用語集
弁証法べんしょうほう
対立する二つの立場を統合し、 より高い段階に進む思考法。 ヘーゲルの正・反・合の図式が有名。
国語
弁証法(dialectic)とは、対立する二つの立場を統合し、より高い段階へ進む思考法のことです。ドイツの哲学者ヘーゲルの「正・反・合」の図式が広く知られています。
| 段階 | 呼び名 | 内容 |
|---|---|---|
| 正 | テーゼ | 最初に立てられる主張 |
| 反 | アンチテーゼ | それと対立する主張 |
| 合 | ジンテーゼ | 両者を止揚して生まれる、より高い立場 |
単なる足し算ではなく、対立を経て一段上に進む点が肝心です。たとえば「自由を重んじる立場」と「秩序を重んじる立場」が衝突し、対立を踏まえて「秩序の中で自由を保障する」というより成熟した考えに至る、といった動きが弁証法的です。
ポイント マルクスはこれを唯物論的に読み替え、歴史を社会の弁証法的な発展としてとらえました。評論では「弁証法的に止揚される」という形で、対立を超える枠組みを示すときに登場します。