この章では2つのことを学びます。1つは分詞の形容詞的用法(名詞をくわしく説明する使い方)、もう1つは不定詞の発展(4級で学んだ to + 原形の、もう少し進んだ使い方)です。どちらも英検3級でよく出ます。
この章で学ぶこと
- 分詞とは何か(現在分詞 -ing と過去分詞)
- 分詞が名詞を説明する「形容詞的用法」(前から・うしろから)
- 不定詞の発展①:疑問詞 + to(how to 〜 など)
- 不定詞の発展②:It is … (for 人) to 〜(〜することは…だ)
- 不定詞の発展③:want / tell + 人 + to 〜(人に〜してほしい・〜するように言う)
ポイント: この章はボリュームがありますが、どれも「すでに知っている形(分詞・不定詞)の発展」です。新しく見える形も、もとは中1〜中2で学んだものの組み合わせです。
分詞ってなに?
分詞には2種類あります。どちらも動詞から作られ、名詞をくわしく説明できます。
| 分詞 | 形 | 意味 |
|---|
| 現在分詞 | 動詞の -ing形 | 〜している(動作の進行・能動) |
| 過去分詞 | 動詞の過去分詞形 | 〜される・〜された(受け身・完了) |
- 現在分詞: running(走っている), singing(歌っている), sleeping(ねむっている)
- 過去分詞: broken(こわされた), written(書かれた), used(使われた)
ポイント: 現在分詞(-ing)は「〜している」(自分でしている側)、過去分詞は「〜される・された」(される側)。この「する/される」のちがいが、分詞を使い分けるかぎです。
分詞の形容詞的用法(名詞を説明する)
分詞は、形容詞のように名詞をくわしく説明できます。これを分詞の形容詞的用法といいます。
1語のとき → 名詞の前
説明が分詞1語だけのときは、名詞の前に置きます。
- a sleeping baby(ねむっている赤ちゃん)← sleeping が前から baby を説明
- a broken window(こわれた窓)← broken が前から window を説明
2語以上のとき → 名詞のうしろ
分詞に他の語がついて2語以上になるときは、名詞のうしろに置きます(関係代名詞と似た語順です)。
- the boy running in the park(公園で走っている男の子)← running 以下が後ろから boy を説明
- a letter written in English(英語で書かれた手紙)← written 以下が後ろから letter を説明
現在分詞と過去分詞の使い分け
名詞が「自分でしている」なら現在分詞、「されている・された」なら過去分詞を使います。
- the dancing girl(おどっている女の子)← 女の子が自分でおどっている → 現在分詞
- the language spoken in Canada(カナダで話されている言語)← 言語は話される側 → 過去分詞
注意: 「走っている男の子」は the running boy(自分で走る)、「焼かれたケーキ」は a baked cake(焼かれる側)。名詞が「する側か・される側か」で、-ing と過去分詞を使い分けます。ここがよく問われます。
不定詞の発展①:疑問詞 + to
4級では「to + 動詞の原形」を学びました。3級では、疑問詞(how / what / where / when)+ to + 原形という形が新しく出ます。「どう〜すればよいか」「何を〜すればよいか」などの意味になります。
| 形 | 意味 | 例 |
|---|
| how to 〜 | どう〜すればよいか・〜のしかた | I know how to swim.(私は泳ぎ方を知っています。) |
| what to 〜 | 何を〜すればよいか | I don't know what to say.(何を言えばよいか分かりません。) |
| where to 〜 | どこで〜すればよいか | Please tell me where to go.(どこへ行けばよいか教えてください。) |
| when to 〜 | いつ〜すればよいか | He knows when to start.(彼はいつ始めればよいか知っています。) |
ポイント: 「疑問詞 + to + 原形」は、know(知っている), tell(教える), learn(学ぶ)などの動詞の後ろでよく使われます。how to cook(料理のしかた)のように、ひとかたまりで覚えると便利です。
不定詞の発展②:It is … (for 人) to 〜
「〜することは…だ」と言いたいとき、英語では It is … to 〜 という形をよく使います。文の最初の It は「仮の主語」で、本当に言いたいことは to 以下です。
- It is important to study every day.(毎日勉強することは大切です。)
- It is fun to play soccer.(サッカーをすることは楽しいです。)
「だれにとって」を加えたいときは、to の前に for 人 を置きます。
- It is easy for me to read this book.(私にとって、この本を読むことは簡単です。)
- It is difficult for him to get up early.(彼にとって、早起きするのは難しいです。)
ポイント: It is … to 〜 の It は「それ」とは訳しません。「〜することは…だ」と、to 以下を主語のように訳します。for 人 は「(人)にとって」です。
不定詞の発展③:want / tell + 人 + to 〜
「(人)に〜してほしい」「(人)に〜するように言う」と言いたいときは、動詞 + 人 + to + 原形という形を使います。
| 形 | 意味 | 例 |
|---|
| want + 人 + to 〜 | (人)に〜してほしい | I want you to help me.(あなたに手伝ってほしい。) |
| tell + 人 + to 〜 | (人)に〜するように言う | She told me to wait.(彼女は私に待つように言った。) |
| ask + 人 + to 〜 | (人)に〜するようにたのむ | He asked me to come.(彼は私に来るようにたのんだ。) |
4級で学んだ「want to 〜(自分が〜したい)」とのちがいに注意しましょう。
- I want to go.(私は行きたい。)← 行くのは「私」
- I want you to go.(私はあなたに行ってほしい。)← 行くのは「あなた」
注意: 「want to 〜」は自分がしたいこと、「want 人 to 〜」は人にしてほしいことです。間に「人」が入るかどうかで意味が変わります。英検3級でとてもよく問われる区別です。
どう問われる?
この章の文法は、次のような形でよく問われます。
- 大問1(語句空所補充): 「the boy ( ) in the park」の空所に running を、「a book ( ) in English」の空所に written を選ばせる。現在分詞か過去分詞かが問われます。
- 語順整序: 「I want you to 〜」「It is … for 人 to 〜」の語順を正しくならべる問題。
- 長文・会話: how to 〜(〜のしかた)や、tell 人 to 〜(〜するように言う)が、説明や会話の中で出てきます。
注意: ねらわれやすいのは、①分詞の -ing と過去分詞の使い分け(する側か・される側か)、②want to 〜 と want 人 to 〜 の区別、の2点です。
まとめ
- 分詞には現在分詞(-ing「〜している」)と過去分詞(「〜される・された」)があり、名詞をくわしく説明できる。
- 分詞1語は名詞の前(a sleeping baby)、2語以上は名詞のうしろ(the boy running in the park)。
- 名詞が「する側」なら現在分詞、「される側」なら過去分詞。
- 不定詞の発展:疑問詞 + to(how to swim)、It is … (for 人) to 〜(〜することは…だ)、want / tell / ask + 人 + to 〜(人に〜してほしい・言う・たのむ)。
- want to 〜(自分が〜したい)と want 人 to 〜(人に〜してほしい)を区別する。
ポイント: この章のカギは「する側か・される側か(分詞)」と「だれが動作をするか(want to / want 人 to)」です。意味を考えながら、例文ごと声に出して覚えましょう。