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算数さんすう 6年生ねんせい

データの 整理せいり場合ばあいかず

最終さいしゅう確認かくにん:

このしょうまなぶこと

いよいよ、小学校しょうがっこう算数さんすう最終さいしゅうしょう です。このしょうでは、なかにあふれる データ をどう整理せいりし、どうるかをまなびます。そして、「なんとおりあるか」をかぞげる 場合の数ばあいのかずかんがかたにもふれます。

このしょうわるころには、つぎのことができるようになっています。

  • 度数分布表どすうぶんぷひょうヒストグラムひすとぐらむ で、データ全体ぜんたいらばりかたれる
  • ドットプロットどっとぷろっと でデータの分布ぶんぷてとらえられる
  • 平均値へいきんち中央値ちゅうおうち最頻値さいひんち の 3 つの代表だいひょうを、場面ばめんおうじて使つかけられる
  • 樹形図じゅけいず使つかって、こり場合ばあいちやじゅうなりなくせる
  • 順序じゅんじょ区別くべつするか・しないか で、場合ばあいかずかぞかたわることを理解りかいする

ポイント: このしょうのテーマは 「バラバラをまとめるちから。たくさんのデータからとくちょうをったり、いろいろな組み合わせくみあわせをもれなくかぞえたりするには、整理せいりのしかた大切たいせつです。中学校ちゅうがっこう統計とうけい確率かくりつ にまっすぐつながる、たのしいしょうです。

1. データを整理せいりするということ

みなさんのクラスで「50 m はしのタイム」を調しらべたとしましょう。人数にんずうが 30 ひといたら、30 数字すうじがならびます。

ただ数字すうじしただけでは、「はやひとおおいクラスなのか」「おおきいクラスなのか」はよくかりません。そこで、データ全体ぜんたいのとくちょうやけいこうつけるための道具どうぐ必要ひつようになります。

それが、このしょうまな度数どすう分布ぶんぷひょう・ヒストグラム・ドットプロット3 つの代表だいひょう です。

2. 度数どすう分布ぶんぷひょう

まずはひょうから。つぎは、ある 6 年生ねんせい 30 ひとの 50 m はしのタイムを、0.5 びょうごとにくぎって整理せいりしたものです。

タイム(びょう人数にんずうひと
7.0 以上いじょう 〜 7.5 未満みまん2
7.5 以上いじょう 〜 8.0 未満みまん6
8.0 以上いじょう 〜 8.5 未満みまん10
8.5 以上いじょう 〜 9.0 未満みまん8
9.0 以上いじょう 〜 9.5 未満みまん3
9.5 以上いじょう 〜 10.0 未満みまん1
合計ごうけい30

このように、データをいくつかのはん囲にけて、それぞれのはん囲にはい個数こすういたひょう度数分布表どすうぶんぷひょう といいます。

  • 区切くぎったはん囲のことを 階級かいきゅう
  • 階級かいきゅうのはばのことを 階級かいきゅうのはば
  • かく階級かいきゅうはいるデータの個数こすう度数どすう

びます。

ポイント: 「8.0 以上いじょう 8.5 未満みまん」は、8.0 ははいる、8.5 ははいらない という意味いみです。8.5 ちょうどのひとは、つぎの「8.5 以上いじょう 9.0 未満みまん」にはいります。かさなりやちがないように、このかた使つかいます。

3. ヒストグラム(柱状ちゅうじょうグラフ)

度数どすう分布ぶんぷひょうをそのままグラフにしたものが ヒストグラムひすとぐらむ です。柱状ちゅうじょうグラフ ともいいます。

  • よこじく: 階級かいきゅう(タイムのはん囲)
  • たてじく: 度数どすう人数にんずう

かく階級かいきゅう長方形ちょうほうけいを、すきなくつなげてかくのがヒストグラムのとくちょうです。

うえの 50 m はしひょうをヒストグラムにすると、なか8.0 以上いじょう 8.5 未満みまん がもっともたかく、そこから両側りょうがわにだんだんひくくなっていく「やまかたち」がえます。

棒グラフぼうグラフとの ちがい

3 ねんせいまなんだ 棒グラフぼうグラフていますが、大切たいせつなちがいがあります。

棒グラフぼうグラフヒストグラム
よこじくものの名前なまえ文字もじかずのはん囲(数値すうち
ぼうのあいだすきをあけるすきなくつなげる
あらわすものそれぞれのりょうデータのらばり

