この章で学ぶこと
日本 は世界 の中で 自然災害 がとても多い国です。 備えがあれば、 命を守ることができます。
- 日本 でよく起こる 自然災害 (地震・津波・台風・豪雨・火山) を知る
- 過去 の大災害 (阪神淡路大震災・東日本大震災) から学ぶことを知る
- ハザードマップ で自分 の住む場所の危険 を知る
- 非常用持ち出し袋 に何を入れるかを学ぶ
- 地域 の 防災 (避難訓練・自主防災会・防災倉庫) を知る
- 避難場所 と 避難所 のちがいを知る
ポイント: 災害 は 「来るかもしれない」 ではなく、 「いつか必ず来る」 と思って 備えることが大事です。 大人 になるまでに 1 回 は大きな災害 に出会 う可能性があります。
1. 日本でよく起こる自然災害
日本 は 「災害大国」 と呼ばれるほど、 さまざまな自然災害が起こります。
5 つの主な自然災害
| 災害 | しくみ | いつ多い |
|---|
| 地震 | 大地がゆれる | 一年中、 いつ来るかわからない |
| 津波 | 海の大きな波 (地震 のあと) | 海の 近 くでの大地震 の後 |
| 台風 | 強い風と大雨 | 8 〜 10 月 |
| 豪雨・洪水 | 短い時間 に大量の雨 | 6 〜 9 月 (梅雨・台風 時) |
| 火山 噴火 | 山 から 溶岩・灰 が出る | いつ来るかわからない |
日本 が災害大国である理由
| 理由 | くわしく |
|---|
| ① 4 つのプレートの上 にある | 大地が動きやすく 地震 が多い |
| ② 火山 が多い | 全国 に約 110 の活火山 |
| ③ 台風 の通り道 | 太平洋 から毎年来る |
| ④ 山 が多く川が 急 | 短い時間 で川があふれる |
| ⑤ 海岸線 が長い | 津波 の被害 が出やすい |
大事: 日本 は 世界 の 地震 の約 2 割 が起こる国です。 世界 の 陸地 のわずか 0.25 % の 面積 なのに、 地震 の数はとても多いのです。
2. 過去の大災害から学ぶ
日本 では、 過去 にも大きな災害 が起こり、 多くの命が失われました。 その教訓 を大切 にして、 備えに生かしています。
阪神淡路大震災 (1995 年 1 月 17 日)
| ことがら | くわしく |
|---|
| 日付 | 1995 年 1 月 17 日、 朝 5 時 46 分 |
| 震 度 | 神戸で 震 度 7 |
| 被害 | 約 6,400 人が亡くなった |
| 主なげんいん | 古い家がこわれた、 火事が多かった |
| 教訓 | 家の 耐 震 が大事、 火事への対応 |
東日本大震災 (2011 年 3 月 11 日)
| ことがら | くわしく |
|---|
| 日付 | 2011 年 3 月 11 日、 午 後 2 時 46 分 |
| マグニチュード | 9.0 (日本 史上最大) |
| 被害 | 約 22,000 人が亡くなった・行方不明 (大部分が 津波 の 被害) |
| 主なげんいん | 津波 (最大約 40 m) |
| 教訓 | 地震 のあとは高い所へにげる、 原子力発電所の安全 |
大事: 東日本大震災 の教訓 は 「てんでんこ」 です。 「地震 が来たら、 自分 の命を守るために 「てんでんバラバラ」 に 高い所へにげろ」 という 岩 手 県 の古い教えです。 家族 を 探 すより先に、 まず自分 がにげることが大切 です。
大きな 台風 の 被害
台風 も毎年大きな 被害 を出しています。
| 起きやすい 被害 | くわしく |
|---|
| 暴風 | 屋 根 が飛ぶ、 木が 倒 れる |
| 豪雨 | 川があふれる (洪水)、 土砂 崩れ |
| 高 潮 | 海の水が 陸 にあがる (海岸 近 く) |
| 停電 | 電線 が切れる、 数日続くことも |
3. ハザードマップで危険を知る
ハザードマップ とは、 自分 が住む場所で どんな災害 が起きやすいか を 色 や 印 で表した 地図 です。
ハザードマップでわかること
| マップの種類 | わかること |
|---|
| 洪水 ハザードマップ | 大雨で川があふれたとき、 どこまで水が来るか |
| 津波 ハザードマップ | 地震 のあと、 津波 がどこまで来るか |
| 土砂 災害マップ | がけ 崩れや土石 流 の起こりやすい場所 |
| 地震 危険 度 マップ | 地 盤 の強さ・建物の 倒 れやすさ |
| 火山 ハザードマップ | 噴火 したとき 溶岩 が流れる道 |
マップの 色 の読み方 (一例)
| 色 | 意味 |
|---|
| 白 | 安全 な場所 |
| 黄 色 | 少し注意 |
| 橙 色 | きけん |
| 赤 | とてもきけん |
| 紫 | 一番きけん |
自分 の家をマップで確かめる
| ステップ | やること |
|---|
| ① 自分 の市のハザードマップを入手 | 市役所の H P・広報 誌 から |
| ② 自分 の家の場所を 印 する | 鉛筆 で丸をつける |
| ③ どの災害 が 危険 か見る | 洪水・津波・土砂 の各マップ |
| ④ 近 くの 避難場所 を 確 かめる | 赤 や 青 の 印 が付いている |
| ⑤ 家からそこまでの 避難経路 を 決 める | 2 つ以上 の道を 覚 えておく |
