アウフヘーベン (止揚・揚棄) は、 ヘーゲル の 弁証法 の鍵概念です。 元のドイツ語は 3 つの意味を同時に持ちます。
| 意味 | 内容 |
|---|---|
| ① 保存する | 良い点を残す |
| ② 否定する | 古い点を捨てる |
| ③ 高める | 一段高い段階へ |
対立する二つの一方を退けるのでなく、 矛盾を含んだまま高次で統合することです。
止揚が普通の妥協と違うのは、対立するものを足して二で割らない点です。どちらかを捨てるのでも中間をとるのでもなく、対立が生じた理由まで含めて引き受け、より広い枠で捉え直すところに意味があります。たとえば、自由と規律が衝突する場面で、片方を諦めるのではなく、規律があるからこそ自由に動けるという新しい捉え方に進めれば、それが止揚にあたります。
試験では 「保存・否定・高める」 の 3 つの意味と、 弁証法 の 「合」 に当たる点が問われます。