注意ちゅうい: ヒストグラムはぼうぼうのあいだにすきがありません。これは「この数値すうちのはん囲にはデータがない」という誤解ごかいふせぐためです。

4. ドットプロット

もうひとつ便利べんり道具どうぐドットプロットどっとぷろっと です。これは、すう直線ちょくせんうえに、データを 1 つずつ「・」のてんげていく図です。

たとえば、あるクラスの 10 ひとしょうテストの点数てんすう(10 てん満点まんてん)がつぎのようだったとします。

5, 7, 8, 8, 9, 10, 7, 8, 6, 8

これをすう直線ちょくせんうえげると、

  • 8 てんのところに ・・・・(4
  • 7 てんに ・・(2
  • 5・6・9・10 てんにそれぞれ ・(1 ずつ)

というように、どのてんおおいかが一目いちもくかります。

ポイント: ドットプロットは、データの個数こすうすくないときや、いちばんおおあたいをぱっとつけたいときに便利べんりです。データのかずおおくなってくると、ドットのやまたかくなりすぎてみにくくなるので、そのときはヒストグラムの出番でばんです。

5. 3 つの代表だいひょう

データ全体ぜんたいのとくちょうを 1 つの数あらわしたい、というときに使つかうのが 代表だいひょう です。小学校しょうがっこうではつぎの 3 つをまなびます。

平均へいきん

平均へいきん は 5 年生ねんせいでもおなじみの、合計ごうけい ÷ 個数こすうもとめるあたいです。

さきほどのしょうテスト(5, 7, 8, 8, 9, 10, 7, 8, 6, 8)の平均へいきんは、

合計ごうけい = 5 + 7 + 8 + 8 + 9 + 10 + 7 + 8 + 6 + 8 = 76 76 ÷ 10 = 7.6

平均へいきんは 7.6 てんです。

中央ちゅうおう(メジアン)

中央値ちゅうおうち は、データをちいさいじゅん(またはおおきいじゅん)にならべたときに、ちょうどなかにくるあたい です。

さきほどのテストのてんちいさいじゅんにならべると、

5, 6, 7, 7, 8, 8, 8, 8, 9, 10

10 あるので、なかは 5 ばんと 6 ばんのあいだです。5 ばんは 8、6 ばんも 8 なので、その平均へいきん8中央ちゅうおうになります。

  • データの個数こすうすう: なかの 1 つがそのまま中央ちゅうおう
  • データの個数こすうぐうすう: なかの 2 つの平均へいきん中央ちゅうおう

最頻値さいひんち(モード)

最頻値さいひんち は、データのなかでもっともおおてくるあたい です。

テストのれいでは、8 が 4 かいてきていてもっともおおいので、最頻値さいひんち8 です。

3 つの代表だいひょう使つか

代表だいひょう」というと平均へいきんだけをおもいうかべがちですが、じつは 場面ばめんによって、どの代表だいひょうがふさわしいかは ちがいます

たとえば、あるおみせれた 10 あしの くつのサイズがつぎのようだったとします。

22, 23, 23, 24, 24, 24, 25, 25, 26, 27

  • 平均へいきん = (22 + 23 + 23 + 24 + 24 + 24 + 25 + 25 + 26 + 27) ÷ 10 = 243 ÷ 10 = 24.3
  • 中央ちゅうおう = 24 と 24 の平均へいきん24
  • 最頻値さいひんち = もっともおお24

このおみせが「来年らいねんいちばんおお仕入しいれるくつのサイズ」をめるとき、使つかうべきは 最頻値さいひんち の 24 です。平均へいきんの 24.3 というサイズのくつはっていないし、「平均へいきんのサイズ」を大量たいりょう仕入れしいれてもれません。いちばんれているサイズを仕入れしいれたいのです。

はず注意ちゅうい

もうひとつ、平均へいきん不便ふべんになるれいてみましょう。ある 5 ひと家族かぞくの 1 かげつのおこづかいがつぎのようだったとします。

500 えん、500 えん、500 えん、500 えん、10000 円

最後さいごの 1 ひとだけ、おにいさんのアルバイトだいで 10000 えんです。)