ポイント: 避難経路 は 2 つ以上 覚 えておきましょう。 1 つの道が 災 害 で通れなくなることもあるからです。
4. 非常用持ち出し袋
非常用持ち出し袋 とは、 災 害 のときに 「すぐに持ってにげる」 ためのカバンです。
中に入れるもの (1 人分)
| 種類 | 中身 | 量の目安 |
|---|
| 食べ物 | 非常食 (乾 パン・カロリーメイト)、 アルファ米 | 3 日分 |
| 水 | ペットボトルの水 | 1 人 1 日 3 L × 3 日 = 9 L |
| 明かり | 懐中電 灯・乾電池 | 1 つ以上 |
| 情報 | 携帯 ラジオ・手 回し 充 電機 | 1 つ |
| 衛生 | ティッシュ・ウェットティッシュ・マスク | 各 1 箱 |
| 医 療 | バンソウコウ・包帯・薬 | 小さい救急箱 |
| 防 寒 | アルミシート・毛 布 | 1 枚 |
| 書 類 | 健康保 険証のコピー・名 簿 | 1 セット |
| 現金 | 小銭 (公衆電話用) | 千円ほど |
大事: 持ち出し 袋 は 玄 関 や 枕 元 に置きましょう。 大きな 地震 のあとは家がくずれたり、 物が落ちてきたりするので、 すぐに取れる場所が大事です。
家に 備える物 (家の中に 常備)
| 種類 | 量の目安 |
|---|
| 水 | 1 人 1 日 3 L × 7 日分 |
| 食べ物 | レトルト・缶 詰・お米 (7日分) |
| カセットボンベ | 6 本以上 |
| トイレットペーパー | 1 箱 |
| 携帯 トイレ | 1 人 1 日 5 回 × 7 日 |
5. 地域の防災と避難場所
災 害 はひとりでは 乗 り 越 えられません。 地域全体 で 備 えることが大事です。
地域の 防災 のしくみ
| しくみ | はたらき |
|---|
| 自主防災会 | 近所の大人 が集まって 防災 を学ぶ・避難 訓 練 をする |
| 防災倉庫 | 地域 においてある倉庫、 食べ物・水・毛 布・発電機 |
| 避難場所 | 災 害 のときにいったん集まる広い場所 (公園・グランド) |
| 避難所 | 家がこわれた人が 寝泊りする 場所 (学校の体育 館 など) |
| 防災行政無線 | 市から大きなスピーカーで 警報 を流す |
| 緊急速報メール | 携帯 電話に 警報 が来る |
避難場所 と 避難所 のちがい
| 避難場所 | 避難所 |
|---|
| 用と | いったん 安全 な所へにげる | 寝泊りする |
| 場所 | 公園・グランド (広い) | 学校・公民館 (建物) |
| 過ごす時間 | 短い (数時間) | 長い (数日 〜 数週) |
大事: 「避難場所」 と 「避難所」 はちがうことばです。 災 害 の種類 や 状 況 で分けて使います。
学校の 避難訓練
学校で 1 年に数回 おこなう 避難訓練 は、 とても大事な学習 です。
| 訓 練 の種類 | やること |
|---|
| 地震 訓 練 | 机の下に入る → 校 庭 へにげる |
| 火事訓 練 | ハンカチで口を 覆 う → 低 い 姿 勢 でにげる |
| 津波 訓 練 | 高い場所 (校舎 の上) へ |
| 不 審 者 訓 練 | 教室 に 鍵 をかけて 机 でバリケード |
おかしもの 約束
訓 練 のとき、 学校で言われる 「おかしも」 を 覚 えましょう。
| 文字 | 意味 |
|---|
| お | おさずる (人を 押すと 転 ぶ) |
| か | かけない (走ると 危 ない) |
| し | しゃべらない (先生のこえが聞こえない) |
| も | もどらない (一回出たら戻らない) |
ポイント: 地域 によっては 「おかしもち」 (「ち」 = ちかづかない) や 「おかしもす」 (「す」 = すばやく) と言うこともあります。
6. ふりかえり
この章で学んだことをふりかえりましょう。
この章の安全と防災の大切 さ
- 災 害 は 「いつか必ず来る」 と思って 備 える (来ないことを願うだけでは守れない)
- 「てんでんこ」 — 地震 のあとは自分 の命を守るために すぐに高い所へ にげる
- 家族 と 避難場所 と 避難経路 を話し合う (災 害 伝言 ダイヤル 「171」 も 覚 える)
- 学校の 避難訓練 はふざけずに真剣 に取り組む (本番 のときに命を守るための 練習)
- 台風 や 豪雨 のときは 川・海に近づかない、 用がなければ外出しない
- 地震 のときは 「まず 低 く、 頭 を守り、 動かない」 (机 の下で 安全 な 姿 勢)
- 学んだことを 家族 と共有 し、 持ち出し 袋 を一緒 に用意 する
次の章: 第 8 章では、 自分 の県の 伝統行事 や 先人 (郷土 の偉人) のはたらきを学びます。 郷土 を大切 に思う心を 育 てましょう。
まとめ — 自然災害から身を守るを 3 行で
- 日本では 地震・津波・台風・豪雨・火山 がよく起こる。災害は「いつか必ず来る」 と思って備える。
- ハザードマップ で家の周りの危険を知り、避難場所 と 避難所 のちがい、複数の 避難経路 を家族で話し合う。
- 非常用持ち出し袋 を用意し、避難訓練 の 「おかしも」 を守る。地震のときは 低く・頭を守り・動かない。