物自体 (ヌーメノン) は、 カント が区別した概念です。
| 現象 | 物自体 | |
|---|---|---|
| 内容 | 認識形式を通して現れるもの | そのものの在り方 |
| 認識 | できる | できない |
私たちは時間・空間・カテゴリーという認識形式を通した現象しか知れず、 物自体は認識の限界を画します。
物自体という区切りは「人間の知にはどこまで届くのか」という問いへの答えです。認識できないものを想定するのは無意味に見えますが、私たちが見ている世界が認識の形式を通ったものだと言うためには、通す前の何かを立てる必要があります。たとえば、色の付いた眼鏡をかけたまま外せないなら、見えている色は眼鏡の働きを含んでおり、眼鏡なしの姿は原理として確かめられません。
試験では 現象 と物自体の区別と、 物自体が認識できない点 (コペルニクス的転回) が問われます。