  • 平均へいきん = 12000 ÷ 5 = 2400 円
  • 中央ちゅうおう500 円
  • 最頻値さいひんち500 円

平均へいきん 2400 えん」というと、みんな 2000 まる以上いじょうもらっているようなかんじがしますが、じつさいには 4 ひとが 500 えんです。このように ほかとおおきくかけはなれたあたいはず があると、平均へいきんはその影響えいきょうつよけて、なかからずれてしまいます。

ポイント:はずがあるときや、分布ぶんぷがかたよっているときは、中央ちゅうおう最頻値さいひんちのほうが「ふつうのかんじ」をよくあらわ ことがあります。なかのニュースで「平均へいきん年収ねんしゅう」「平均へいきん貯金ちょきんがく」をいたとき、中央ちゅうおうはもっとひくいかもしれない、と考えかんがえてみる大切たいせつです。

6. こり場合ばあいかず

後半こうはんのテーマは、がらりとわって 場合ばあいの数 です。

たとえば、A・B・C・D の 4 ひとなかから、2 人えらんでそうじ当番とうばんにしたいとき、なにどおりのえらかたがあるでしょうか。こういう「なんとおりあるか」をかんがえる問題もんだいこり場合ばあい問題もんだいといいます。

大切たいせつなのは もれなく・かさなりなくかぞえること。そのために役立やくだ道具どうぐ樹形図じゅけいず です。

7. 樹形図じゅけいず

樹形図じゅけいず は、枝分えだわかれしていくように、順序じゅんじょめて場合ばあいしていく図 です。

A・B・C・D の 4 ひとが 1 れつならぶとき、いちばんまえが A の場合ばあい考えかんがえてみましょう。

A ─ B ─ C ─ D
    │   └ D ─ C
    ├ C ─ B ─ D
    │   └ D ─ B
    └ D ─ B ─ C
        └ C ─ B

A が先頭せんとうのときは 6 とお あります。先頭せんとうは A・B・C・D の 4 つの場合ばあいがあるので、全部ぜんぶ

6 × 4 = 24 とお

になります。

ポイント:樹形図じゅけいずのコツは 観点かんてんめること。「まず先頭せんとう固定こていする」「まずいちばんおおきいものからめる」のように、ルールをめてじゅんくと、もれもかさなりもきません。

8. 組合せくみあわせかんがかた順序じゅんじょ区別くべつするか)

ここで、とても大切たいせつなちがいがあります。

順序じゅんじょ区別くべつする場合ばあい順列じゅんれつ

A・B・C・D の 4 ひとから 2 ひとえらんでならべる(たとえば班長はんちょうふく班長はんちょうめる)とき、

  • A → B(A が班長はんちょう、B がふく班長はんちょう
  • B → A(B が班長はんちょう、A がふく班長はんちょう

この 2 つは 別のもの としてかぞえます。4 ひとから 2 ひとえらんでならべるときは、

  • 1 人目ひとめえらかた … 4 とお
  • 2 人目ひとめえらかたのこり 3 とお

4 × 3 = 12 とお

順序じゅんじょ区別くべつしない場合ばあい組合せくみあわせ

おなじ 4 ひとから 2 ひとえらぶだけ(たとえばそうじ当番とうばんの 2 ひとえらぶ)とき、

  • {A, B} と {B, A} は おな

考えかんがえます。12 とおりのなかには「AとB」「BとA」のようなおなくみが 2 かいずつはいっているので、

12 ÷ 2 = 6 とお

実さいにすと、{A,B} {A,C} {A,D} {B,C} {B,D} {C,D} の 6 とおりです。

ABCD
A-BB-CC-D
A-CB-D
A-D

ひょうにまとめると、対角線たいかくせんよりうえ(またはした)の部分ぶぶんだけをればよく、もれなくかさなりなくかぞえられます。

ポイント:班長はんちょうふく班長はんちょう」のように 役割やくわりがちがう → 順序じゅんじょ区別くべつする(順列じゅんれつ。「そうじ当番とうばん 2 ひと」のように 役割やくわりおなじ → 順序じゅんじょ区別くべつしない(組合せくみあわせおなじ「2 ひとえらぶ」でも、かず2 ばいちがう のです。

