」も加わる4技能の級です。新しく増える部分が多いですが、ひとつずつ進めれば大丈夫。この教材も、文法 → 長文 → ライティング → 面接 → リスニングの順で、ていねいに進めます。
英検3級はどれくらいのレベル?
英検(実用英語技能検定)には5級から1級まであり、その中で3級は4級の次の級です。レベルの目安は「中学卒業程度」とされています。
中学1年から3年で習う英語が中心です。4級が「中学2年生の終わりごろまで」だとすれば、3級は「中学3年生までの内容を、読む・聞く・書く・話すの4つの面で使えるようにする」段階だといえます。
3級でよく出てくるのは、次のような内容です。
- 「〜される」を表す受動態(The book was written by him. など)
- 「ずっと〜している」「もう〜した」を表す現在完了
- 2つの文を1つにまとめる関係代名詞(the boy who runs fast など)
- 自分の身近なことについて、英語で意見を書いたり話したりすること
ポイント: 3級は「身のまわりのことを、4技能で表せる」レベルです。覚える単語は約2,100語と4級よりぐっと増え、文も長くなりますが、ひとつひとつはていねいに学べば必ず身につきます。
4級との大きなちがい(ここが3級の山場)
3級と4級の最大のちがいは、一次試験に加えて二次試験(面接)があることと、一次試験にライティング(英作文)が出ることです。
| くらべるところ | 4級 | 3級 |
|---|
| レベルの目安 | 中学中級程度 | 中学卒業程度 |
| 試験の回数 | 一次試験だけ | 一次試験 + 二次試験(面接) |
| ライティング | なし | あり(英作文2題) |
| スピーキング | 任意(合否に影響しない) | 必須(二次試験で評価) |
| 文法 | 過去・未来・比較・助動詞など | 4級 + 受動態・現在完了・関係代名詞など |
つまり3級では、これまでの「読む(リーディング)・聞く(リスニング)」に、「書く(ライティング)・話す(スピーキング)」が加わって4技能になるのです。
ポイント: 「文法が増える」「英作文が出る」「面接がある」——この3つが3級の山場です。どれも今日から少しずつ準備すれば、こわくありません。この教材で1つずつ対策していきましょう。
試験のしくみ(一次試験と二次試験)
3級は、一次試験に合格すると、二次試験(面接)に進めるしくみです。
一次試験(読む・聞く・書く)
一次試験では、次の3つの技能が試されます。答えは、選たくし式(マークシート)と、自分で英語を書く記述式があります。
- リーディング(読む問題)— 選たくし式
- リスニング(聞く問題)— 選たくし式
- ライティング(英作文・書く問題)— 自分で英語を書く記述式
二次試験(話す)
一次試験に合格すると、面接形式の二次試験(スピーキング)に進みます。試験官と1対1で、英語で受け答えをします。時間は約5分です。
ポイント: 一次試験と二次試験は、別の日に行われます。まずは一次試験(リーディング・リスニング・ライティング)の合格を目指し、合格したら面接の練習に取り組む、という流れになります。
どんな問題が出るの?(リーディング)
リーディングでは、次の3つのタイプの問題が出ます。
| 大問 | 問題のタイプ | どんな問題? |
|---|
| 1 | 短文の語句空所補充 | 短い文の空いているところに、合う単語や語句を選ぶ |
| 2 | 会話文の文空所補充 | 会話のやりとりの中で、空いているところに合う文を選ぶ |
| 3 | 長文の内容一致選択 | 少し長めの文章を読んで、内容に合うものを選ぶ |
大問3の長文読解では、掲示・お知らせ・Eメール・説明文といったいろいろなタイプの文章が出ます。くわしくは第7章で対策します。
ポイント: 大問1では、この教材で学ぶ受動態・現在完了・関係代名詞などの文法が、空所として問われます。文法の力が、そのまま読む力につながります。
どんな問題が出るの?(ライティング)
3級から新しく加わるのがライティング(英作文)です。ライティングは2題出ます。
| 種類 | どんな問題? | 語数の目安 |
|---|
| Eメール | 短いEメールを読み、その中の2つの質問に答える返信を書く | 15〜25語程度 |
| 意見英作文 | 身近な話題について、自分の意見と理由2つを書く | 25〜35語程度 |
英作文は「英語を自分で書く」問題です。むずかしそうに見えますが、書き方の「型」を覚えれば、だれでも書けるようになります。Eメールは第8章、意見英作文は第9章でくわしく学びます。
