この章では、英検3級の長文読解(少し長めの文章を読んで、内容に合うものを選ぶ問題)のコツを学びます。3級では、文章のタイプが掲示・Eメール・説明文と分かれています。それぞれの読み方を知れば、ぐっと解きやすくなります。
この章で学ぶこと
- 3級の長文読解はどんな問題か
- よく出る3つの文章タイプ(掲示・お知らせ/Eメール/説明文)
- 解き方の手順(設問を先に読む・キーワードで答えをさがす)
- 分からない単語が出てきたときの向き合い方
- 時間配分の考え方
ポイント: 長文読解は「全部を完ぺきに訳す」必要はありません。設問で聞かれていることの答えだけを、文章の中からさがすのがコツです。
3級の長文読解ってどんな問題?
3級のリーディングの大問3では、少し長めの英語の文章を読み、その内容に合うものを選ぶ問題(内容一致選択)が出ます。文章のあとに、いくつかの質問があり、それぞれ4つの選たくしから合うものを1つ選びます。
3級では、文章のタイプが大きく3つに分かれます。掲示・お知らせ/Eメール/説明文です。これまで学んだ受動態・現在完了・関係代名詞などの文法が、文章の中に出てきます。
タイプ1:掲示・お知らせ
学校行事やイベント、お店のお知らせなどです。いつ・どこで・何があるか・どうすればよいかを読み取ります。
- 日付・時こく・場所・参加方法・料金・申しこみ方法などが問われやすいです。
- 数字・曜日・場所に印をつけながら読むと、答えを見つけやすくなります。
- 「タイトル」と「小見出し」を先に見ると、何のお知らせかすぐ分かります。
たとえば、こんな短い掲示で考えてみましょう。
English Speech Contest
Date: Saturday, June 14
Place: School Hall
If you want to join, please tell your English teacher by June 6.
(英語スピーチコンテスト/日にち:6月14日(土)/場所:体育館/参加したい人は、6月6日までに英語の先生に伝えてください。)
- 質問例: When is the speech contest?(スピーチコンテストはいつですか。)
- さがし方: 「When(いつ)」なので、Date の行を見ます。
- 答え: It is on Saturday, June 14.(6月14日土曜日です。)
ポイント: 掲示は「項目(日付・場所など)」がならんでいることが多いので、質問のキーワードに合う項目をさがすと、答えがすぐ見つかります。
タイプ2:Eメール
だれかからだれかへのメッセージです。だれが・だれに・何を伝えているかを読み取ります。3級のEメールは、2通(やりとり)になっていることもあります。
- メールの上にある From(送った人)・To(受け取った人)・Subject(件名) をまず確認しましょう。
- 「お願いごと」「さそい」「予定」「感想」などが問われやすいです。
- 「いつ会うか」「何を持っていくか」など、約束ごとに注意します。
ポイント: Eメールでは、だれが送って、だれが受け取ったかをはっきりさせるのが第一歩です。2通あるときは、「これは返事だな」と関係をつかみましょう。
タイプ3:説明文
人物・出来事・ものごとについての、まとまった文章です。何が・いつ・なぜ起きたか/どう思ったかを、順を追って読み取ります。
- 過去形・受動態・現在完了などがよく出てきます(This festival is held every year. など)。
- 「だれが」「いつ」「何をしたか」「なぜか」を、順番につかみましょう。
- 段落(まとまり)ごとに「何の話か」をつかむと、設問の答えをさがしやすくなります。
ポイント: 説明文は段落ごとに話題が変わることが多いです。1つの段落 = 1つの話題ととらえ、設問のキーワードがどの段落にあるかをさがしましょう。
解き方の手順
長文読解には、おすすめの解き方の順番があります。どのタイプでも共通です。
| 手順 | やること |
|---|
| 1 | まず設問(質問)を先に読む。「何を聞かれているか」を知る |
| 2 | 設問に出てくる言葉(名前・場所・時・数など)を覚えておく |
| 3 | その言葉が出てくるところを文章の中からさがす |
| 4 | その前後をていねいに読んで、答えを選ぶ |
設問を先に読むとよい理由
文章を全部読んでから設問を見ると、「どこに答えがあったかな」とさがし直すことになります。先に設問を読んでおくと、「この情報をさがそう」という目的を持って読めるので、早く正確に答えられます。
ポイント: 設問に「When(いつ)」とあれば時を、「Where(どこ)」とあれば場所を、「Why(なぜ)」とあれば理由(because のあたり)をさがします。疑問詞が、さがす手がかりになります。
言いかえに注意
設問や選たくしは、文章とまったく同じ言葉ではなく、にた意味の別の言葉に言いかえられていることがよくあります。
- 文章: He was very glad.(彼はとてもうれしかった。)
- 選たくし: He was happy.(彼は幸せだった。)
glad と happy のように、意味が同じ別の言葉に注意しましょう。同じ単語をさがすだけでなく、「同じ意味のことを言っていないか」を考えることが大切です。
注意: 文章と選たくしで、まったく同じ単語が使われているとはかぎりません。「言いかえ」に気づけるかどうかが、正解への分かれ道です。
分からない単語が出てきたら
長文には、知らない単語が出てくることもあります。でも、1つや2つ分からなくても、あわてないことが大切です。
- 知らない単語があっても、前後の文から意味を想像してみましょう。
- 設問の答えに関係ない単語なら、分からなくても気にしなくて大丈夫です。
- どうしても分からないときは、いったん飛ばして、分かるところから答えましょう。
注意: 「全部の単語を知らないと読めない」と思いこむ必要はありません。大切なのは、話の流れと、設問の答えをつかむことです。
時間配分の考え方
リーディングは時間が限られています。長文に時間をかけすぎないよう、次のことを意識しましょう。
- 1つの長文に時間をかけすぎたら、いったん次へ進む。
- 大問1(短文)でかせいだ時間を、長文にまわすイメージを持つ。
- 分からない問題は印をつけておき、最後に見直す。
ポイント: ふだんから、知っている単語や文法の出てくるやさしい英語の文章を読む練習をしておくと、本番でも落ち着いて読めます。1日1つでも、短い文章を読んでみましょう。
まとめ
- 3級の長文読解(大問3)は、長めの文章を読んで内容に合うものを選ぶ問題。
- 文章のタイプは掲示・お知らせ/Eメール/説明文の3つ。タイプごとに「読み取るべきこと」がちがう。
- 解き方は「設問を先に読む → キーワードを文章からさがす → その前後を読んで答える」。
- 選たくしは言いかえられていることが多い(glad → happy など)。意味が同じかを考える。
- 知らない単語は前後から想像し、分からなければ飛ばす。全部訳す必要はない。
- 長文に時間をかけすぎず、ふだんからやさしい英文を読む習慣をつける。
ポイント: 長文読解は「読む力」というより「答えをさがす力」です。設問を先に読み、キーワードと言いかえに注意して答えをさがす——このやり方を問題集でくり返し練習しましょう。