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物語 を 読む 力 は、 「場面 を 思い浮かべ、 人物 の 気持ち を 根拠 を もっ て 推測 する」 力 です。 中学 1 年 で は 感想 で 終わら せ ず、 本文 の どこ から そう 言える か を 示す 練習 を し ます。 本章 の 物語例 は すべて Studia の 自作 で す。
この 章 で でき る よう に なる こと:
| 要素 | 何 を 押さえる か |
|---|---|
| 場面 | いつ・どこ で・誰 が 出 て くる か |
| [[人物像 | じんぶつぞう]] |
| [[心情 | しんじょう]] |
時間 (季節・時刻)、 場所、 登場人物、 出来事 の 順 で 整理 し ます。 最初 の 数行 に たいてい 答え が 隠れ て い ます。
練習用 に 用意 し た 短い 物語 です。 これ を 読ん で 三要素 を 確認 し ましょう。
夕暮れ の グラウンド に、 ひとり 残っ た 中学 1 年 の 健太 は、 サッカー ボール を 何度 も 蹴っ て いた。 試合 に 出 られ なかっ た 悔しさ が、 まだ 胸 の 奥 で 重い 石 の よう に 残っ て いる。
「もう 暗い ぞ。」
振り向く と、 顧問 の 先生 が 立っ て いた。 健太 は ボール を 抱え 直し、 何 か 言お う と し て 言葉 に なら なかっ た。
「悔しい か。」
先生 の 声 は 静か だっ た。 健太 は うつむい たまま、 小さく う なずい た。 先生 は ベンチ に 座り、 グラウンド の 端 を じっ と 見 て い た。
「下手 でも 練習 すれ ば 必ず 出 られ る、 と は 言わ ない。 でも、 ここ で ボール を 蹴っ た 時間 は、 君 だけ の もの だ。」
健太 は しばらく ボール を 見つめ、 もう 一度蹴っ た。 ボール は 大きく 弾ん で、 暗く なり 始め た 空 の 下 で、 白く 光っ て 見え た。
人物像 は、 会話・行動・描写 の 三 つ から 立ち上がり ます。
| 手がかり | 健太 から 読 め る こと |
|---|---|
| 行動 | 「何度 も 蹴っ て いた」 → 諦め きれ ない・努力家 |
| 描写 | 「胸 の 奥 で 重い 石 の よう に」 → 悔しさ を 抱え る 内向的 な 面 |
| 会話 | 「言葉 に なら なかっ た」 → 感情 を うまく 表現 でき ない |
注意: 「優しい」「強い」 と 一言 で 言わ ない こと。 本文 の どこ から そう 言える か を セット で 答える の が 中学読解 の 鉄則 です。
物語 で は 主人公 の 気持ち が 変わる 瞬間 が しばしば 中心 です。
| 手 がかり | 例 |
|---|---|
| 直接表現 | 「悔しい」「うれしい」 と 書い て ある |
| [[情景描写 | じょうけいびょうしゃ]] |
| 行動・しぐさ | うつむく・うなずく・もう 一度蹴る |
| 会話 | 「下手 でも 練習 すれ ば…」 |
(1) 悔しさ で 一人蹴り続ける → (2) 先生 の 言葉 を 聞く → (3) ボール が 白く 光る → 前 を 向 こ う と する 気持ち へ。
「ボール が 白く 光っ て 見え た」 は 単 なる 風景 で は なく、 健太 の 気持ち が 少し 明るく なっ た こと を 暗示 する 情景描写 です。
| 視点 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| [[一人称 | いちにんしょう]] | 「私 / 僕 / 俺」 が 語る |
| [[三人称 | さんにんしょう]] | 登場人物 を 「彼 / 健太」 と 呼ぶ |
上 の 「夕暮れ の グラウンド」 は 三人称視点 です。 「健太 は」 と 呼ん で いる ため。
テーマ と は、 作者 が この 物語 で 伝えたい 中心 の 考え。 一文 で 言え る よう に 練習 し ましょう。
例: 「夕暮れ の グラウンド」 の テーマ — 「結果 で は なく 努力 し た 時間 そのもの に 価値 が ある と 気づく 中学生 の 心 の 動き」