注意: 英作文の語数の目安や問題の形式は、見直されることがあります。最新の正確な情報は、必ず英検の公式サイトで確認してください。 このサイトの説明は、全体の流れと書き方のコツをつかむためのものです。
どんな問題が出るの?(リスニング)
リスニングでは、英語の音声を聞いて答えます。3つの部に分かれており、形は4級と似ていますが、会話や文が少し長めになります。
| 部 | 問題のタイプ | どんな問題? |
|---|
| 第1部 | 会話の応答文選択 | 会話のさいごのひとことに、合う返事を選ぶ |
| 第2部 | 会話の内容一致選択 | 会話を聞いて、その内容についての質問に答える |
| 第3部 | 文の内容一致選択 | 短い英文を聞いて、内容に合うものを選ぶ |
くわしいコツは第11章で学びます。
どんな問題が出るの?(二次試験・面接)
一次試験に合格すると、面接形式の二次試験に進みます。試験官と1対1で、英語のやりとりをします。流れはおおよそ次のとおりです。
- あいさつと、カードを受け取る
- カードの英文(パッセージ)を音読する
- パッセージについての質問に答える
- カードのイラストについての質問に答える
- あなた自身についての質問に答える
声の大きさや、相手の目を見て答えるといった態度も評価されます。くわしくは第10章で対策します。
ポイント: 面接は「英語で会話のキャッチボールをする」試験です。完ぺきな英語でなくても、伝えようとする気持ちが大切です。第10章で、当日の流れと答え方をしっかり練習しましょう。
合格・不合格はどう決まるの?(CSEスコア)
英検の合否は、CSEスコアというスコア(点数)で決まります。これは、答えが合っていた数をそのまま点にするのではなく、決まったしくみで計算し直したスコアです。
3級では、一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能からスコアが出され、その合計で一次の合否が判定されます。一次に合格すると、二次試験はスピーキングのスコアで合否が判定されます。
注意: 合格に必要な点数(合格点)は変わることがあります。また、しくみが見直されることもあります。最新の正確な情報は、必ず英検の公式サイトで確認してください。 このサイトでは「○点で合格」という数字は断定しません。
「何点取れば合格」と数字を丸暗記するよりも、「4つの技能を、まんべんなく取れるようにする」ことを意識しましょう。とくにライティングは、対策しだいで点が大きくのびる部分です。
どうやって勉強を進める?
3級の勉強は、技能が4つに増える分、計画的に進めるのがおすすめです。この教材は、次の順で進めます。
| ステップ | 章 | やること |
|---|
| 1 | 第2〜6章 | 受動態・現在完了・関係代名詞などの新しい文法を1つずつ覚える |
| 2 | 第7章 | 長文読解のコツをつかむ |
| 3 | 第8〜9章 | ライティング(Eメール・意見英作文)の型を覚える |
| 4 | 第10章 | 二次試験(面接)の流れと答え方を練習する |
| 5 | 第11章 | リスニングの攻略法を身につける |
- まずは文法です。読む・書く・話すのすべての土台になります。
- 次に長文と英作文。長文は「答えをさがす力」、英作文は「書き方の型」を身につけます。
- 最後に面接とリスニング。声に出す練習が、両方に効きます。
ポイント: 4技能は、ばらばらではなくつながっています。文法を学べば読める・書ける・話せる。音読をすれば話せる・聞ける。1つの学習が、いくつもの技能に効く——これを意識すると、勉強が楽しくなります。
まとめ
- 英検3級は4級の次の級で、レベルの目安は「中学卒業程度」(中学3年まで)。
- 3級は一次試験 + 二次試験(面接)の2段階。ライティング(英作文)とスピーキング(面接)が加わる4技能の級。
- リーディングは3タイプ、ライティングは2題(Eメール・意見英作文)、リスニングは3部、二次試験は面接形式。
- 文法は4級に加えて受動態・現在完了・関係代名詞などが新しく出る。
- 合否はCSEスコアで決まる。合格点は変わることがあるので、最新情報は公式サイトで確認する。
- 勉強は「文法 → 長文 → ライティング → 面接 → リスニング」の順で、ひとつずつ進めるのがおすすめ。
※「英検」は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。本サイトは非公式の学習サイトであり、同協会と提携・関係するものではありません。試験に関する正確な最新情報は、必ず英検の公式サイトでご確認ください。