9. 場合ばあいかずまわりのれい

  • 順列じゅんれつ順序じゅんじょあり): リレーのはし順番じゅんばん表彰ひょうしょうしきの 1 くらい・2 くらい・3 くらい、しりとりの順番じゅんばん
  • 組合せくみあわせ順序じゅんじょなし): くじを 2 まいひく、トランプから 5 まいとる、サッカーチームから先発せんぱつメンバーをえら
  • コインやサイコロ: 3 まいのコインのひょううら出方でかた → 2 × 2 × 2 = 8 とお
  • 対戦たいせん組み合わせくみあわせ: 4 チームのそうあたりせん組合せくみあわせ6 試合しあい

対戦たいせん組み合わせくみあわせは、ちょうど「4 ひとから 2 ひとえら組合せくみあわせ」とおなかんがかたけます。

よくある 間違まちがい・注意ちゅういてん

順序じゅんじょ区別くべつわすれる

「2 ひとえらぶ」のか「2 ひと順番じゅんばんならべる」のかで、答えこたえは 2 ばいもちがいます。問題もんだいぶんならべる」「順番じゅんばん」「1 くらい、2 くらい などの言葉ことば注目ちゅうもくしましょう。

階級かいきゅうのさかい重複じゅうふくカウント

「8.0 以上いじょう 8.5 未満みまん」と「8.5 以上いじょう 9.0 未満みまん」のとき、8.5 ちょうど のデータはどちらにれますか? ルールじょうは「8.5 以上いじょう 9.0 未満みまん」のほうれます。両方りょうほうれると 重複じゅうふくして合計ごうけいわなくなります

平均へいきんが「なか」とおもいこむ

平均へいきんは、はずがあるとなかからずれることがあります。なかりたければ中央ちゅうおういちばんおおあたいりたければ最頻値さいひんち使つかいましょう。

樹形図じゅけいず観点かんてん途中とちゅうえる

「まず先頭せんとうを A に固定こてい」とめたのに、途中とちゅうから「まず 2 ばんめる」にえると、もれやじゅうなりがきます。最初さいしょめた順序じゅんじょ最後さいごまでつらぬく のが鉄則てっそくです。

まとめ

  • 度数分布表どすうぶんぷひょう: データをいくつかの階級かいきゅうけて、それぞれの度数どすうをまとめたひょう
  • ヒストグラムひすとぐらむ: 度数どすう分布ぶんぷひょうを、すきなくつなげた長方形ちょうほうけいあらわしたグラフ。データのらばりがかる
  • ドットプロットどっとぷろっと: データをすう直線ちょくせんうえに「・」でげた少数しょうすうのデータの分布ぶんぷるのに便利べんり
  • 平均へいきん合計ごうけい ÷ 個数こすう
  • 中央値ちゅうおうち = データをじゅんならべたときのなかあたい
  • 最頻値さいひんち = もっともおおてくるあたい
  • はずがあるときは、中央ちゅうおう最頻値さいひんちほうが「ふつう」をよくあらわ ことがある
  • 樹形図じゅけいず: 枝分えだわかれので、こり場合ばあい順序じゅんじょよく
  • 順序じゅんじょ区別くべつする(順列じゅんれつ: 「ならべる」「1 くらい・2 くらい」など役割やくわりがちがう場合ばあい
  • 順序じゅんじょ区別くべつしない(組合せくみあわせ: 「2 ひとえらぶ」「対戦たいせん組み合わせくみあわせ」など役割やくわりおな場合ばあい

小学校しょうがっこう算数さんすう完結かんけつ: 1 年生ねんせいの「たしざん」からはじまり、ひっさん九九くく分数ぶんすう小数しょうすう図形ずけい体積たいせき割合わりあいはやさ、比例ひれい、そしてデータと場合ばあいかずまで。6 年間ねんかんで、かず図形ずけい、そしてなかの「わりかた」や「ばらつき」までをとらえるちからがそろいました。これは立派りっぱ数学すうがく土台どだい です。

中学校ちゅうがっこうでは、文字もじしき方程式ほうていしき関数かんすう図形ずけい証明しょうめい確率かくりつ…と、このしょうまなんだかんがかたがすべて土台どだいになります。ここまでげてきたことに、自信じしんをもってください。算数さんすうたのしんできたこころそのものが、これからのおおきな武器ぶきになります。

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