定言命法 は、 カント が道徳法則とした無条件の命令です。
| 定言命法 | 仮言命法 | |
|---|---|---|
| 形 | 「~せよ」 (無条件) | 「~するために ~せよ」 (条件付き) |
| 道徳性 | 道徳法則 | 道徳ではない |
代表的な定式: ①「汝の 格律 が同時に普遍的法則となるよう行為せよ」、 ②「人を単なる手段でなくつねに目的として扱え」。
この命法が線を引いているのは「何のためにその行いをしたのか」という点です。結果として同じ行いでも、目的の手段としてなされたのなら道徳的価値はないとされ、行為の中身より動機の側が問われます。たとえば、評判が落ちるのを避けるために正直に話したのなら条件付きの命令に従っただけで、嘘をつくべきでないから正直に話したときにはじめて道徳的とされます。
試験では 仮言命法 との区別と、 「人を目的として扱え」 という定式が頻出です。